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☆ヒガンバナ科の植物の第2回は、ヒガンバナ科に属するネギの仲間の紹介です。☆1980年代までは、マクロ形態的な仮説を根拠に演繹的に作り上げたクロキスト体系が主流で、ネギ属はユリ科に属していました。☆1990年代には、ミクロ的なゲノム解析から実証的に構築されたAPG(Angiosperm Phylogeny Group: 被子植物系統発生グループ)分類体系が登場し、1998年に初版が出されました。ネギ属はネギ科とされました。☆APG分類体系は、2003年に第2版、2009年には第3版が出され、この第3版ではネギ属はヒガンバナ科に分類されることになりました。◎ノビル(ヒガンバナ科ネギ属)☆ノビルは、3月になるとウォーキングコースや団地内のいたるところで見かけます。ウォーキングコースで見かけたノビル。(2012年3月7日撮影)。☆東伊豆でも、林の中でノビルを見かけました。(2012年3月13日撮影)。◎ワケギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆ワケギは、ネギとタマネギの雑種だそうですが、庭の家庭菜園で青々とした葉を1年に何度も出しています。(2012年10月28日撮影)。◎ニラ(ヒガンバナ科ネギ属)☆ウォーキングコース(玉川上水)では、野生化したニラが秋にたくさんの花を咲かせています。(2012年9月27日撮影)。☆ヒガンバナ科ですから、6枚の花びらに見えるのは花被片で、外花被(萼)3枚、内花被(花弁)3枚なのでしょう。(2012年9月27日撮影)。◎ネギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆立川市の畑では、農家の栽培作物の一つです。(2012年5月23日撮影)。☆一つひとつの花の形は、よくわかりません。(2012年5月23日撮影)。◎タマネギ(ヒガンバナ科ネギ属)☆北海道旅行の際に見かけたタマネギの植え付け光景です。(2012年5月2日撮影)。タマネギ栽培・植え付けについては、5月3日・4日の日記で紹介しました。☆5月に植え付けたタマネギが収穫され、送られてきました。タマネギは鱗茎ですが、茎ではなく葉が層状に重なり合っているものです。(2012年10月28日撮影)。ニンニク、ラッキョウやチューリップの球根も、葉が層状に重なり合っている鱗茎です。☆北海道では、春に種を蒔き秋に収穫する春蒔き品種ですが、関東以西では秋に種を蒔き春に収穫する秋蒔き品種が主流です。立川の畑でも、秋蒔き品種が栽培されています。☆ネギ属ではありませんが、ヒガンバナ科ハナニラ属のハナニラも紹介します。◎ハナニラ(ヒガンバナ科ハナニラ属)☆ハナニラは、3月末から4月中旬まで、ウォーキングコースや団地内、庭で見ることができます。(2008年3月30日撮影)。☆ハナニラ(花韮)の名は、花がきれいで葉がニラに似ており、葉を折るとネギやニラのような匂いがすることに由来します。雑草のように丈夫で、種と球根(塊茎)で、庭だけでなく芝生の中でもどんどん繁殖していきます。(2012年4月13日撮影)。
2012.11.05
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☆ジャガイモ畑は、ちょうど花が満開という時期です。トマトもナスも花が咲いています。☆いずれもナス科の野菜なので、ナス科の野菜、花、雑草をまとめて紹介します。☆ナス科の野菜。☆ジャガイモは、ナス科ナス属の植物です。ジャガイモは地下茎。☆ジャガイモの名は、ジャワのジャガトラ(ジャカルタ)から伝播したことから。日本には、1600年頃にオランダ船によってジャカルタ港より運ばれ、その当時は観賞用として栽培されたそうです。☆トマトも、ナス科ナス属の植物です。トマトの名は英名です。☆南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産で、日本へは1670年ころに長崎に伝来し、その後、明治初年に開拓使によって欧米から品種が導入され、赤茄子(あかなす)の名で試作されました。しかし、当時は独特の臭みのため普及せず、大正時代に入って北海道と愛知県を中心として栽培が増加しましたが、現在のように普及したのは第二次世界大戦後だそうです。☆ナスは、当然のことながらナス科ナス属の植物です。☆原産地はインドの東部というのが有力で、日本には奈良時代に中国から奈須比(なすび)として伝わりました。☆ナス科の花。☆ペチュニアは、ナス科ペチュニア(ツクバネアサガオ)属の植物です。ペチュニアは属名です。写真は、2012年5月28日撮影。☆南アメリカ原産で、日本にはツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)の名で江戸時代後期に渡来しました。衝羽根朝顔の名は、羽根つきの羽根とアサガオ(朝顔)になぞらえて付けられました。☆ナス科の雑草。☆アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産のナス科ナス属の植物です。葉に大きめの鋸歯があるので、アメリカイヌホオズキと判断しましたが、イヌホウズキかどうか微妙です。写真は、2012年5月13日撮影。☆日本には、昭和時代に渡来し、北海道から九州まで全国的に帰化しています。☆アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)の名は、アメリカ原産で、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語なので雑草の役に立たないホオズキから。☆なお、ホオズキはナス科ホオズキ属です。☆イヌホウズキは、ナス科ナス属の植物です。写真は、2010年8月8日撮影。☆日本では、史前帰化植物だと考えられていて、日本全土に分布しています。☆ワルナスビは、アメリカ南東部原産でナス科ナス属の植物です。写真は、2010年6月6日撮影。☆日本では、明治39年に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名され、北海道から沖縄まで全国に広がっています。☆ワルナスビ(悪茄子)の名は、茎や葉に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎や種子でよく繁殖し、除草剤も効きにくく、一度生えると駆除しにくいという始末の悪さから。☆季節外れに、昨年末植えた3個の種イモ。茎が枯れて収穫の時期になり、昨日掘り出しました。肥料もやらず、ほったらかしでしたが、3個の種イモは大小合わせて26個の新じゃがになりました。
2012.05.29
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