歌野晶午『首切り島の一夜』
~講談社文庫、 2025
年~
歌野晶午さんによるノンシリーズの長編作品です。
メンバーの一人―久我さんが、高校時代に小説の中で先生たちを殺した、と告白。面白がるメンバーや教師ですが、その夜、久我さんは浴場で殺されているのを発見されます。
息子のトラブルで急遽島から帰ろうとする女。
堅苦しい家で育った後、自由に生き、ウェブ上でも多くの友人がいる男。
「いい子」でいることが苦しく、酒に逃げた男。
文化祭の準備の夜、久我に出会ったことを思い出す女。
ビートルズ研究部を立ち上げようとしていた教え子を思い出す教師。
人のものを欲しがる女。
そして、助けた老人につきまとわれることになる男。
それぞれの回想が描かれ、まるで短編集のようです。
そして、物語はいろんな意味で意外なかたちで幕を閉じます。
ミステリ的な要素はふんだんにありますが、とはいえ、円堂都司昭さんによる解説の言葉を借りれば、まさに「困惑する幕切れ」です。
かなり好みが分かれてしまいそうな作品です。
(2026.04.13 読了 )
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