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お次は五行思想。
世の中は木、火、土、金、水の5つの要素からできているという考え。これらの要素はお互いに関係しあっているとされ、写真のように配列されます。その関係の中に陽と陰の性質を持った「相生」と「相克」があります。
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Wikipediaの五行思想のページ
Wikipedia,
. Retrieved 09:35, 4月 24, 2010 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BA%94%E8%A1%8C%E6%80%9D%E6%83%B3&oldid=31150686
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実線の矢印で示される関係が相生。順番に相手を生み出していく陽の関係です。木は燃えて火を生む。火が生じた後には燃えかすが残り土となる。土の中から様々な金属が産出される。金属の表面には凝結で水が生じる。水は木を育てる。木は燃えて・・・といった感じに延々にぐるぐる関係します。
点線の矢印で示されている関係は相克。相手を打ち滅ぼす陰の関係で、矢印のお尻の部分の方が強い要素です。木は土の養分を吸い取る。土は水を濁したり、進路を妨げる。水は火を消す。火は金属を溶かす。金属は刃物となって木を傷つけ、切り倒す。木は・・・とこれもまたぐるぐる。
そして、中国人は世の中の色々なことをこの五行に当てはめ、5つに分類しました。例えば季節。木に相当するのは春、火は夏、土は土用(夏から秋への季節の変わり目)、金は秋、水は冬。そのほか、方角、色、声、臓腑、味、感情などなど、色々なものが五行に分類されています。分類の表はWikipedeiaの こちらのページ
をご参照ください。五行の下に並んでいるのが各行に分類されている事象です。
今は春。木が芽吹くシーズン。(五色は青)、青々とした緑の中を、(五気は風)、爽やかな風が吹き抜ける季節。では春に相当する感情(五志)は何?喜び?
・・・って思ったら大間違い!春は「怒」のシーズンなのです。
昔から「春になって暖かくなってくると変な人が出てくる」とかいいますね。これは春の陽気で肝が活発になりすぎて、怒りの感情をコントロールしきれなく人が増えてくるからだと考えられます。例えば、近年の記憶に残るような凶悪犯罪も春に起きているものが多いようです。
池田小学校児童殺傷事件 6月8日
神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇)5月24日
秋葉原通り魔事件 6月8日。
余談ですが、冬に相当する感情は「恐」。こういった犯罪者も冬の間は恐れの感情と戦っていたのかもしれません。万物が芽吹く季節のエネルギーを得たとき、恐れの感情が怒りの感情に変わり、爆発的にありえない行動を取ってしまったのかもしれません。
というわけで、五行の思想に照らし合わせると、凶悪犯罪者とまではいかなくても、春になるとイライラして攻撃的になってしまうのは誰でも同じ。イライラしている人がいたら、「ああ、今年も春が来たなぁ」と思いましょう。自分がイライラしていたら「私のところにも春がきたわ♪」って思いましょう。
とはいえ、イライラは辛いもの。昂じれば体調にも不具合が出てきて、不眠、鬱、胃腸障害などを引き起こすこともあります。環境の変化や相手のことはどうすることもできないなら、手っ取り早いのは自分が変わること。でも、感情のコントロールはなかなか難しい。
ではどうする?
一つの方法として、動きすぎて疲れた肝をいたわってあげましょう。肝の動きが正常になれば、イライラもおさまってくるはず。この時期は歓送迎会やお花見などお酒を飲む機会が多いのも肝にはよくないですね。
中医学で「肝陽上亢(かんようじょうこう)」といわれる状態があります。肝の陽気が体の上の方に上がりすぎて、カッカカッカしてしまう状態です。舌が赤い色をしている人はこの気があります。体に現れる自覚症状としては、怒りっぽい、めまい、耳鳴り、目の充血、頭痛、高血圧、不眠、多夢、心悸(動悸)、健忘、足腰のだるさ、のどの渇きなどがあります。思い当たる人~!
は~い(←私)
こうゆう状態の人は「滋陰平肝」をしてやると楽になります。もちろん漢方薬でする方法もあるのですが、誰でも手軽にできるのが薬膳。食物の力で穏やかに、副作用もなく、体を休めてあげましょう。
どんな食材を使ったらいいのか、こちらの本で調べてみましょう。
現代の食卓に生かす「食物性味表」改訂版
●滋陰
陰を補うことにより、清熱(熱を取る)し、潤いを与える。
▼滋陰の食品のうち、特に肝に良いもの
黒豆、きくらげ、人参、あわび、イカ、牡蠣、蟹、くらげ、はまぐり、ぶり、
●平肝
肝の機能を正常化し、肝陽上亢の状態を改善する。
▼平肝の食品
菊花、クレソン、しし唐、セロリ、トマト、ピーマン、穴子、くらげ、アロエ、セリ、虹鱒
不安やイライラが強い人は安神の食品もいいかも。
●安神
動悸、イライラ、睡眠障害など心神の不安を解消させる。
▼安神の食品
玄米、小麦(←これ重要!)、アーモンド、チンゲンサイ、百合根、アサリ、イワシ、牡蠣、シジミ、ウーロン茶、紅茶、ジャスミン茶、緑茶
特別な食材を使わなくても、身近なもので体調管理できるのが薬膳のいいところですね。肝陽上亢しちゃってる方は試してみてね!
怒りの春の次は、喜びの夏だからもうちょっとの辛抱だよ~
前回に引き続き、薬膳の先生をご紹介♪
今回の日記に書いたような内容は、
水田
小緒里先生
の薬膳講座で教えていただきました。名古屋で薬膳を勉強してみたいって方には、水田先生の講座をお薦めします!
6月からは 第2期 薬膳アドバイザー・中医薬膳指導員 資格養成講座
が開講されます。こちらは私が通った文化センターの講座よりもずっと深く薬膳のことを勉強することができます。講座を修了すると、日本中医食養学会の 薬膳アドバイザー
の資格取得、 日本中医食養学会が行う「 中医薬膳指導員
」の受験資格の獲得などができます。しかも、 第一期の修了者の
中医薬膳指導員の合格率は、なんと100%!
只今、第2期の受講者の募集中です(申込締切5月15日)。
名古屋近辺にお住まいの方で薬膳を勉強してみたい方は是非、先生のHPをご覧くださいね♪
水田小緒里先生のHP
BonheuRepas(ボヌゥールパ)
とても明るく、可愛らしい先生ですよ![]()
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