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☆9月30日、立川市の生涯学習・たちかわ市民交流大学市民推進委員会主催の講座「散歩が楽しくなる植物観察入門3 東京の公園めぐり」の4回目「都会の公園・水辺の植物」に、共同企画者として参加しました。新たな植物との出合いもありました。上野公園での自然観察を紹介しています。ツリバナの果実です。(2017年9月30日撮影)。☆ツリバナは、北海道から九州の低山の山地に生えるニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木です。樹高は、1~4メートルになります。☆ツリバナの本年枝は緑色で丸く平滑で、古い枝は次第に紫褐色になります。☆ツリバナの葉は、対生です。葉身は長さ3~10センチ、幅2~5センチの卵形または長楕円形です。☆ツリバナの葉は、縁に細かくて鈍い鋸歯があります。☆ツリバナは、5月~6月に葉腋から集散花序を下垂し、緑白色または淡紫色の花を数個~30個ほどつけます。花は直径8ミリほどで、花盤が発達しており、花弁・雄蕊・萼片は5個で、雌蕊は1個です。☆ツリバナの果実は、直径1センチほどの球形の蒴果(さくか)です。9~10月に紅色に熟して5つに裂けて、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が5個顔をだします。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ツリバナの果実を上から観察して見てみました。10月に近所で撮影した写真ですが、浅く5つに分かれている萼とともに、紅色に熟した果実が5つに裂けているのがよくわかります。(2017年10月8日撮影)。☆ツリバナの果実を下から観察して見てみました。10月に近所で撮影した写真ですが、紅色に熟した果実が5つに裂けており、橙赤色の仮種皮に包まれた5個の種子がよくわかります。(2017年10月8日撮影)。☆ツリバナ(吊花)の名は、長い花(果)柄の先に花や果実を吊り下げていることから名づけられました。☆ツリバナの花言葉は、「片思い」だそうです。
2017.12.28
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☆「高尾山での自然観察」(9月8日~24日)、「秋の高尾山での自然観察」(10月9日~21日)に続き、高尾山での自然観察の第3弾として、「秋の高尾山での自然観察(続き)」を連載しています。ボントクタデの花です。(2017年9月14日撮影)。☆ボントクタデは、本州・四国・九州の水辺や湿地に生えるタデ科イヌタデ属の1年草です。茎は直立して枝を分け、高さ40~100センチになります。茎は円柱形で、赤味を帯びることが多いそうです。☆ボントクタデの葉は、広披針形で短い葉柄があり、両面の脈上と辺縁に伏せ毛があります。葉の表面中央部には、「八」の字型の暗斑を有することが多いそうですが、写真でも確認できます。☆ボントクタデ托葉鞘は、筒状になっていることがわかります。☆ボントクタデの頂部の花序は、長く垂れ、疎らに小花を付けます。☆ボントクタデの花には、5枚の花被(萼片)があり、色は白色から淡紅色で基部は緑色を帯びることが多いそうです。☆ボントクタデの花序を拡大して見ると、花被の色は白色から淡紅色で基部は緑色を帯びていることがわかります。☆ボントクタデ(凡篤蓼)の名は、辛みがなく、役に立たないタデという意味からつけられた名前だそうです。ボントク(凡篤)とは愚か者のことで、辛みのない蓼を間が抜けていることに例えたものだそうです。☆ボントクタデの花言葉は、「君を離さない」だそうです。
2017.11.12
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウメガサソウの花です。ようやく開花した花を観察できました。(2019年6月16日撮影)。☆ウメガサソウは、北海道から九州の海岸や山地の林内に生えるツツジ科ウメガサソウ属の常緑の小高木です。新エングラー体系やクロキストン体系ではウメガサソウ属はイチヤクソウ科に分類されていましたが、APG分類体系ではツツジ科に分類されました。☆ウメガサソウの茎の高さは5~10センチで、一見すると草本のように見えます。☆ウメガサソウの葉は、長楕円形または披針形で、2~3個が茎の節ごとに輪生状に集まってつき、各段の間には鱗片葉が互生してつきます。葉脈に沿って、白い班が目立ちます。☆ウメガサソウの葉は、先は尖り、縁には尖った鋸歯があります。☆ウメガサソウの花期は6~7月で、茎先に花序が伸び、1~2個の花をつけます。☆ウメガサソウは、1~3個の卵状楕円形の苞があり、点状の細毛があります。☆ウメガサソウの萼は5つに分かれ、萼片は長さ6~7ミリの披針形で先が尖っています。☆ウメガサソウの花は、白い花弁が5個、雄蕊が10個、子房は球形で花柱がありません。花は、下向きに咲き、果実が熟すると上向きになります。☆ウメガサソウ(梅笠草)の名は、花がウメに似た5弁花で、花が下向きに咲くのを笠に見たてたことに由来します。☆ウメガサソウの花言葉は、「厳しい優しさ」「勇気」です。
2019.08.17
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☆7月30日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。イワタバコの花です。この花を見たくて猛暑の中出かけたので、大満足でした(2022年7月30日撮影)。☆イワタバコ花期は6~8月で、葉腋から長さ10~30センチの花茎を伸ばし、2~30個の花をつけます。☆満開に時期を少し過ぎていましたが、たくさんのイワタバコの花を観察することができました。☆イワタバコの花冠は、直径1.5センチ、紅紫色(まれに桃色、白色)の花冠は5つに分かれ先が尖っています。花冠の底部は白色で、黄橙色の円形の斑紋が梅鉢型に並んでいます。☆これから咲き始める蕾も見えています。☆イワタバコ(岩煙草)の名は、岩壁に生えていて、葉がタバコの葉に似ていることから名づけられました。葉が大きく長く伸びています。☆イワタバコについては、2019年8月26日の日記で紹介しました。◎イワタバコの花(2019年8月26日の日記)。
2022.07.31
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☆ウォーキングの途中で、民家の垣根のサンゴジュの木に赤い実がなっているのを見かけました。サンゴジュの木は植栽として利用されており、垣根などとしてよく見かけます。サンゴジュは、水分が多く含油率が少ないので防火木として利用されるそうです。☆サンゴジュは、本州(千葉県以西の海岸)・四国・九州に自生するレンプクソウ科(スイカズラ科)ガマズミ属の常緑小高木です。APG植物分類体系では、ガマズミ属はスイカズラ科からレンプクソウ科に分類されました。☆サンゴジュの葉は対生し、葉身は長楕円形で多くは全縁、ときにまばらな鋸歯があるそうです。質は厚く、表面には光沢があります。☆サンゴジュの葉は光沢があって美しいのですが、サンゴジュハムシの食害を受けます。4月に幼虫が大量発生し、サンゴジュの葉を食べ尽くしてしまうことがあります。5月半ば過ぎには土に潜って蛹になり、6~7月に成虫が現れ、成虫は葉肉を食べます。葉に、サンゴジュハムシの食痕が残っています。☆サンゴジュは、初夏6月に枝先に円錐花序を出して小さい花を多数開花させるそうですが、観察したことがありません。8月には、実が赤く熟してきます。☆果実は楕円形の核果で、初め紅色、その後秋に完全に熟すと藍黒色となります。なお、核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆サンゴジュは、短期間に一度に実が熟すクロガネモチなどとは違って、長期間にわたって実が熟すそうで、ヒヨドリなどによって食べられ種子拡散するそうです。☆サンゴジュ(珊瑚樹)の名は、秋に赤く熟す実が美しいので、それをサンゴに例えて名づけられたそうです。
2016.08.21
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☆今年もウォーキングコース(玉川上水)で数種類の野菊を見かけるようになりました。野菊の種類は、区別できません。☆今の時期は、この野菊が一番目立ちます。☆花びらは白い花びらで、花びらの枚数は14~16枚程度です。☆念のため、葉の形も撮影してみました。☆秋の季節感あふれる白い野菊です。
2015.10.08
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☆ウォーキングコースで咲いているクロッカスの花。紫色の花がたくさん咲いています。(2015年3月12日撮影)。☆下の方が細長い筒状で先端が6裂する紫色の花冠、黄色い3本の雄しべ、長く突き出すように伸びる黄色い雌しべ花柱が見えます。☆庭のクロッカスも咲き始めました。クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用・染料・香料として用いられています。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。(2015年3月15日撮影)。☆黄色い花が圧倒的に多いのですが、紫色の花も数株咲きます。写真では見えませんが、白い花も咲きます。クロッカスの原産地は地中海沿岸から小アジアで、約80種が知られているそうです。クロッカスの名は、ギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌しべを持つ種があることから名づけられたそうです。☆紫色花を見ると、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、そして花の中央に長く伸びる雌しべ花柱が見えます。☆クロッカスの黄色花では、先端が6裂する花冠、その内側に小さな3本の雌しべ花柱が見えます。黄色花では、3本の雌しべ花柱は紫花のようには長く伸びていません。☆黄色花・紫色花に少し遅れて、白花のクロッカスが咲きました。(2015年3月20日撮影)。☆白花のクロッカスを見ると、下の方が細長い筒状で先端が6裂する花冠、3本の雄しべ、そして花の中央に長く伸びる3本の雌しべ花柱が見えます。クロッカスの名がギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌しべを持つことから名づけられたのが理解できます。☆クロッカスの花のつくりの違いに疑問を持って調べてみると、園芸では同一種と扱われていますが、クロッカスの黄色種と紫・白系の品種は原種が別種であることがわかりました。クロッカスと一括りで見ていますが、花のつくりを観察すると2種類の原種があるという新しい発見がありました。
2015.03.21
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。オオハナワラビの胞子葉と栄養葉です。(2019年10月17日撮影)。☆オオハナワラビは、東北地方中部以南から九州の林下に生えるハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物です。道端で1株だけ見つけました。☆オオハナワラビは冬緑性のシダで、秋に栄養葉と柄の長さが15~30センチ程の胞子葉を出します。栄養葉は夏に枯れる冬緑性のシダ植物です。☆栄養葉は長さ10~25センチ、幅 15~25センチ、 3回羽状に深裂し、やや厚く、草質、縁には鋭い鋸歯があります。☆オオハナワラビは、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っており、茎などにまばらに毛があるのが特徴です。日当たりの良いところで見られるフユノハナワラビは、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖らず鈍鋸歯です。☆栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っていることとともに、胞子葉の茎にまばらに毛があることがわかります。☆胞子葉は長さ25~50センチ(葉柄20~40センチ、葉身5~10センチ)、上に伸び、2回羽状に分かれ、小羽軸の胞子嚢の丸い玉を多数つけます。☆オオハナワラビの胞子嚢穂です。☆オオハナワラビの胞子は、10~11月に熟します。☆オオハナワラビ(大花蕨)の名は、大型で胞子葉が花のように見えるワラビ(蕨)に由来します。
2019.11.11
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☆今年4月、国営昭和記念公園の玉川上水口の近くに「泉町西公園」がオープンしました。5か月後、芝生には様々な野草・雑草が生え、花を咲かせていました。ベニバナボロギクの花です。(2017年9月7日・8日撮影)。☆ベニバナボロギクは、アフリカ原産の帰化植物で、1947年に北九州で初めて発見され、第2次大戦後に日本の暖地に広がり、本州・四国・九州の山地や空き地など日当たりの良い場所に生えるキク科ベニバナボロギク属の1年草です。茎は直立して分岐し、高さは30~80センチになります。☆ベニバナボロギクの葉は互生し、長さ10~20センチの倒卵状長楕円形で下部の葉は不規則に羽状に裂けます。☆ベニバナボロギクの花序は先が垂れ、下向きに頭花をつけます。☆ベニバナボロギクの総苞は、花の外側に細長く小さな外総苞が一列に並び、総苞内片は長さ約1センチで綺麗に1列に並んでいます。☆ベニバナボロギクの頭花は全て細い筒状花で、花冠の上部は朱赤色、下部は白色。花柱は2つに分かれ、花柱の先端がしばらくするとクルリと巻くのが特徴です。☆ベニバナボロギクは、ダンドボロギクに似ていますが、2つに分かれた花柱の先端がクルリと巻くので、ダンドボロギク(タケダグサ属)とは別属のベニバナボロギク属とされています。☆ベニバナボロギクは、花が終わる頃には、下向きの頭花が上を向くようになります。☆ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)の名は、花の先端が赤く、花の後の種子の綿毛が襤褸のように見えるからという説や、サワギク(ボロギク)に似ている植物ということから付けられたという説もあるそうです。ベニバナボロギクの「襤褸」は、ノボロギクなどより一段と目立ちます。☆ベニバナボロギクは、冠毛がついた種子(そう果)を飛ばして繁殖していきます。☆ベニバナボロギクの花言葉は、「大切なのは外見より中身」だそうです。
2017.09.30
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☆「高尾山での自然観察」(9月8日~24日)、「秋の高尾山での自然観察」(10月9日~21日)に続き、高尾山での自然観察の第3弾として、「秋の高尾山での自然観察(続き)」を連載しています。オトコエシの花です。(2017年9月14日撮影)。☆オトコエシは、北海道から九州の日当たりの良い山野に生えるオミナエシ科オミナエシ属の多年草です。オトコエシの茎は、高さ60~100センチになります。☆オトコエシの葉は対生し、長さ3~15センチです。多くは羽状に分裂し、裂片は卵状長楕円形で頂裂片が最も大きくなっています。☆オトコエシは、集散花序に小さい白花が多数つき、花序は散房状につきます。☆オトコエシの花は、花冠が5つに分かれており、雄蕊は4本、雌蕊は1本です。☆オトコエシの花は子房下位で、花の下の子房の下部に接して小苞がつくそうです。☆オトコエシ(男郎花)の名は、オミナエシ(女郎花)と対比させてつけられたもので、花の色が白く地味で茎や葉はオミナエシより大きく、男性的な感じがするというところからきているという説が一般的ですが、女郎花が先なのか男郎花が先なのかは明確ではなく、オミナエシ、オトコエシと呼ばれた名の由来もはっきりしていないそうです。☆オトコエシの花言葉は、「野生味」「慎重」「賢明」などだそうです。
2017.10.27
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☆8月22日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(15回目)に行きました。その内容を紹介しています。シンミズヒキの花です。(2019年8月22日撮影)。☆シンミズヒキは、本州から九州の山地の林下に生えるタデ科イヌタデ属の多年草です。葉に黒班がなく、葉身が長楕円形で先が尖っており、長い花序に花が密についていることから、シンミズヒキと判断しました。茎が中空であることは確認していませんので、ミズヒキかどうかの種名については今後の観察課題としておきます。☆シンミズヒキの葉は、黒班がなく、葉身が長楕円形で先が尖っており、両面は無毛か長さ0.2~0.3ミリの毛があります。☆シンミズヒキの花期は8~10月で、茎の先に総状花序を出し、小さな花が横向きに穂状につきます。ミズヒキより花序が長いのが特徴です。☆シンミズヒキの花穂は、節間が狭く、花が密集してついています。☆シンミズヒキは、花被片(萼)が深く4つに分かれ、上の3個は赤く下の1個は白です。☆雄蕊が5個あり、雌蕊の花柱が2個あります。☆シンミズヒキは、花が終わった後に花被片が閉じて残っています。花の後には長く伸びる花柱が2本残り、先がカギ状に曲がっています。ミズヒキの果実は、花被片に包まれたまま熟し、先がカギ形に曲がった花柱がそのまま残り、これが「ひっつき虫」として動物などにくっついて広がっていきます。☆シンミズヒキ(新水引)の名は、従来のミズヒキに対して新型のミズヒキの意味のようですが、由来ははっきりしません。ミズヒキ(水引)の名は、花の色が上は赤で下は白という花の長い花穂を、祝儀袋などの紅白の水引に例えたことに由来します。☆ミズヒキの花言葉は、「慶事」「祭礼」「感謝の気持ち」「寿」などだそうです。ミズヒキ(水引)の名に由来する花言葉のようです。
2019.09.13
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。キッコウハグマの花です。(2019年11月5日撮影)。☆キッコウハグマは、本州から九州のやや乾いた木陰に生えるキク科モミジハグマ属の多年草です。茎は、高さ10~30センチです。☆キッコウハグマの葉は、茎の下部に5~11個集まって付き、長い柄があり、長さ1~3センチの心形で、5角形または浅く5つに分かれます。☆キッコウハグマの花期は9~10月で、キッコウハグマの頭花は、茎の先にまばらな総状に数個から十数個つきます。☆頭花は3個の小花からなり、すべて筒状花です。花冠は長さ9ミリほどの白色で、先は5つに深く分かれています。小花には、冠毛があります。☆総苞は、長さ1~1.5センチです。この花は雄性期で、花粉が出ているようですが、雌蕊花柱はまだ見えません。☆この花は、雄性期から雌性期に移り、雌蕊花柱が伸びて柱頭が2つに分かれているのがわかります。☆1個の頭花には、3個の果実ができます。果実は長さ約4.5ミリ、冠毛は長さ約7ミリです。よく見ると、冠毛には羽毛状に短毛があります。☆キッコウハグマ(亀甲白熊)の名は、キッコウ(亀甲)は5角形の葉を亀甲(亀の甲羅)に見立て、ハグマ(白熊) は細長い裂片に分かれている花冠を白熊(ハグマ:ヤクの尾で作った槍や僧侶の払子の飾り)に例えたことに由来します。☆キッコウハグマの花言葉は、「清楚」「素朴」「女性らしさ」などです。
2019.11.22
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☆公園のシマトネリコの木に、鈴なりの実がついています。今年の7月7日の日記に「雌株は、花が咲いた後に鈴なりの実をつけるというので、引き続き観察してみたいと思います。」と書きました。☆シマトネリコは、日本では沖縄に自生するモクセイ科トネリコ属の常緑ないし半落葉中高木です。常緑の樹木ですが、寒い地域では半落葉樹になるそうです。☆シマトネリコは、6月から7月に小さなたくさんの花を咲かせます。小さく艶のある葉が特徴です。葉は奇数羽状複葉で、小葉は5~11枚だそうです。熱帯育ちの植物なので、あまり寒さには強くありませんが、関東以南の地域では庭木などとして植えられているそうです。最近あちこちで見かけるようになりました。(2016年6月30日撮影)。☆シマトネリコは雌雄異株で、雌株の花は、白い花冠が基部でわずかに合着し、4つに分かれています。雄蕊は2本、雌蕊が1本です。雄株は花を咲かせることはないといいます。なお、本州の山地に生えるトネリコの花には、花冠がないそうです。(2016年7月6日撮影)。☆文字通り鈴なりになっているシマトネリコの実です。☆シマトネリコの果実は、翅果(しか)です。翅果とは、果皮の一部が羽のように発達しており、風により飛散する果実のことです。ニレ、ハンノキ、トネリコ、カエデなどの果実が翅果です。羽の部分を翼(よく)といい、翼果ともいいます。☆シマトネリコは、光沢のある小さな葉が涼しげな樹形を作るので、人気が出てきている樹木だそうです。シマトネリコ(島梣)の名は、島は沖縄などの南国諸島に生えるトネリコ。トネリコ(梣)は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌する蝋物質を「トネリコ」と言うことに由来するそうです。この蝋を動きが悪くなった敷居の戸溝に塗ると、戸の滑りが良くなるそうです。そこで「戸塗木(とぬりき)」から「トネリキ」に転じ、「トネリコ」の名前になったそうです。
2016.10.30
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☆ウォーキングコースの道路脇のツバキの木に、たくさんの実がなっています。☆よく見ると、実に3本の筋があります。実は熟すと3つに割れて、3~6個の種が出てくるそうです。ツバキ油は、この種子から取り出します。☆ツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。日本原産(学名はCamellia japonica)で、野生種はヤブツバキです。他家受粉で結実するので、変種ができやすく、古くから品種改良が行なわれてきたそうです。(2009年12月20日撮影)。☆ウォーキングコースの茶畑では、チャノキの実を見かけました。☆茶の実には、ツバキと同じように3本の筋があり、3個の種子が入っています。地図記号で茶畑を表示する三つの点「∴」は、この3個の種子に由来しています。☆チャノキについては、3月21日の日記で紹介しましたが、9月から11月にツバキ科らしい花を咲かせます。(2009年10月11日撮影)。
2012.08.18
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「タムラソウ」の名がつくアキノタムラソウ、タムラソウ。名前の由来は。◎アキノタムラソウ(秋の田村草)―古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、秋の草原に花が群れ咲いている様子をアキノタムラソウと名付けたのではないか?☆アキノタムラソウは、本州以西に分布し山地や野原に生えるシソ科アキギリ属の多年草です。10段前後に輪生する花をつけます。(2013年7月25日撮影)。☆アキノタムラソウ(秋の田村草)の名の由来は、よくわからないようです。なお、古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。この説だと、アキノタムラソウの名が、秋の草原に花穂を群れ咲かせていることに由来するということで納得できる気がします。(2013年7月25日撮影)。☆辞書「広辞苑(第3版)」によると。・たむら【屯・党】「たむろ」に同じ。・たむろ【屯】1.集合した軍隊。2.仲間やある職業のものが集まること。また、その場所。◎タムラソウ(田村草)―「屯草」や、「タマバタキソウ(玉箒草)」や「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説も。☆タムラソウです。本州・四国・九州の山地の草原に生えるキク科タムラソウ属の多年草です。花はアザミに似ていますが、葉に棘がないので区別しやすいと思います。茎が枝分かれして花が付いている形や、総苞片が棘にならないのも特徴的です。(2012年9月14日撮影)。☆タムラソウ(田村草)の名は、由来がはっきりしないそうです。「生き物豆知識~タムラソウ」によると、「草原や山里の斜面に花穂を並べ群れ咲く花の様子を古の合戦にたとえて『屯草』『秋の屯草』と名付けられたようにも思えます。」とありました。(2012年9月14日撮影)。◎生き物豆知識~タムラソウhttp://d.hatena.ne.jp/jfbn/20110914/1315993388☆他にも、タムラソウの古名を「タマバタキ(玉箒)」といい、花後にできる多数の果実の様を箒に見立てて「タマバタキソウ(玉箒草)」から「タムラソウ」になったという説、花の咲く様が多くの紫色の花をつけることから「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説もありました。
2015.01.26
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☆今年、ウォーキングコース(玉川上水)でこれまでに観察した「ひっつき虫」は8種類でした。ウォーキングコースでは、チカラシバなど他にもひっつき虫を観察できます。「ひっつき虫」には、くっつく仕組みによって次の5種類あるそうです。(1)鉤を持つもの。オナモミ属(キク科)、キンミズヒキ(バラ科)など。(2)細かい鉤が密生するもの。ヌスビトハギ属(マメ科)など。(3)逆さとげを持つもの。センダングサ属(キク科)、チカラシバ(イネ科)など。(4)鉤になるもの。イノコヅチ属(ヒユ科)など。(5)粘液を出すもの。メナモミ(キク科)、チヂミザサ(イネ科)など。☆アイノコセンダングサの種には、刺状冠毛が2・3本あり、これが、ズボンなどの洋服に付く「ひっつき虫」ですが、一度付いたら簡単には取れそうにありません。(2015年9月29日撮影)。☆チカラシバの穂は熟すると、ひっつき虫になるそうですが、よくわかりません。チカラシバは、キク科のセンダングサ属とともに逆さとげを持つひっつき虫とされています。(2015年9月29日撮影)。☆ヌスビトハギは、実の側面に細かな鉤が並んでいて、マジックテープ式にくっつくそうですが、写真ではわかりません。(2015年9月12日撮影)。☆ハエドクソウの花の後は花冠がなく、実は3本の小さな鉤が付いている「ひっつき虫」になります。 (2015年8月10日撮影)。☆ヒナタイノコヅチの実には、種子表面から突き出て、すぐに折れ曲がって寝た針があり、これによって引っ掛かり種を拡散していきます。(2015年8月24日撮影)。☆ミズヒキは、先がカギ形に曲がった花柱が残り、これで動物などにくっつくひっつき虫になります。(2015年8月10日撮影)。☆ギンミズヒキの実は、花被片に包まれたまま熟し、先がカギ形に曲がった花柱が残り、これで動物などにくっついて広がっていきます。写真の上奥に、茶褐色に熟した実が見えます。(2015年8月24日撮影)。☆キンミズヒキの実は、花の後に萼片が閉じ、周りに萼筒の縁の副萼片が変化したカギ状の長さ3ミリのトゲが伸び、これが「ひっつき虫」として種の拡散に役立っています。(2015年8月24日撮影)。
2015.10.15
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☆4月下旬、団地内の草地でムラサキサギゴケの花が一斉に咲き始めました。(2017年4月25日撮影)。☆ムラサキサギゴケは、本州から九州の湿った草地に生えるハエドクソウ科サギゴケ属の多年草です。サギゴケ属はゴマノハグサ科に分類されていましたが、APG植物分類体系ではハエドクソウ科に分類されています。なお、サギゴケ属をサギゴケ科に分類するという見解もあるそうです。☆ムラサキサギゴケは、匍匐茎を伸ばして広がっていきます。匍匐茎を伸ばすことが、同じサギゴケ属のトキワハゼと異なる特徴です。☆ムラサキサギゴケの萼は鐘形で、半ばまで5つに分かれています。花柄や萼には、腺毛があります。☆ムラサキサギゴケの花は、上唇は2つに分かれ、下唇は3つに分かれています。下唇の中央は白く隆起し、黄褐色の斑点があり、白い毛が見えます。ムラサキサギゴケの花は、雌蕊が上唇に沿ってついており、雄蕊は4本で上唇に2本と下唇に2本ついているそうです。上唇に沿って雌蕊柱頭が見え、左右に雄蕊があるようです。☆雌蕊柱頭は上下2つに分かれており、昆虫が柱頭に触れると閉じてしまうそうです。☆この写真では、雌蕊柱頭が上下2つに分かれているのが確認できます。☆この写真では、雌蕊柱頭は閉じているようです。ムラサキサギゴケの花は、柱頭運動と言って、昆虫が触れた時に上下2つに分かれている雌蕊柱頭を閉じ、花粉を逃さないようにして確実に受粉する仕組みがあるそうです。☆ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)の名は、花が薄紫色で形がサギ(鷺)に似ていること、苔のように地面を這って広がっていくことから。☆ムラサキサギゴケの花言葉は、「忍耐強い」「追憶の日々」「あなたを待っています」「想いをつのらせないで」だそうです。由来は、わかりませんでした。
2017.05.06
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[4]】はブナ科の植物です。第3回は、コナラ属のミズナラです。(2017年10月10日撮影)。☆ミズナラは、北海道から九州の山地に生えるブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。高さ25メートル、直径1.5メートルに達します。樹皮は灰褐色で、深く不規則な裂け目があります。☆ミズナラの葉は互生し、枝の先に集まります。葉柄は無いか、ごく短いのがミズナラの特徴です。☆ミズナラの葉の葉身は倒卵状長楕円形で、基部はくさび形に狭くなり、縁には大型の鋸歯があります。全般的にコナラに似ていますが、葉は長さ8~14センチメートルと大きく、逆に葉柄は2 ミリメートル以下と短いのがミズナラの特徴です。☆ミズナラは雌雄同株・雌雄異花で、花期は5月ですが、花の時期には観察できませんでした。花期から半年後の秋には、果実が熟してきます。☆ミズナラの堅果は卵状楕円形で、長さ1.5~2.5センチメートル、濃褐色に熟します。殻斗は杯状で、総苞片は瓦重ね状に密生しています。殻斗はコナラに比べて大きく、堅果の3分の1以上を包みこんでいます。☆ミズナラ(水楢)の名は、材に大量の水分を含み燃えにくいことから名づけられたそうです。「ナラ(楢)」は、葉が広く平らであることから「なら」、枝に残った葉が風に鳴る(ナル)ことから、若葉・若枝がしなやかなので「ナラナラ」から、若葉の軟らかいさまの「ナヨナヨ」からなどの説がありました。
2018.09.13
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[4]】はブナ科の植物です。第5回は、コナラ属のクヌギです。(2013年10月4日撮影)。☆クヌギは、本州(岩手県・山形県以南)・四国・九州に生えるブナ科コナラ属の落葉高木です。幹は高さ15メートル、直径60センチになります。(2012年3月25日撮影)。☆クヌギの樹皮は灰褐色で、やや深めに不揃いに割れます。深い割れ目の底が、褐色に見えます。コナラの樹皮と比較すると、暗い灰褐色で縦に割れ目がある厚いコルク層が均一な形で詰まっている印象です。(2012年3月25日撮影)。☆クヌギの葉は互生し、葉身は長楕円状披針形で先が尖っています。縁には針状の鋸歯があります。(2014年7月29日撮影)。☆クヌギは雌雄同株・雌雄異花で、花期は4~5月で、葉の展開とともに花が咲きます。新枝の下部から、穂状の雄花序が多数垂れ下がります。(2012年4月23日撮影)。☆枝先から垂れ下がる雄花序が目立ちます。雌花は、新枝の上部の葉腋に1~3個付きますが、小さく目立たないので確認できません。(2012年4月23日撮影)。☆クヌギは、花期から1年半後の翌年秋に果実が熟します。(2013年10月4日撮影)。☆クヌギの果実です。堅果はコナラなどと違い直径2センチほどの大型の球形です。殻斗は半球形で、広線形の総苞片が螺旋状に密につき反り返ります。総苞片は上部のものほど長く、長さ1センチほどになります。(2013年10月4日撮影)。☆クヌギの幹から樹液が出ているところには、アカボシゴマダラ、カナブン、カブトムシ、シロテンハナムグリ、スズメバチなどがやってきます。写真は、カナブンです。(2012年7月15日撮影)。☆クヌギ(櫟、橡、柞、椚)の名は、国の木(クニノキ)、食の木(クノキ)、薪の木(クノキ)、栗似木(クリニキ)、木の木(クノキ)などに由来するそうです。(2012年3月25日撮影)。☆クヌギの花言葉は、「穏やかさ」だそうです。
2018.09.15
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[21]】はハエドクソウ科の植物です。第2回は、トキワハゼの花です。(2017年4月29日撮影)。☆トキワハゼは、日本全土の道端や畑に生えるハエドクソウ科サギゴケ属の1年草です。同じサギゴケ属のムラサキサギゴケは多年草で匍匐茎を伸ばして広がっていきますが、トキワハゼは1年草で匍匐茎は出しません。サギゴケ属はゴマノハグサ科に分類されていましたが、APG分類体系ではハエドクソウ科に分類されています。なお、サギゴケ属をサギゴケ科に分類するという見解もあるそうです。(2017年4月29日撮影)。☆トキワハゼの葉は、根ぎわのものは大きくて対生し、上部では小さくなって互生します。葉身は倒卵形で、先は鈍く浅い鋸歯があり、長さは1~3センチ、幅は0.5~1.5センチです。(2013年3月9日撮影)。☆トキワハゼの花期は3~10月で、茎の先に総状花序をつくり、まばらに花をつけます。(2014年3月23日撮影)。☆トキワハゼの萼は鐘形で、半ばまで5つに分かれ、裂片は長楕円状披針形です。(2017年4月29日撮影)。☆トキワハゼの花は、下側が前に平たく伸びる筒状の唇型花で、上唇は浅く2つに分かれ、下唇は3つに分かれています。下唇の中央は白く隆起し、黄褐色の斑点があります。(2013年3月9日撮影)。☆トキワハゼの花は、雄蕊が4本、雌蕊が1本です。雌蕊柱頭は上下2つに分かれており、その上には雄蕊が見えます。4本の雄蕊のうち2本は長いそうです。(2017年4月28日撮影)。☆トキワハゼの花は、ムラサキサギゴケの花と同じように、柱頭運動と言って、昆虫が触れた時に上下2つに分かれている雌蕊柱頭を閉じ、花粉を逃さないようにして確実に受粉する仕組みがあります。上下2つに分かれている雌蕊柱頭が見えます。(2017年4月28日撮影)。☆トキワハゼ(常磐爆)の名は、トキワ(常磐)は葉が一年中あること、ハゼ(爆)は実が弾ける・爆ぜる(はぜる)のに由来します。飛び散った種がすぐに芽を出し、一年中増えていくので、トキワハゼ(常磐爆)の名が納得できます。(2013年3月9日撮影)。☆トキワハゼの花言葉は、「いつもと変わらぬ心」だそうです。一年中増えていき、いつも淡い紫色の花が見られることからつけられたようです。(2014年3月23日撮影)。
2019.01.30
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☆3月19日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(3月中旬・2回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ヒメカンスゲの花です。(2019年3月19日撮影)。☆ヒメカンスゲは、北海道から九州に分布し、明るい雑木林や丘陵地の斜面などに自生するカヤツリグサ科スゲ属の常緑の多年草です。☆ヒメカンスゲの葉は幅2~4ミリの深緑色で、カンスゲと同じように光沢があって濃緑色で固く、上面には多数の細脈があり、葉縁の小刺は鋭くざらつきます。☆ヒメカンスゲの花期は3~4月で、10~15センチの花茎が伸びて小穂をつけます。茎の先端の頂小穂(しょうすい)が雄小穂で、開花前の雄小穂は黒褐色から褐色の紡錘形です。その下には、互いに離れて数個の雌小穂が茎から細長く伸びて出ます。☆雄小穂は、開花前は黒褐色から褐色の紡錘形ですが、開花するにつれて雄小穂から薄クリーム色の葯が出てきます。☆開花した雄小穂です。薄クリーム色の葯がたくさん突き出ており、薄クリーム色の房のように見えます。これがやや黄色みが強いので、細長くて大きい黄色い房のように見え、小形ですが他のスゲ類よりもよく目立ちます。☆雌小穂の下の茎が赤褐色に見えます。ヒメカンスゲは、雌小穂の基部に苞があり、その鞘(さや)の部分が赤褐色をしているのが特徴です。☆雌小穂です。鱗片(雌花頴:しかえい)から3本の雌蕊柱頭が出ています。☆ヒメカンスゲ(姫寒菅)の名は、「姫」は小型の寒菅から、寒菅の「寒」は冬でも常緑であること、スゲは叢生する葉が毛のように細く鳥の巣のように見えるので「巣毛」からスゲになったという説や、清々しい(すがすがしい)からスゲになったとする説などがあります。☆ヒメカンスゲの花言葉は、「あきらめ」「自重」です。どんな由来があるのでしょうか。
2019.05.03
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☆玉川上水緑道で、ヤマユリの花が咲き始めました。玉川上水緑道でもっとも大きな山野草です。本格的な夏の訪れを実感します。(2022年7月6日撮影)。☆ヤマユリは、本州(北陸地方を除く近畿地方以北)の山地の草原や林の中に生えるユリ科ユリ属の多年草(球根植物)です。☆ヤマユリ(山百合)の名は、山に咲く百合から。☆ヤマユリについては、2018年11月9日の日記で詳しく紹介しました。◎林の中で大きな花を堂々と咲かせているヤマユリの花(2018年11月9日の日記)。☆まもなく、オニユリの花も咲き始めるでしょう。
2022.07.08
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☆たちかわ市民交流大学の講座「散歩が楽しくなる植物観察入門」に参加した時に、エノキの木に果実ができているのを見つけました。(2017年7月8日撮影)。☆エノキは、本州・四国・九州の丘陵から山地の日当たりの良いところに生えるニレ科エノキ属の落葉大高木で、高さ20~30メートルになります。なお、APG植物分類体系では、エノキはアサ科に分類されています。社寺や公園や民家の庭で普通に見ることができます。☆エノキの葉は互生で、葉身は長さ4~9センチ、幅2.5~6センチの広楕円形で、厚くて両面ともざらついています。葉の表面は濃緑色で、光沢があります。エノキの葉は、表面がざらついているので、ヤスリの代りとして木材を磨くのに使われたそうです。☆葉の先端は急に鋭く尖り、基部は広い楔形で、左右は不相称なのが特徴的です。主脈と基部から伸びる2本の支脈が目立つ。葉の縁には、葉の基部を除いて波状の鋸歯があります。なお、葉の側脈は鋸歯までは達していません。☆エノキは、雌雄同株です。4月から5月、葉の展開と同時に開花します。雄花は本年枝の下部に集まってつき、両性花は上部の葉の腋につきます。☆エノキは、建築用材、家具材、道具財、薪炭などに使われているそうです。また、江戸時代には、街道の一里塚として植えられたそうで、しろうと自然科学者の住んでいる近くにも「三本榎」という地名があります。☆エノキ(榎)の名の由来は、さまざまな説があるようです。「餌の木(熟した果実を小鳥が好む)」に由来する説、「枝の木(枝が多い)」に由来する説、「柄の木(農機具の柄に使われた)」に由来する説、「燃え木(よく燃える)」に由来する説など。漢字表記の「榎」は、夏に葉が茂り木陰をつくるので木偏に夏の字を配置した夏の木の意味の和製漢字だそうです。☆エノキの花言葉は、「協力」「力を合わせる」「共存共栄」などだそうです。
2017.07.17
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☆雑草のスベリヒユと同じスベリヒユ科スベリヒユ属の園芸植物には、マツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)がありますが、ハナスベリヒユが咲いています。☆ポーチュラカは、スベリヒユ属の学名です。花の色は、赤や黄色とともに、白、ピンク、オレンジ、ムラサキなどさまざまです。☆ポーチュラカの花のつくりは、花びらが5枚、たくさんの雄しべ、先端が5裂する雌しべです。☆赤・黄色・白花ともに、たくさんの雄しべとともに先端が5つに分かれている雌しべが見えます。☆雑草のスベリヒユは、まだ花が咲いていません。スベリヒユは、日当たりの良い畑や道ばたに生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の1年草です。食用にするところもあるそうですが、子どもの頃の記憶では、畑の雑草です。☆スベリヒユ(滑莧)の名は、茹でると独特のぬめりがあることと、ヒユ(草かんむりに見るの字)は「ひよこ」と同語源で小さく可愛らしいという意味から付けられているそうです。
2013.07.30
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、3カ月ぶりにアオサギを見かけました。(2017年6月25日撮影)。☆前回(2017年4月8日の日記)紹介しましたが、アオサギはサギ科アオサギ属の鳥で、日本で繁殖するサギの仲間としては最大です。☆背が高く、脚も長く、体長は90センチメートルにもなります。☆アオサギ(蒼鷺)の名は、蒼い鷺に由来し、「蒼い」とは本来は灰色がかった白色のことだそうです。☆ウォーキングコース(玉川上水)では、カワセミが小魚を捕まえたのは観察したことがありますが、アオサギが獲物を捕まえたのは見たことがありません。
2017.07.04
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物を紹介します。第3回は、マツヨイセンノウです。☆道端で白い花がたくさん咲いており、近づいて見るとマツヨイセンノウの花でした。茎の先端と葉腋に、白い花を付けています。(2016年9月4日撮影)。☆マツヨイセンノウは、北アメリカ原産の帰化植物で、明治年間に観賞用に渡来し、今では全国的に野生化しているナデシコ科マンテマ属の多年草です。北海道など寒冷地では、冬には枯れてしまうため1年草となります。☆マツヨイセンノウは、全体に毛があり、やや粘るそうです。萼片は合生して筒状になっています。☆マツヨイセンノウの花は5弁花で、それぞれの先端は2つに深く切れ込んでいます。花弁の基部は、ナデシコ科でよく見られる副花冠状になっています。☆マツヨイセンノウは、雌雄異株・雌雄異花です。雄株・雄花は、萼筒が雌花よりもスリムで、萼筒に茶褐色の脈が鮮明に見えます。☆雄花の萼筒には、肋状の脈が10本あるそうです。雄花には雄蕊が10本あるそうですが、確認できません。☆こちらは、雌株・雌花です。雌花は、萼筒の膨らみが大きく、花柱5本が突き出しています。肋状の脈は20本あるそうです。☆マツヨイセンノウの雌花で、雌蕊花柱が伸びてくる様子を観察してみました。これは、咲き始めの雌花で、花柱は副花冠よりも短い段階です。☆5本の雌蕊花柱が、副花冠の中から伸び出してきました。☆5本の雌蕊花柱が大きく伸び出して、外側に広がっています。☆5本の雌蕊花柱は、長く伸びて外側に丸まっています。☆マツヨイセンノウ(待宵仙翁)の名は、宵を待って夕方から花が咲き朝には閉じること、花の形がセンノウに似ていることから名づけられたそうです。☆マツヨイセンノウの花言葉は、「上品な女性」だそうです。道端で真白な花を咲かせている様子から、上品な女性をイメージしたのでしょうか。
2016.09.13
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物を紹介します。第1回は、アメリカセンダングサです。☆川岸でアメリカセンダングサの花が咲いているのを見つけました。(2016年9月4日撮影)。☆アメリカセンダングサは、北アメリカ原産で、大正時代に渡来して、日本全土の道端や空き地に広がったキク科センダングサ属の1年草です。古い資料では「北海道を除く」となっていますが、4年前は道南で見つけましたし、今回は道東でも見つけましたので、北海道を含む日本全土に広がっています。☆アメリカセンダングサは、草丈が50センチから150センチで、茎には4つの陵があって角張っており、断面は4角形になります。茎は、よく枝分かれしており、先端以外の下の方の茎は暗紫色になっています。☆アメリカセンダングサの葉は長い葉柄があって対生で、下部のものは2回3出複葉、上部のものは3出複葉です。小葉はすべて有柄で、細長く先が尖り、縁には鋸歯があります。☆アメリカセンダングサの花には、6~12枚の大きな総苞片があり、毛が生えているのがわかります。☆アメリカセンダングサの花は、萼片が5枚で、花の外側(萼片の内側)に数枚の舌状花があります。☆このアメリカセンダングサの花は、苞が8枚、萼片が5枚、萼片の内側に舌状花が5枚、花の中央は筒状花です。筒状花の花冠は、浅く5つに分かれています。☆筒状花の中から、濃褐色の集約雄蕊が伸びているのが見えます。アメリカセンダングサは雄性先熟の植物ですが、雌蕊花柱は見えていませんので、まだ雄性期のようです。☆アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の名は、アメリカ原産のセンダングサです。「栴檀草」は、落葉高木の栴檀に葉の形が似ていることから名付けられたそうです。☆4年前に道東で観察したアメリカセンダングサの花です。舌状花は見当たりません。舌状花が小さく、ほとんど目立たないものもあるそうです。(2012年10月7日撮影)。☆果実ができ始めたアメリカセンダングサの花です。茎は、先端まで暗紫色になっています。(2012年10月7日撮影)。☆アメリカセンダングサの果実には2本の棘があり、これが衣服や動物に付着して散布され、また水に流されても広がるそうです。今回は、川岸で何株か見かけましたが、水に流されて広がったのかも知れません。(2012年10月7日撮影)。
2016.09.11
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☆今年4月、国営昭和記念公園の玉川上水口の近くに「泉町西公園」がオープンしました。5か月後、芝生には様々な野草・雑草が生え、花を咲かせていました。オオブタクサの花です。(2017年9月7日・8日撮影)。☆オオブタクサは、北アメリカ原産の帰化植物で、1952年に静岡県の清水港で発見され、北海道から沖縄まで全国の空地や鉄道線路沿い、河川敷などに広がっているキク科ブタクサ属の1年草です。オオブタクサは、全体に毛が多く、茎はよく分岐して高さ3メートル、太さ2~4センチにもなります。☆茎や葉柄、花柄には、毛が多いのがわかります。☆オオブタクサの茎には、下向きのたくさんの毛が見えます。☆オオブタクサの葉は、長い柄があって対生し、葉身は長さ20~30センチ。葉は掌状に3~7つに分かれ、裂片は細長く尖っています。☆『日本帰化植物写真図鑑』では、オオブタクサの葉は掌状に3~7つに分かれとありますが、葉には変異が多いようです。こちらの茎の先端の葉は、鋸歯がありますが、掌状には分かれていません。☆こちらの葉は、掌状に3つに分かれています。☆こちらの葉は、掌状に5つに分かれています。☆オオブタクサは、茎の先端に長い花穂を出します。穂状に長くまとまってついているのは、雄花です。☆こちらの写真は5年前のものですが、花茎から左右に出ている小さな葉の付け根に雌花が見えます。(2012年8月26日撮影)。☆オオブタクサは、雄花から大量の花粉が出て、ブタクサとともに花粉症の原因になっています。花粉が出始めているようです。☆オオブタクサの雄花の総苞片は合着して笠形になり、中に10個前後の黄色い筒状花があるそうです。笠形の総苞片の中を見ると、5枚の花弁がある多数の筒状花があるのがわかります。☆雄花の総苞片には黒い線があり、雄花の総苞片は合着して笠形になり、中に12~16個の黄色の筒状花があるそうです。写真では、先端が細長く伸びている筒状花が見えます。葯は離生し先端に細長い付属物があるそうですが、写真では筒状花の中に白く細長いものが見えます。(2015年8月24日撮影)。☆オオブタクサ(大豚草)の名は、ブタクサが高さ1メートルほどなのに対して高さ2~4メートルになること、ブタクサは英名のhogweed(hog豚・weed草)から名付けられたそうです。右下と左下に見える白い花は、オオイヌタデの花です。☆オオブタクサの花言葉は、「寂しがり屋」だそうです。オオブタクサが大群生することに由来するそうです。
2017.09.27
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☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。カノツメソウの花です。 (2019年9月6日撮影。※日陰の携帯用のコンパクトデジタルカメラ撮影で写真が鮮明でなかったため、9月12日撮影の写真もあります。)。☆カノツメソウは、北海道から九州の山林下に生えるセリ科カノツメソウ属の多年草です。☆茎は直立し、上部で枝を分け、高さは50~100センチになります。☆根出葉や株の下の葉は2回3出複葉で、茎の上部の葉は3出葉です。☆このように茎の上部の葉は3出葉です。小葉は広卵形から広披針形で、長さ1.5~5センチになり、先端はしだいに細くなり、基部はくさび形、上部の縁には鋸歯があります。☆カノツメソウの花期は8~10月で、茎頂か分枝した先端に複散形花序をつけます。☆カノツメソウの花は、直径約3~5ミリの小さな白い花で、枝分かれをした小花柄の先に1個ずつつけます。内側に曲がった花弁が5個あり、雄蕊が長く突き出ています。☆内側に曲がった花びらが見えます。この写真では、2個の雌蕊花柱は確認できません。☆カノツメソウ(鹿の爪草)の名は、根の形が鹿の爪に似ているという説があります。また、3枚の尖った葉が輪生する複葉の形が鷹の爪に似ることから「タカノツメ(鷹の爪)」となり、「カノツメ」に転訛したという説もあるそうです。☆カノツメソウの花言葉は、見つかりませんでした。
2019.10.01
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、昭和記念公園での自然観察(2016年8月16日撮影)を15回にわたって掲載してきました。第15回(最終回)は、ラクウショウです。☆昭和記念公園の自転車専用道路の脇にラクウショウの木がありました。ラクウショウは、昨年初めて知った樹木です。枝先に実がついているのが見えます。☆ラクウショウは、北アメリカ島南部原産のヒノキ科ヌマスギ属の落葉針葉高木です。針葉樹なのに落葉樹なので、新緑の時期が美しいようです。☆ラクウショウの実が見えます。比較的似ているとされる同じヒノキ科メタセコイア属のメタセコイアとは、葉や実の付き方で区別できます。☆ラクウショウの実です。メタセコイアの実には2センチほどの果柄がありますが、ラクウショウの実には殆んど果柄がなく、枝に直接ついている印象です。☆ラクウショウの葉です。メタセコイアの葉は対生ですが、ラクウショウの葉は互生でらせん状についています。☆ラクウショウの葉です。枝に対して左右に互生ではなく、左右と後ろ側にもついています。☆ラクウショウの幹です。樹皮は赤褐色で、縦にスジが入っています。縦に細かく裂け、薄く長く剥がれるそうです。湿地では、膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸根(気根)を地上に出すそうですが、乾燥した土地に植えた場合には膝根があまり発達しないそうで、根元を見ても膝根は見当たりませんでした。☆ラクウショウ(落羽松)の名は、漢名の音読みで、小さな葉が短枝に左右2列に羽根状につき、秋にはその枝ごと落下するので、落ちる枝を鳥の羽に見立てて名付けられたそうです。別名のヌマスギ(沼杉)は、湿地に自生するためだそうです。
2016.09.10
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☆12月3日、立川エコパートナー講座「秋の観察会とアクティビティ」が行なわれ、国立国語研究所前の広場に集合しました。国立国語研究所前の正門からの並木の木は、見なれない木でした。明らかに外国産の樹木のようです。樹形はポプラに似ていますが、枝ぶりや葉の形が違っています。☆落葉高木で、青空にそびえるように伸びています。葉は、カシワの葉を小さくしたような形で、ブナ科の楢の木の仲間であることはわかります。☆エコパートナー講座のガイドの方の説明によると、外国産の樹木で樹種は「オーク」ということでした。☆帰宅してから調べてみると、葉の形からブナ科コナラ属のオーク(ヨーロッパナラ)のようです。知識不足・資料不足なので、確かなことは今後継続して調べていくことにします。☆茎の途中からたくさんの小枝が伸びていますが、これは本来の樹形なのでしょうか。それとも、街路樹としてこのように仕立てたものなのでしょうか。☆木肌の色とコルク質の様子は、日本のコナラとクヌギの中間のようです。☆地面を見ると、ドングリが落ちていました。☆他の木の根元にも、ドングリが落ちていました。コナラのドングリよりは、大きいサイズでした。☆以下の資料を参考にさせていただきました。◎オーク類の名称。http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_oak.html
2016.12.10
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、今年もヌルデの特徴的な葉が目立つようになりました。☆ヌルデは、北海道から沖縄の日本全土の平地の林縁や2次林に生えるウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。高さは5~10メートルで、13メートルになるものもあるそうです。☆ヌルデの葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は3~6対あります。ヌルデには「ヌルデシロアブラムシ」が寄生し、大きな虫こぶを作り中には黒紫色のアブラムシが多数生活しています。この虫えいを「五倍子(ごばいし)、付子(ふし)」と呼び、タンニンが多量に含まれているので、お歯黒や白髪染めの色素原料として利用されていたそうです。☆ヌルデの葉は、9~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉ですが、何といっても小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。☆ヌルデの小葉は長楕円形で縁には粗い鋸歯があり、小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。☆葉の表面から見た葉軸の翼です。(2012年9月2日撮影)。☆葉の裏面から見た葉軸と翼です。葉の裏面は、軟毛が密生して黄白色です。(2012年9月2日撮影)。☆ヌルデは雌雄異株で、8月から9月に枝先に円錐花序を伸ばして、多数の小さな花をつけるそうなので、改めて雄花と雌花を観察してみたいと思います。ヌルデ(白膠木)の名は、この木の幹を傷つけると白いにかわ(膠)のような樹液が出て、これをウルシなどのように器具に塗っていたので、「塗る手」になったそうです。漢字名の「白膠木」は、白いにかわ(膠)のような樹液が出る木に由来します。☆ヌルデの花言葉は、「信仰」「知的な」「華やか」「壮麗」だそうです。「信仰」という花言葉は、ヌルデの別名を「カチノキ(勝の木)」といい、聖徳太子が蘇我馬子と物部守屋の戦いで、ヌルデの木で仏像を作り、馬子の戦勝を祈願したとの伝承にちなむのではないかという説がありました。「知的な」「華やか」「壮麗」というイメージは、ヌルデの姿からは想像できません。
2017.07.09
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で群生するコセンダングサです。☆コセンダングサは、暖帯から熱帯地方原産で、弘化年間(1844~1846年)に渡来した記録がありますが、第2次大戦以降に急速に広がったそうです。☆コセンダングサは、キク科センダングサ属の1年草で、花には舌状花がなく筒状花だけです。そう果は、ひっつき虫になります。花後ものには、ひっつき虫になるそう果ができつつあります。☆そう果ができてきました。☆熟して広がったコセンダングサのそう果です。そう果はやや平たい線形で4稜があり、先端には下向きの刺のある冠毛が3~4個あります。刺は、2本の場合もあるようです。☆これまで観察したセンダングサの仲間を紹介します。コセンダングサの花です。花には舌状花はなく、両性の筒状花だけが集まっており、一つひとつの花冠の先は5つに分かれています。(2014年10月11日撮影)。☆ウォーキングコース(玉川上水)で多く見かけるアイノコセンダングサです。アイノコセンダングサは、コセンダングサとシロバナセンダングサ(シロノセンダングサ)の雑種で、雑種の特徴として中間的なさまざまな変化があるようです。アイノコセンダングサは、外周の筒状花の何個かが大きく白色になるのが特徴です。(2015年9月29日撮影)。☆アイノコセンダングサの外周の筒状花は、典型的な筒状花から、筒状花が裂けているもの、ほとんど舌状花のように見えるものなどがあります。(2013年11月10日撮影)。☆こちらは、ウォーキングコース(玉川上水)で見つけたシロバナセンダングサ(シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ)です。はっきりとした舌状花が5枚見えます。(2015年10月17日撮影)。☆沖縄で見かけたアワユキセンダングサです。海岸の近くの公園でたくさん見かけました。アワユキセンダングサは、茎の下部が横に広がって葉が3枚の複葉になるものをハイアワユキセンダングサ(這淡雪栴檀草)というそうです。これは、茎の下部が横に広がっており葉が3枚の複葉なのでハイアワユキセンダングサのようです。舌状花の白い花びらは、5枚から6枚のものが多いようです。(2014年4月16日撮影)。☆アワユキセンダングサは、白く大きい舌状花が特徴です。このアワユキセンダングサは、白く大きい舌状花が8枚見えます。(2014年4月16日撮影)。☆今年9月、北海道で観察したアメリカセンダングサの花です。アメリカセンダングサの花は、萼片が5枚で、花の外側(萼片の内側)に数枚の舌状花があります。(2016年9月4日撮影)。☆4年前に道南で観察したアメリカセンダングサの花です。舌状花は見当たりません。舌状花が小さく、ほとんど目立たないものもあるそうです。(2012年10月7日撮影)。☆この3年間、センダングサの仲間にこだわって観察してきました。5種類のセンダングサの仲間を観察できました。
2016.10.04
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☆ウォーキングコースの道端で、淡い紫色の小さな唇形の花がさいているのを見つけました。花穂や花の形からシソ科の植物と考えて調べた結果、日本全土の山野の道端などに生えるシソ科イヌコウジュ属の1年草イヌコウジュのようです。ただ、同じシソ科イヌコウジュ属のヒメジソとよく似ているということなので、比較観察してみました。☆葉の特徴ですが、イヌコウジュは葉が長楕円形で葉の鋸歯が浅く6~13対あるそうですが、ヒメジソは葉がひし形で葉の鋸歯が4~6対です。葉の形の特徴から、イヌコウジュと思われます。☆花の特徴ですが、イヌコウジュは淡紫色の小さな唇形花をたくさんつけ額の上唇の裂片の先端が鋭く尖るのに対して、ヒメジソは白や淡紫色の小さな唇形花をまばらにつけ萼の上唇の裂片の先はあまり尖らないそうです。萼の上唇の裂片の先端が鋭く尖っていることから、イヌコウジュと思われます。また、イヌコウジュは花序軸に毛が密生しているのに対して、ヒメジソは花序軸に毛が目立たないということなので、その特徴からもイヌコウジュのようです。☆イヌコウジュの花序のすぐ下の葉は広卵形になるそうですが、その特徴も確認できます。☆イヌコウジュの花のつくりは、萼が5裂、花冠は上唇が3裂し下唇は2裂、雄しべは4本で下の2本は葯がない退化した仮雄しべ、雌しべが1本です。☆イヌコウジュ(犬香需)の名は、花が漢方薬コウジュ(香需)の原料になるナギナタコウジュ(薙刀香需)に似ていますが見劣りすることや役に立たないことから名付けられたそうです。なお、イヌコウジュは腰痛に効く浴湯料として用いられるそうです。
2013.09.14
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☆昨年10月14日にホームセンターでパンジーとビオラの種を購入し、小さなポットに蒔きました。種があまりに小さく、ピンセットで種を挟んで蒔きつけしました。☆パンジーの種袋の写真です。秋まきは、8月中旬から10月初旬に種を蒔き、1月から6月に開花するそうです。いっぽう春まきは冷涼地で、3月から4月に種を蒔き、6月から9月に開花するそうです。発芽適温が、比較的低いようです。☆種まきから約1カ月後、11月20日のパンジーの苗です。パンジーは、スミレ科スミレ属(Viola)の植物で、1800年代に北欧で交配によって生まれたそうです。日本には、江戸時代末に渡来し、当時は「遊蝶花」や「胡蝶草」と呼ばれていたそうです。「蝶」の文字が入っているのは、共感できます。☆種まきから約3カ月後、1月5日のパンジーの苗です。つぼみが見えてきました。パンジー(Pansy)の名は、フランス語のPenser(考える)に由来するそうです。花がやや下向きにつき、もの思いにふけっているように見えることから名づけられたそうです。☆ようやく1輪開花し、もう一つのつぼみも膨らんできました。☆ビオラの種袋の写真です。秋まきは温暖地・暖地で、8月から10月に種を蒔き、2月から5月に開花するそうです。いっぽう春まきは寒地・寒冷地で、3月から4月に種を蒔き、6月から7月に開花するそうです。発芽適温は20℃、生育適温は10~20℃だそうです。☆種まきから約1カ月後、11月20日のビオラの苗です。☆種まきから約3カ月後、1月5日のビオラの苗です。ビオラは、スミレ属(Viola)を表す言葉です。ビオラは、パンジーの中で小さな花をたくさん咲かせる品種のことです。☆ビオラも、ようやく1輪開花しました。
2014.02.05
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☆東伊豆では、海岸近くにソテツが植えられていました。ソテツは、ソテツ科ソテツ属の常緑低木です。(2014年11月17日撮影)。☆ソテツは、九州南部に自生するそうですが、本州中部以南でも植栽されているそうです。ソテツは、雌雄異株です。近づいて見ると、赤い実が見えました。雌株のようです。(2014年11月17日撮影)。☆ソテツの雌花は夏に咲き、ドーム状に膨らむそうです。(2014年11月17日撮影)。☆ソテツの種子は、成熟すると朱色に色づくそうです。種子には有毒成分があるそうですが、澱粉質を多く含んでいるので救荒食料として利用されたそうです。(2014年11月17日撮影)。☆ソテツ(蘇鉄)の名は、漢名の音読みで、弱った株に鉄くぎを刺すと勢いを取り戻す(蘇える:よみがえる)ということに由来するそうです。
2014.11.26
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☆秋が深まり、朝晩の気温が下がって急に冷え込むようになってきました。近所のあちこちの道端で、キバナコスモスが咲いています。☆キバナコスモスは、熱帯アメリカ原産の帰化植物で、キク科コスモス属の1年草です。毎年同じところで繁茂していますが、前年熟しておちた種が芽を出して花を咲かせるようです。コンクリートやアスファルトのわずかな隙間から成長していますので、生命力が強いようです。☆キバナコスモスは、花びらが8枚あります。キバナコスモスの花は、8個の舌状花と多数の筒状花からできています。☆8個の舌状花は、花びらだけの無性で雄蕊も雌蕊もありません。筒状花は、花床に鱗片があるそうです。舌状花の花びらの上に見えるのが、筒状花の鱗片でしょうか。☆周りから咲き始めた筒状花を観察してみます。花冠は先端が5つに分かれており、中から5本の雄蕊の葯が結合した茶褐色の集約雄蕊が伸びています。☆この花では、筒状花が全て開花したようです。キバナコスモスの花は雄性先熟で、雌蕊より先に雄蕊が熟して花粉を出します。この花は雄性期で、集約雄蕊の先端には黄色い花粉が見えます。☆この花は、周りの筒状花が雄性期から雌性期に移り替わりつつあるようです。集約雄蕊の中から、花粉を押しのけて雌蕊が顔を出し始めています。☆5つに分かれている花冠の中から伸びる集約雄蕊の先端は黄色い星形で花粉が見え、雌蕊が少しだけ顔を出しています。☆周りの筒状花は、雌性期になっています。左右や下には毛がある雌蕊が伸びているのが見え、右側の雌蕊は柱頭が2つに分かれ始めており、右下に見える雌蕊は柱頭が2つに分かれて開いています。☆キバナコスモス(黄花コスモス)の名は、黄色い花が咲くコスモスから。☆キバナコスモスの花言葉は、「野生美」「幼い恋心」「野性的な美しさ」だそうです。「野生美」「野性的な美しさ」は、園芸植物として栽培されたものが野生化して、道端や空き地で群生して花を咲かせる旺盛な繁殖力とオレンジ色が鮮やかな美しい花から名づけられたのでしょうか。
2016.10.18
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☆昭和記念公園の「こもれびの丘」で、フユノハナワラビに初めて出合いました。フユノハナワラビは、本州から九州の山野に生えるハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物です。☆フユノハナワラビは、冬緑性のシダ植物です。シダ植物には、常緑性、夏緑性、冬緑性の3種類があります。☆ベニシダ・イノデなど春に葉を出し翌年春に新しい葉が出るまで葉が枯れない常緑性のもの、イヌワラビ・クジャクシダなど春に葉を出し秋に葉が枯れてしまう夏緑性のもの、フユノハナワラビ・オオハナワラビなど晩夏に葉を出し翌年の初夏近くに葉が枯れてしまう冬緑性のものがあります。☆フユノハナワラビは、栄養葉の間から胞子葉が伸びています。☆フユノハナワラビの栄養葉の柄は長く、葉軸が3つに分かれています。小羽片は広卵形で鈍頭、縁には細かく鈍い鋸歯があります。後で紹介するオオハナワラビは、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っています。☆フユノハナワラビの胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は2~3回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけます。シダ植物の多くは、葉の裏に胞子嚢をつけますが、胞子を作るための葉を別に持つグループがあり、フユノハナワラビもその一つです。胞子葉をもつということは、シダ植物が花を咲かせる種子植物に進化していく過程とも考えられるそうです。☆フユノハナワラビの丸い胞子嚢です。黄色く丸い胞子嚢には、緑色のスジが見えます。☆フユノハナワラビ(冬の花蕨)の名は、冬に葉があり、花のような胞子葉をつけるワラビに似たシダ植物の意味です。☆フユノハナワラビの花言葉は、「再出発」だそうです。「再出発」とは、初夏近くに葉が枯れてしまい、その後、晩夏に葉を出して成長することを「再出発」と例えたことに由来するのでしょうか。☆こちらは、3年前の12月に観察したオオハナワラビです。(2013年12月8日撮影)。☆オオハナワラビは、フユノハナワラビと似ていますが、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っており、茎などにまばらに毛があるのが特徴です。(2013年12月8日撮影)。
2016.11.05
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☆5月21日から23日、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺での自然観察について、順次紹介しています。ホソエカエデと果実です。(2018年5月22日撮影)。☆ホソエカエデは、本州中部から四国の低山の林内に自生するムクロジ科カエデ属の落葉高木です。ウリハダカエデに似ていますが、葉柄が赤みを帯びているので、ホソエカエデと判断しました。カエデ科は、APG分類体系でムクロジ科に分類されているそうです。☆ホソエカエデの樹皮は、緑色で黒班があり、ウリハダカエデに似ています。☆ホソエカエデの葉は対生し、葉身は3~5つに分かれており、葉柄が赤みを帯びています。☆ホソエカエデは、雌雄異株です。これは果実が成長してきていますので、雌株です。☆ホソエカエデの花は総状花序で、ウリハダカエデは花柄の長さが2~5ミリですが、ホソエカエデは花柄の長さが5~15ミリで長いのが特徴です。☆ホソエカエデ(細枝楓)の名は、枝が細く長いため名づけられたそうです。
2018.06.15
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第4回は、ツルボの花です。(2016年8月15日撮影)。☆ツルボは、北海道西南部以南の日本全土の山野の日当たりの良いところに生えるキジカクシ科ツルボ属の多年草です。(2015年8月28日撮影)。☆ツルボの葉は、春と夏、年に2回出ます。春には5~10枚の春葉が出て夏草が茂る頃には枯れ、初秋に2~3枚の葉が出て葉の間から花茎を伸ばして花穂をつけるそうです。葉は倒披針状線形で先が尖り、長さ10~25センチ、幅4~6ミリ、表面は浅くくぼみ、厚く軟らかいそうです。写真では、花茎の両側に2枚の葉が見えます。(2016年8月15日撮影)。☆ツルボの花期は8~9月で、高さ20~50センチの花茎の先端に総状花序をつけます。(2012年9月4日撮影)。☆ツルボは、花序に長さ3~6ミリの花柄がある花が密に付き、花穂の下から順に咲いていきます。花穂の先端の蕾は緑色で、次第に淡紅紫色に変わり、花が咲いていく様子がわかります。(2015年8月24日撮影)。☆ツルボの花は斜上向きに咲き、ツルボの花のつくりは、淡紅紫色の花被片が6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)、雄蕊が6本、雌蕊が1本です。花被片の中央には、紫色のスジが見えます。(2012年9月4日撮影)。☆6本の雄蕊は花被片とほぼ同じ長さで、花糸の先端の葯は2つに分かれています。子房は3室に分かれており、子房から伸びる雌蕊花柱は紫色です。(2012年9月6日撮影)。☆花序の下の方で花が終わったものは、果実ができ始めています。ツルボの果実は蒴果で、熟すると裂開して黒い種子が散布されます。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。(2013年8月22日撮影)。☆ツルボ(蔓穂)の名は、球根の外皮をとると、つるりとした坊主頭に似ているので、「ツルボウズ」からツルボになった説などがあるようです。また、「ツルイイボ(蔓飯粒穂)」が略されてツルボになったという説がありました。「ツル(蔓)」は長く連なることや長く伸びることを表す言葉、「イイ(飯粒)」は飯粒(めしつぶ)で「イイボ(飯粒穂)」は飯粒状のものが花穂を作っていることだそうです。「ツルイイボ(蔓飯粒穂)」が「ツルイボ」になり、そしてツルボ(蔓穂)になったという説です。(2016年8月15日撮影)。☆ツルボの花言葉は、「流星のような」「不変」「志操堅固」「我慢強い」「寂しさ」「悲しみ」「哀れ」などだそうです。ツルボは、球根(鱗茎)の分球と種子の散布で増えるため、大きな群落を作っています。(2014年8月31日撮影)。☆ツルボの別名はサンダイガサ(参内傘)で、公家が内裏に参内するときに従者に持たせた長い柄がある傘をたたんだ形に、ツルボの花序の形が似ているため名づけられたそうです。
2018.12.02
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☆3月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察に行きました。その内容を順次紹介しています。カテンソウの花です。(2019年3月12日撮影)。☆カテンソウとの出合いは、初めてでした。カテンソウは、本州から九州の山野の林下などに群生するイラクサ科カテンソウ属の多年草です。草丈は、10~30センチです。ヤマネコノメソウと一緒に群生していました。☆カテンソウの葉は互生し、長さ、幅とも1~3センチの菱形状卵形で、縁に鈍い鋸歯があります。☆この写真では、カテンソウの葉が互生し、葉柄基部に小さな托葉があるのがわかります。托葉は、小型の卵形で、長さ1~2ミリです。☆カテンソウの葉の表面は光沢が無く緑色で、やや伏せた刺状の短毛で覆われています。☆カテンソウの葉の裏面は光沢があり、淡緑色で時に紫色を帯び、まばらに毛があります。☆カテンソウの花期は4~5月で、長い柄がある雄花序は集散花序で上部の葉の葉腋につき、柄がない雌花序は葉腋にかたまってつくので目立ちません。これは、開花前の雄花序です。☆カテンソウは雌雄同株ですが、まれに雌雄異株のこともあるそうです。雄花の花被片は5個、雄蕊も5個あるそうですが、4月に再び観察したいと思います。☆カテンソウ(花点草)の名は、「雄花の花粉は小さくて、まるで花が点のように見える。それで花点草」という説があります。「意味不明」いう説もあります。なお、中国でも台湾でも「花点草」の名称を用いていることから、中国名からの音読みかもしれないという記事もありました。別名は、ヒシバカキドオシ(菱葉垣通)です。葉の形がカキドオシに似ていることに由来します。
2019.04.08
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☆ヒガンバナ科の植物の第2回は、ヒガンバナ科に属するネギの仲間の紹介です。☆1980年代までは、マクロ形態的な仮説を根拠に演繹的に作り上げたクロキスト体系が主流で、ネギ属はユリ科に属していました。☆1990年代には、ミクロ的なゲノム解析から実証的に構築されたAPG(Angiosperm Phylogeny Group: 被子植物系統発生グループ)分類体系が登場し、1998年に初版が出されました。ネギ属はネギ科とされました。☆APG分類体系は、2003年に第2版、2009年には第3版が出され、この第3版ではネギ属はヒガンバナ科に分類されることになりました。◎ノビル(ヒガンバナ科ネギ属)☆ノビルは、3月になるとウォーキングコースや団地内のいたるところで見かけます。ウォーキングコースで見かけたノビル。(2012年3月7日撮影)。☆東伊豆でも、林の中でノビルを見かけました。(2012年3月13日撮影)。◎ワケギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆ワケギは、ネギとタマネギの雑種だそうですが、庭の家庭菜園で青々とした葉を1年に何度も出しています。(2012年10月28日撮影)。◎ニラ(ヒガンバナ科ネギ属)☆ウォーキングコース(玉川上水)では、野生化したニラが秋にたくさんの花を咲かせています。(2012年9月27日撮影)。☆ヒガンバナ科ですから、6枚の花びらに見えるのは花被片で、外花被(萼)3枚、内花被(花弁)3枚なのでしょう。(2012年9月27日撮影)。◎ネギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆立川市の畑では、農家の栽培作物の一つです。(2012年5月23日撮影)。☆一つひとつの花の形は、よくわかりません。(2012年5月23日撮影)。◎タマネギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆北海道旅行の際に見かけたタマネギの植え付け光景です。(2012年5月2日撮影)。タマネギ栽培・植え付けについては、5月3日・4日の日記で紹介しました。☆5月に植え付けたタマネギが収穫され、送られてきました。タマネギは鱗茎ですが、茎ではなく葉が層状に重なり合っているものです。(2012年10月28日撮影)。ニンニク、ラッキョウやチューリップの球根も、葉が層状に重なり合っている鱗茎です。☆北海道では、春に種を蒔き秋に収穫する春蒔き品種ですが、関東以西では秋に種を蒔き春に収穫する秋蒔き品種が主流です。立川の畑でも、秋蒔き品種が栽培されています。☆ネギ属ではありませんが、ヒガンバナ科ハナニラ属のハナニラも紹介します。◎ハナニラ(ヒガンバナ科ハナニラ属)☆ハナニラは、3月末から4月中旬まで、ウォーキングコースや団地内、庭で見ることができます。(2008年3月30日撮影)。☆ハナニラ(花韮)の名は、花がきれいで葉がニラに似ており、葉を折るとネギやニラのような匂いがすることに由来します。雑草のように丈夫で、種と球根(塊茎)で、庭だけでなく芝生の中でもどんどん繁殖していきます。(2012年4月13日撮影)。
2012.11.05
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☆昨夜苫小牧を出航したフェリーは、間もなく大洗港に入港します。北海道での自然観察は、後日掲載したいと思います。したがって、引き続きウォーキングコース(玉川上水)での自然観察です。☆オニドコロは、日本全土の山野に生えるヤマノイモ科ヤマノイモ属の雌雄異株の蔓性の多年草です。オニドコロの実は子房に3枚の羽状の翼があり、翼の形は半円形のヤマノイモの実より細長い形をしており、花が上についています。オニドコロの蔓は、上から見て右巻きです。☆オニドコロの葉は、幅広のハート形です。また、写真ではわかりませんが、葉は互生です。☆ヤマノイモの実を見つけました。ヤマノイモは、オニドコロと同じく日本全土の山野に生えるヤマノイモ科ヤマノイモ属の雌雄異株の蔓性の多年草です。☆ヤマノイモの実も、「子房に3枚の羽状の翼」はオニドコロと同じです。ただし、オニドコロは花を上にして実がなっていますが、ヤマノイモは花を下にして実がなっており実の形が半円形です。☆写真では確認できませんが、ヤマノイモの蔓はオニドコロと違い上から見て左巻きです。ヤマノイモの葉は、オニドコロより細長く対生です。☆ウォーキングコースで見かけたヤマノイモ科ヤマノイモ属の2種類の植物を比較してみると、実の形やつき方、蔓の巻き方、葉の形やつき方など、大きな違いがありました。
2013.09.23
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☆ハゼランは、南アメリカ原産で明治初期に花卉として導入されたスベリヒユ科ハゼラン属の帰化植物です。☆庭の花として栽培されていたようですが、野生化しており、道端でよく見かけます。☆本来は多年草ですが、日本では耐寒性がなく冬には枯れてしまうため1年草になるそうです。☆ハゼラン(爆蘭)の名は、つぼみが爆ぜるように咲くという説や、丸いつぼみや実が付いている様子が線香花火を連想させるなどの説があるようです。花は5弁花で、三時過ぎに咲くので「三時草(さんじそう)」「三時の貴公子(さんじのきこうし)」という別名があります。ちなみに撮影したのは、3時10分でした。
2014.09.29
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☆「高尾山での自然観察」(9月8日~24日)、「秋の高尾山での自然観察」(10月9日~21日)に続き、高尾山での自然観察の第3弾として、「秋の高尾山での自然観察(続き)」を連載しています。ミヤマフユイチゴの花です。(2017年9月14日撮影)。☆ミヤマフユイチゴは、関東地方以西から九州の山地の林下などに生えるバラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木です。林の中に生えており、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。☆ミヤマフユイチゴの葉は互生で、葉身は長さ5~8センチの卵形または広卵形で、浅く3~5つに分かれます。☆ミヤマフユイチゴの葉の先端は尖り、縁には歯牙状の細かい鋸歯があります。☆ミヤマフユイチゴの葉の鋸歯の先端をよく見ると、小さな芒になっているのがわかります。☆ミヤマフユイチゴは、枝先や葉腋に白い花が数個集まって咲きます。花弁は長さ5~6ミリの倒卵形で、萼片より短くなっています。萼の外面はほとんど無毛で、内側と縁に白い毛があるそうです。☆ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)の名は、ミヤマ(深山)はフユイチゴより標高の高いところに生えるという名前ですが、比較的低山でも生育し、時に両種が混生していることがあるそうです。フユイチゴ(冬苺)の名は、多くの木苺類は夏に熟しますが、フユイチゴは冬に熟することから名づけられました。☆ミヤマフユイチゴの花言葉は、「あの日を思い出す」だそうです。
2017.11.18
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)で、4日前には見かけなかったキツネノカミソリの花が咲き始めていました。(2023年7月31日撮影)。☆植物は、夜の長さで季節を感じるそうで、短日植物であるキク科の植物は夜の時間が短くなると開花します。開花時に葉がないヒガンバナは、なぜ一斉に開花するかを調べたところ、地温が20℃になると花芽が分化して発達し開花することがわかりました。しかし、猛暑が続くこの時期にキツネノカミソリの花が開花し始める要因はわかりませんでした。☆このツネノカミソリの花が開花し始める要因について、ご存じの方はお知らせください。よろしくお願いします。
2023.07.31
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☆庭先の柿の木にメジロがやってきました。メジロは、冬期の寒冷地を除く全国の低地から山地に分布するメジロ科メジロ属の留鳥(または漂鳥)です。☆メジロは、周りの様子をうかがっているようです。☆メジロが柿の実の中に頭を入れ、柿を食べています。柿の実は、中まで深く食べられてしまっているようです。メジロは雑食で、花の蜜や果汁、雛を育てる時期には昆虫なども捕えるそうです。☆頻繁に周りを気にしているようです。☆柿の実を食べては周りを見渡し、警戒しているようです。☆メジロ(目白)の名は、目の周りの白い輪に由来します。英名はJapanese White-eyeで、「日本」・「目の周りが白い」は、世界的に共通した名前の由来になっているようです。☆多人数が込み合って並ぶことや、物事が集中してあることを「目白押し」と言います。これは、メジロが群れをなして樹上に押し合うように並んで止まることを「メジロの押し合い」と言っていたことに由来する言葉だそうです。☆今年は、全体として木の実が豊作で、庭先の柿の木にも野鳥たちの冬の食料となる実がたくさん残っています。これから、メジロとともに、ヒヨドリ、ムクドリなど数種類の野鳥がやってくるでしょう。続報は、後日掲載します。
2013.12.12
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☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。◎黄色い実を付けている蔓性の植物(ツルウメモドキ)☆「黄色い実が付いている名前がわからない蔓性植物。名前がわかる方のコメントをお願いします。」と掲載しました。☆ブログを見た方からのコメントで、ツルウメモドキの実とわかりました。もう少ししたら、黄色い皮が割れて赤い実が出てくることでしょう。☆ウォーキングコース(玉川上水)で、今月初めから、黄色い実を付けている蔓性の植物を見かけています。☆高さ5~6メートル以上もあるような木から、垂れ下がっており、葉や実の形もはっきりしています。☆大きさ5ミリメートル程度の黄色い実が、たくさんついています。☆実の先端に、棘のようなものが見えますが、雌しべなのでしょうか。☆植物図鑑、樹木図鑑、インターネットでも調べましたが、現時点では種名がわかっていません。☆黄色い実が付いている名前がわからない蔓性植物。名前がわかる方のコメントをお願いします。◎しろうと自然科学者のウォーキングコース☆しろうと自然科学者のウォーキングコースは、玉川上水沿いのコースです。(1)西武拝島線の西武立川駅を起点に玉川上水駅まで歩いて引き返すコース、(2)西武立川駅を起点に拝島駅まで歩いて引き返すコース、この(1)と(2)を交互に繰り返しています。季節の変化を実感できる素晴らしいウォーキングコースです。☆玉川上水は、東京都水道局が管理しており、柵に囲まれているので、奥多摩や武蔵野の雑木林の自然がそのまま残されており、山野草をたくさん観察することができます。☆ウォーキングコース(玉川上水)の紅葉も、見頃になってきました。◎ケヤキの紅葉☆玉川上水駅前のケヤキです。☆ケヤキは、茶褐色に色づいていくものも多いのですが、このケヤキは鮮やかな黄色の紅葉です。◎サクラの紅葉☆サクラの紅葉が、急に目立つようになりました。☆品種はわかりませんが、このサクラの紅葉は鮮やかで見事です。◎ツタの紅葉☆昭和記念公園で見かけたほど鮮やかではありませんが、ウォーキングコースのツタも色づき始めました。☆もう少したてば、鮮やかな赤になるかも知れません。◎ドウダンツツジの紅葉☆ゴルフ練習場の道路脇のドウダンツツジです。今年見たドウダンツツジの紅葉の中では、一番の鮮やかさです。◎モミジの紅葉☆ウォーキングコースのモミジの紅葉は遅れていますが、それでも上から色づき始めました。
2012.11.16
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☆昭和記念公園の自転車専用道路の脇で、大きな木でヒノキのような葉の木に変わった形の実がついているのを見つけました。☆調べてみると、ヒノキ科コノテガシワ属のコノテガシワの木の実でした。☆コノテガシワの実(球果)は、角がある独特の形です。色は、淡灰青色です。秋には褐色に熟し、楕円形で黒褐色の種子が4個入っているそうです。☆この独特の実の形。見た記憶があると思ったら、園芸品種のセンジュ(千手)が公園木や庭木として植えられているそうです。センジュは、こんもりと丸みをおびた小低木です。☆コノテガシワの特徴は、枝の表裏の区別がないことだそうです。同じヒノキ科でも、ヒノキ属は明確な表裏の区別があるそうです。ヒノキ・サワラ・アスナロなどの葉の裏面が白く見えるのは白色気孔帯があるためで、コノテガシワの気孔帯は白色ではないために葉の表と裏の区別ができないそうです。☆コノテガシワ(児の手柏、側柏)の名は、枝が直立する様子が、子どもが手を上げる様子に似ていることから名づけられたそうです。「側柏」の名は中国名で、葉が直立して上に伸びるという枝葉の形をそのまま表しているそうです。
2015.09.14
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☆マユミの実が、ピンク色に熟してきました。マユミは、日本と中国の林に自生するニシシギ科ニシシギ属の雌雄異株の落葉低木または小高木です。マユミ(真弓、檀)の名は、この木の材質が強くて良くしなるので、弓を作る材料に使われたことに由来するそうです。今では、マユミの材は、印鑑や櫛、こけしや将棋の駒に利用されているそうです。☆マユミは、秋に実と種、そして紅葉を楽しむ庭木として親しまれています。市販されているマユミは、雌株しか出回っていないそうですが、雌株だけで実が付くそうです。☆ニシキギ科の植物は、実が熟すと2~5つに分かれ、中にある赤い種子が見えるようになります。ニシキギとコマユミは2つに分かれ、ツルウメモドキは3つに分かれ、マユミとマサキは4つに分かれ、ツリバナは5つに分かれます。☆マユミの実は、実の中央から4つに分かれていきます。マユミの1つの実には、赤い仮種皮に包まれた種が4個あるようです。マユミの種は、人間が食べると吐き気や下痢を起こすそうですが、秋や冬にはヒヨドリやメジロなどの野鳥が食べにくるそうです。
2015.11.10
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