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☆2月初めのウォーキングコース(玉川上水緑道)です。カンザクラが咲いています(2023年2月7日撮影)。☆カンザクラ(寒桜)の名は、早咲きの桜で早いものは1月頃から咲き始めることに由来します。☆例年は2月下旬から3月初旬に咲きます。今年は晴天続きで気温も3月の気温になる日があり、早く開花したようです。
2023.02.09
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)を歩いていると、道路わきに白い花が見えました。近づいてみると、ハナミズキの花でした。(2022年12月4日撮影)。☆毎年この時期にツツジの返り咲きは見かけますが、ハナミズキの返り咲きは初めてです。☆返り咲きは、台風の後に葉が落ちてしまったサクラやフジで見かけたことがあります。調べてみると、「返り咲きは、……花芽が完成したあと、日照量が多くて気温が高く植物の養分や水分の吸収が盛んな時期に、物理的障害や生理的充足を受けることにより生ずる」という解説がありました。☆今年は11月に晴天が続き、12月でも晴天の日中は気温が15度まで上がりました。来年4月の開花に備えていた花芽が、小春日和に誘われて開花したようです。写真はありませんが、苞葉がピンク色のものも開花していました。☆返り咲きは、ナシ、リンゴ、ウメ、サクラなどバラ科の落葉植物や、フジ、ツツジに多いそうです。台風の後に葉が落ちてしまったサクラやフジで見かけた返り咲きは、上記の解説によれば「花芽が完成したあと」に「物理的障害」を受けたもののようです。☆ハナミズキの開花から果実ができるまでについて、経過を詳しく紹介したことがあります。◎ハナミズキの赤い実が目立つようになりました(2014年10月3日の日記)。
2022.12.06
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☆7月1日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(10回目)に行きました。その内容を紹介しています。前回6月9日に観察した時は蕾でしたが、ボダイジュの花が開花していました(2022年7月1日撮影)。☆ボダイジュは、中国原産で日本に渡来したアオイ科シナノキ属の落葉高木です。釈迦が木の下で悟りを開いたというのは、全く別種のクワ科イチジク属のインドボダイジュだそうです。☆ボダイジュは、苞葉の中央近くから集散花序を出し、花を3~20個つけます。苞葉は、狭長楕円形で先が丸く、長さは花時に5~8センチ、果時に8~10センチです。☆ボダイジュの花は、萼片は狭卵形で長さ5ミリ、花弁は淡黄色で狭披針形、仮雄蕊は線状楕円形で花弁より短く5個、雄蕊は長さ約3ミリです。雄蕊5個という記述の資料も見かけましたが、写真では5個の雄蕊の束のように見えます。☆ボダイジュの花は満開の時期を過ぎ、果実ができてきていました。☆ボダイジュ(菩提樹)の名は、釈迦がその木の下で悟りを開いたというので、サンスクリット語の「悟り」を意味する「ボーディ(bodhi)」 の音を漢字にして「菩提樹」と呼ぶようになったそうです。☆ボダイジュの花言葉は、「夫婦の愛」「結婚」だそうです。
2022.07.02
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☆高尾山で出合った樹木の花を紹介します。花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つマルバウツギの花です(2022年5月6日撮影)。☆マルバウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)から四国・九州の山野の日当たりの良い斜面に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。マルバウツギについては、2019年8月6日の日記で詳しく紹介しました。◎マルバウツギの花(2019年8月6日の日記)。☆ツクバネウツギの花です。ツクバネウツギの萼は基部まで5つに分かれ、5個の萼片の大きさが同じです。☆ツクバネウツギは、本州(東北地方の太平洋側、関東・中部地方以西)から九州の日当たりのよい丘陵や山地に生えるスイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木です。ツクバネウツギについては、2019年8月1日の日記で詳しく紹介しました。◎ツクバネウツギの花(2019年8月1日の日記)。☆コゴメウツギの花です。☆コゴメウツギは、北海道から九州の低山地の日当たりの良いところに生えるバラ科コゴメウツギ属の落葉低木です。コゴメウツギについては、2019年7月30日の日記で詳しく紹介しました。◎コゴメウツギの花(2019年7月30日の日記)。☆ガクウツギの花が本格的に咲き始めていました。ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。☆ガクウツギの装飾花の萼片は3片が大きくなりますが、大きさがばらばらなのが特徴です。中央には、花弁が3~5枚と雄蕊がある花があります。☆ガクウツギの両性花は、直径が約5ミリで、淡黄色の花弁が5個、雄蕊が長短各5個の10個、雌蕊花柱が3個です。この花は雌蕊花柱が4個見えます。ガクウツギについては、2019年7月28日の日記で詳しく紹介しました。◎ガクウツギの花(2019年7月28日の日記)。☆ハナイカダの雌株の雌花です。花弁と雌蕊花柱が3個のものが多いようですが、この花は花弁と雌蕊花柱が4個です。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。ハナイカダについては、2019年4月4日の日記で詳しく紹介しました。◎葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たてたハナイカダの花と果実(2019年4月4日の日記)。☆キブシの果実を見かけました。
2022.05.07
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☆4月28日、今年6回目の高尾山(東京都八王子市)に植物観察に行き、その時見かけた樹木の花です。コバノガマズミの花です(2022年4月28日撮影)。☆コバノガマズミは、福島県以南の本州、四国、九州の山地に生えるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。APG分類体系では、ガマズミ科に分類されています。☆コバノガマズミの葉は対生で長楕円形、縁には粗い鋸歯があります。☆コバノガマズミは、4~5月に枝先に散房花序を出し、白い小さな花を多数つけます。☆コバノガマズミの花は直径約5ミリ、合弁花で花冠は5つに分かれています。雄蕊は5個です。☆コバノガマズミ(小葉莢迷)の名は、ガマズミ(莢迷)に比べて葉が小さいことに由来します。ガマズミ(莢迷)の名の由来は、諸説あるようです。☆ガクウツギの花も咲き始めていました。☆ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。☆ガクウツギについては、2019年7月28日の日記で詳しく紹介しました。◎ガクウツギの花(2019年7月28日の日記)。☆ヤマツツジの花は、満開の時期でした。☆ヤマツツジは、北海道(南部)・本州・四国・九州の低山地の疎林内に生えるツツジ科ツツジ属の半落葉低木です。☆ヤマツツジについては、2019年7月21日の日記で詳しく紹介しました。◎ヤマツツジの花(2019年7月21日の日記)。
2022.05.04
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☆今年もウォーキングコース(玉川上水緑道)で、ハリエンジュ(ニセアカシア)の花が満開になりました(2022年5月3日撮影)。☆ハリエンジュは、北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、明治初期に日本に渡来しました。☆ハリエンジュについては、2016年5月19日の日記で詳しく紹介しました。◎大きなハリエンジュ(ニセアカシア)の木にたくさんの白い花が咲きました(2016年5月19日の日記)。☆トチノキの大木にも、たくさんの花が咲いているのを見つけました。☆トチノキは、北海道から九州の深山の谷間に多いトチノキ科トチノキ属の落葉高木です。APG分類体系では、ムクロジ科に分類されています。☆トチノキの花は、大型の円錐花序です。写真では確認できませんが、雄花と両性花をつけるそうです。花弁は大きくなく雄蕊が長く伸びるそうですが、写真でも雄蕊が沢山あるのは確認できます。☆トチノキについては、2016年8月17日の日記で詳しく紹介しました。◎トチノキの実が大きくなっていました(2016年8月17日の日記)。
2022.05.04
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☆ウォーキングコース(玉川上水緑道)で毎年4月下旬に咲くハンカチノキの花が、今年も咲きました(2022年4月25日撮影)。☆ハンカチノキは、中国原産でミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木です。なお、APG分類体系では、ヌマミズキ科に分類されています。☆ハンカチノキの名は、花の形が白いハンカチをつるしたように見えることから名づけられましたが、白い布きれが垂れ下がっているように見えます。☆ハンカチノキについては、2019年4月3日の日記で詳しく紹介しました。◎ハンカチノキの花と果実(2019年4月3日の日記)。
2022.04.25
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☆4月27日、今年5回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。ツクバネウツギの花です。一昨年は5月中旬に見かけましたので、こちらも2週間ほど早いようです。ツクバネウツギの萼は基部まで5つに分かれ、5個の萼片の大きさが同じです。☆ツクバネウツギ(衝羽根空木)の名は、果実に5枚の萼が付いたものが羽根つきの羽のように見えることから名づけられました。☆ハナイカダの花です。ハナイカダの花も、一昨年は5月中旬に見かけましたので、こちらも2週間ほど早いようです。ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。ハナイカダの雄花です。雌蕊花柱は見えず、雄蕊が3個見えます。☆マルバアオダモのようです。マルバアオダモはモクセイ科トネリコ属の落葉高木で、雌雄異株です。初めての出合いで、詳しいことは今後調べてみたいと思います。☆ガクウツギの花が咲き始めていました。☆今年の高尾山は季節が2週間ほど早く過ぎているようで、4月下旬にもかかわらず、あたかも5月中旬に訪れたかと思わせるような山野草や樹木の花でした。
2021.04.30
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☆3月20日、今年3回目の高尾山(東京都八王子市)での植物観察の続きです。木の花も3種類出合いました。モミジイチゴ(紅葉苺)の花です。☆掌状に3~5つに分かれる葉がモミジ(紅葉)の葉に似ることから、モミジイチゴと名づけられました。黄色い実をつけるため、別名は「黄苺」です。☆ミヤマシキミ(深山樒)の花です。☆ミヤマシキミは、雌雄異株です。これは、雄株の雄花です。高尾山では、雄株が圧倒的に多いようです。雌株の雌花に出合ったら、紹介するようにします。☆ミツバツツジ(三葉躑躅)の花が咲き始めていました。ミツバツツジの花期は4月から5月で、2年前の2019年は3月末の開花でした。今年は少し早いようです。☆ミツバツツジの名は、葉が枝先に3枚輪生することから名づけられました。
2021.03.22
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☆3月10日、今年初めて高尾山(東京都八王子市)に行きました。今年も、フサザクラの花を観察できました。フサザクラの花は、短枝に5~12個が束生し、萼や花弁はなく、雄蕊は数本ないし十数本あって垂れ下がり、葯は線形で暗赤色です。雌蕊は、雄蕊の根元にあるそうです。☆フサザクラは、本州から九州の谷筋などに生えるフサザクラ科フサザクラ属の落葉高木です。高さは3~5メートルが普通ですが、20メートルに達するものもあるそうです。☆今年も、独特な形のフサザクラの花に、ちょうど開花時期に出合うことができ、ラッキーでした。
2021.03.14
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☆引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を随時紹介します。ハナイカダです。玉川上水緑道では、初めて見つけました。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。☆ハナイカダは、雌雄異株です。ハナイカダの雌株にできる果実は、最初は緑色ですが夏から秋には黒紫色に熟します。☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。☆ハナイカダについては、2019年4月4日の日記で詳しく紹介しました。◎葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たてたハナイカダの花と果実(2019年4月4日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190404/
2020.06.09
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。シュロの雌花(雌株の雌花序)です。☆シュロ(ワジュロ:和棕櫚)は、ヤシ科シュロ属の常緑高木です。シュロは雌雄異株・雌雄異花です。5月20日の日記では、クリーム色で垂れ下がるシュロの雄株の雄花序を紹介しました。雌株の雌花序は、黄緑色で上に伸びています。☆秋から冬にかけて、このようにたくさんの果実が熟して、野鳥が種子を拡散させます。(2016年12月24日撮影)。☆シュロについては、2016年12月30日の日記で詳しく紹介しました。◎シュロの木(2016年12月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20161230/
2020.06.07
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。エゴノキの花です。☆エゴノキは、北海道から九州・沖縄まで、日本全国の雑木林に見られるエゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木です。庭木にも利用されています。☆エゴノキの花は、花冠が5つに分かれ、雄蕊は10個で白い花糸に黄色い葯、雌蕊は雄蕊より長く飛び出しています。なお、この写真は数年前に撮影したものです。(2013年5月14日撮影)。☆エゴノキの名は、果皮に有毒なサポニンを多く含んでいて、その味が「えぐい(あくが強くて、いがらっぽい感じ)」ことから。☆エゴノキにできる虫こぶの「エゴノネコアシ」については、2015年7月1日の日記で詳しく紹介しました。◎エゴノキの実とともにエゴノネコアシも見つけました(2015年7月1日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20150701/
2020.05.26
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。イボタノキの花です。☆イボタノキは、北海道から九州の山野の林縁にふつうに見られるモクセイ科イボタノキ属の落葉低木です。☆イボタノキ(水蝋の樹、疣取木)の名は、この木に寄生するイボタロウカイガラムシ(イボタロウムシ)が分泌する「水蝋蝋(いぼたろう)」が取れることから。☆イボタノキについては、2019年3月25日の日記で詳しく紹介しました。◎水蝋蝋(いぼたろう)が取れることから名づけられたイボタノキの花(2019年3月25日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190325/
2020.05.21
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。シュロの雄花(雄株の雄花序)です。☆シュロ(ワジュロ:和棕櫚)は、ヤシ科シュロ属の常緑高木です。九州地方南部に自生していますが、耐寒性が強いので玉川上水の岸辺で相当増えてきています。☆シュロは雌雄異株・雌雄異花です。これは、シュロの雄株・雄花序で、垂れ下がった状態のままで雄花が開花します。☆シュロ(棕櫚)の名は、漢名を日本語読みしたものです。ワジュロ(和棕櫚)の名は、中国原産のトウジュロ(唐棕櫚)と区別するために「和」が付きました。☆シュロについては、2016年12月30日の日記で詳しく紹介しました。◎シュロの木(2016年12月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20161230/
2020.05.20
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。ノイバラの花です。☆ノイバラは、北海道から九州の原野や林縁などに生えるバラ科バラ属の落葉小木です。高さは、2メートルほどになります。☆ノイバラの葉は互生で、小葉が3~4対の奇数羽状複葉です。☆ノイバラの花期は5~6月で、枝先の円錐花序に白い花を多数つけます。☆ノイバラの花は直径が約2センチ、花弁は5個、雄蕊は多数、雌蕊は花の中央に突き出しています。☆ノイバラ(野茨)の名は、野に咲く茨(刺のある植物の意味)から。別名はノバラ(野薔薇)で、「野薔薇」と書いて「ノイバラ」と読む場合もあります。☆ノイバラの花言葉は、「素朴な可愛らしさ」「素朴な愛」「才能」「詩」などです。野で咲いている姿からは、「素朴な可愛らしさ」がふさわしいように思いました。
2020.05.19
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。マユミの花です。☆マユミは、北海道から九州の山地に生えるニシキギ科ニシキギ属の落葉低木または小高木です。☆マユミは、今年枝の葉より下の芽鱗痕の腋から集散花序を出し、緑白色の小さな花を1~7個つけます。☆マユミ(真弓、檀)の名は、この木の材質が強くて良くしなるので、弓を作る材料に使われたことに由来するそうです。☆マユミについては、2018年9月7日の日記で詳しく紹介しました。◎マユミ(2018年9月7日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20180907/
2020.05.18
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。クサイチゴの花です。(2020年4月28日撮影)。☆クサイチゴは、本州から九州の山地に生えるバラ科キイチゴ属の落葉小高木です。高さは、20~60センチになります。☆クサイチゴの葉は互生で、奇数羽状複葉です。葉は花枝では3小葉、徒長枝では5小葉からなるそうです。☆小葉には、細かい重鋸歯があります。☆クサイチゴの花期は3~5月で、花枝は短く、少数の葉があり、先に1~2個の花をつけます。☆萼は深く5つに分かれ、萼裂片は尾状に長く伸びます。花柄や萼の外側には、軟毛と腺毛が混生しています。☆クサイチゴの花は、直径4センチほどの大型で、白い花弁は5枚です。花の中央には突き出した花托に多数の雌蕊があり、その周りには多数の雄蕊があります。☆果実は直径約1センチの球形の集合果で、5~6月に紅く熟します。☆クサイチゴ(草苺)の名は、キイチゴの仲間ですが高さが低く草本のようであることから名づけられました。☆クサイチゴの花言葉は、「誘惑」「甘い香り」「尊重と愛情」などです。
2020.05.11
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。品種はわかりませんが、一般的に見かける大きな花が咲く一重咲きのツツジの花です。(2020年4月28日撮影)。☆花は一重で、枝先の花柄に萼があり花冠があります。☆ピンク色の二重の花が咲くツツジです。☆花柄の先に萼はなく、二重の花冠が付いています。☆淡いピンク色の二重咲きのツツジです。☆完全な二重ではなく、外側の花冠は内側の花冠の半分以下の大きさです。これも、萼は見えません。☆このように見てくると、二重咲きのツツジの外側の花冠は萼が変化したもののようです。萼片、花弁、雄蕊、雌蕊を総称して、「花葉(かよう)」と呼びます。花は進化の過程でどのようにできてきたかというと、葉が萼片になり、萼片が花弁になり、花弁が雄蕊・雌蕊に進化してきたと言われているそうです。☆なお、「ABCモデル」というのがあって、「A遺伝子単独」で萼、「A遺伝子+B遺伝子」で花弁、「B遺伝子+C遺伝子」で雄蕊、「C遺伝子単独」で雌蕊を形成するということの検証が進められているそうです。
2020.05.10
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。タケノコです。(2020年4月日撮影)。☆タケノコ(筍)の名は、「竹(たけかんむり)」に「旬(しゅん)」と書きますが、タイミングを逃すとあっという間に一旬で竹になってしまうことに由来するそうです。旬とは、1カ月を上旬・中旬・下旬に分けますが、一旬とはおよそ10日間のことです。☆タケノコについては、2016年5月15日の日記で詳しく紹介しました。◎次々と成長するタケノコ(2016年5月15日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160515/
2020.05.09
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。ハンカチノキの花です。(2020年4月28日撮影)。☆ハンカチノキは、中国原産でミズキ科ハンカチノキ属の落葉高木です。なお、APG分類体系では、ヌマミズキ科に分類されています。白く大きな2枚の花びらのように見えるのは、苞葉です。☆ハンカチノキの名は、花の形が白いハンカチをつるしたように見えることから名づけられましたが、白い布きれがたくさん垂れ下がっているように見えます。☆ハンカチノキについては、2019年4月3日の日記で詳しく紹介しました。◎花の形が白いハンカチをつるしたように見えるハンカチノキの花(2019年4月3日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190403/
2020.05.08
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☆不要不急の外出を控えるようにという事態になりました。散歩や運動は自粛の必要がないということなので、ウォーキングコース(玉川上水)で見かけた植物を紹介します。クヌギの花(雄花序)です。(2020年4月8日撮影)。☆クヌギは、本州(岩手県・山形県以南)・四国・九州に生えるブナ科コナラ属の落葉高木です。クヌギは雌雄同株・雌雄異花で、花期は4~5月で、葉の展開とともに花が咲きます。新枝の下部から、穂状の雄花序が多数垂れ下がります。雌花は、新枝の上部の葉腋に1~3個付きますが、小さく目立たないので確認できません。☆クヌギについては、2018年9月15日の日記で詳しく紹介しました。◎直径2センチほどの大型の球形の堅果をつけるコナラ属のクヌギ(2018年9月15日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20180915/☆こちらは、コナラの花(雄花序)です。コナラは、北海道から九州の日当たりの良い山野にふつうに生えるブナ科コナラ属の落葉高木です。☆コナラは雌雄同株・雌雄異花で、花期は4~5月です。枝先から垂れ下がる雄花序が目立ちます。雌花序は、枝の上部の葉腋に2~3個の花がつきますが、小さく目立たないので確認できません。☆コナラについては、2018年9月12日の日記で詳しく紹介しました。◎花期から半年後の秋には果実が熟すコナラ属のコナラ(2018年9月12日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20180912/
2020.04.21
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☆不要不急の外出を控えるようにという事態になりました。散歩や運動は自粛の必要がないということなので、ウォーキングコース(玉川上水)で見かけた植物を紹介します。クサボケの花です。(2020年4月8日撮影)。☆クサボケは、本州から四国・九州の日当たりの良い丘陵地から山地に自生するバラ科ボケ属の落葉小低木です。クサボケは日本の固有種で、学名はChaenomeles japonica(日本の木瓜)です。☆クサボケ(草木瓜)の名は、平安時代に中国から渡来したボケ(木瓜)より小型なので「草」ボケの名になりました。「ボケ(木瓜)」は、実が瓜に似ているので木になる瓜で「木瓜(もけ)」と呼ばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)した説と、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛した説があるそうです。
2020.04.20
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☆4月3日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目)に行きました。その内容を紹介します。ミヤマシキミの花です。こちらは、雄株の雄花です。ミヤマシキミの花は、白い4弁花で、雄花には4個の雄蕊があります。(2020年4月3日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。ミヤマシキミは、雌雄異株です。ミヤマシキミの花期は3~5月で、枝先に円錐花序を出します。これは雄株で、雄花序は花が密に咲きます。☆こちらは、ミヤマシキミの雌株の雌花です。白い4弁花で、退化した4個の雄蕊、雌蕊柱頭は4~5つに分かれています。高尾山では、雄株が圧倒的に多く、雌株はまれにしか見かけません。☆ミヤマシキミ(深山樒)の名は、山地に生えて葉がミカン科のシキミ(樒)に似ていることに由来します。☆ミヤマシキミについては、2019年5月30日の日記で詳しく紹介しました。◎ミヤマシキミの花(2019年5月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190530/
2020.04.12
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☆4月3日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目)に行きました。その内容を紹介します。クロモジの花です。(2020年4月3日撮影)。☆クロモジは、本州から九州北部の山地の落葉樹林内に生えるクスノキ科クロモジ属の落葉低木です。高さは、2~5メートルです。雌雄異株です。☆クロモジの葉は互生で枝先に集まり、長さ5~10センチ、幅1.5~3.5センチの倒卵状長楕円形から狭長楕円形です。裏面には、初めは絹毛がありますが、やがてなくなります。☆クロモジの花期は4月で、葉の展開とともに開花します。黄緑色の小さな花が集まってつき、花柄には毛があります。☆こちらは、雌株の雌花です。花被片は6個、雌花の子房の周りには黄色い腺体のある仮雄蕊3個があり、外側にも小さな仮雄蕊が6個あります。果実は、直径約5ミリの球形の液果で、9~10月に黒色に熟します。☆こちらは、雄株の雄花です。花被片は6個、雄蕊は内側に腺体がある3個の雄蕊、外側に6個の雄蕊があり、合計9個です。中心には、退化した雌蕊があります。☆クロモジ(黒文字)の名は、緑色の枝の樹皮に黒色の斑点模様が現れ、それがまるで文字を書いたように見えることから名づけられたという説や、黒楊枝(クロヨウジ)から変化したという説もありました。☆クロモジの花言葉は、「誠実で控えめ」です。由来はわかりませんでした。
2020.04.11
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☆4月3日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目)に行きました。その内容を紹介します。花弁が5個あるアオキの雄花を見つけました。(2020年4月3日撮影)。☆アオキは、北海道から沖縄までの山地の樹林の下に生えるアオキ科アオキ属の常緑低木です。アオキは、雌雄異株です。アオキの花期は3~5月で、枝先に円錐花序を出します。これは、雄花序です。☆アオキの雄株・雄花の花弁は4個で紫褐色、雄蕊は4個で、花の中央に雌蕊の痕跡があります。この写真のように4個が一般的ですが、一番上の花だけが5個になったようです。☆アオキ(青木)の名は、文字通り幹・枝・葉が一年中青々としていることに由来します。別名は、アオキバ(青木葉)です。☆アオキについては、2019年5月22日の日記で詳しく紹介しました。◎アオキの花(2019年5月22日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190522/
2020.04.05
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☆3月21日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(4回目)に行きました。その内容を紹介しています。モミジイチゴの花です。(2020年3月21日撮影)。☆モミジイチゴは、北海道(胆振地方)から本州(中部地方以北)の山野の日当たりの良い荒地や道ばたに生えるバラ科キイチゴ属の落葉低木です。モミジイチゴは、ナガバモミジイチゴの変種で、東日本型です。☆モミジイチゴ(紅葉苺)の名は、掌状に3~5つに分かれる葉がモミジ(紅葉)の葉に似ることから名づけられました。別名は、黄色い実をつけるため「黄苺」です。☆モミジイチゴについては、2019年5月31日の日記で詳しく紹介しました。◎モミジイチゴの花(2019年5月31日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190531/
2020.03.29
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☆3月21日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(4回目)に行きました。その内容を紹介しています。キブシの花です。(2020年3月21日撮影)。☆キブシは、北海道(西南部)から九州の雑木林や林縁などに生えるキブシ科キブシ属の落葉低木または小高木です。湿り気と日陰を好むそうです。ふつうは高さ3メートル程度ですが、ときに高さ7メートルにもなります。☆キブシの花期は3~4月で、雌雄異株・雌雄異花です。葉の展開前に開花し、長さ4~10センチの穂状花序が垂れ下がってつきます。☆雄花(両性花)・雌花とも雄蕊8個、雌蕊1個ですが、雌花の雄蕊は退化しています。中央に緑色の雌蕊、その周りに黄色い8個の雄蕊の葯が見えますので、雄花(両性花)です。なお、雌花序は短く、雌花は雌蕊が突き出ています。☆キブシの花は、花弁が4枚、萼片が4枚です。萼片4枚のうち、外側の2枚は小さく、内側の2枚は大きくて花弁状に見えます。☆キブシ(木五倍子)の名は、キブシの実の黒い染料をヌルデの虫こぶから作るフシ(五倍子)の代用として使われたことに由来するそうです。江戸時代には、結婚した女性が歯を黒く染める「お歯黒」という風習がありました。お歯黒は、釘や鉄粉を食酢につけて酸化した液に、五倍子やキブシの実の粉末をつけて歯につけると、黒く染まるそうです。☆キブシの花言葉は、「待ち合わせ」「出会い」です。穂状に花が連なって咲くことから連想されて付けられたそうです。
2020.03.28
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☆3月13日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(3回目)に行きました。その内容を紹介しています。フサザクラ科フサザクラ属の落葉高木のフサザクラの花です。3月3日は咲き初めでしたが、しっかり開花していましたので、再紹介です。フサザクラの花は、短枝に5~12個が束生し、萼や花弁はなく、雄蕊は数本ないし十数本あって垂れ下がり、葯は線形で暗赤色です。(2020年3月13日撮影)。☆フサザクラ(房桜)の名は、赤く房状に咲く花をサクラに見たてたそうです。☆フサザクラの花については、2020年3月13日の日記を参照してください。◎フサザクラの花(2020年3月13日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20200313/☆高尾山口駅の近くでは、カンザクラと思われるサクラが満開でした。☆カンザクラは、バラ科サクラ属の落葉高木です。カンザクラ(寒桜)の名は、早咲きの桜で早いものは1月頃から咲き始めることに由来します。
2020.03.19
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☆3月3日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(2回目)に行きました。その内容を紹介しています。フサザクラの花です。(2020年3月3日撮影)。☆フサザクラは、本州から九州の谷筋などに生えるフサザクラ科フサザクラ属の落葉高木です。高さは3~5メートルが普通ですが、20メートルに達するものもあるそうです。☆フサザクラの花は、短枝に5~12個が束生し、萼や花弁はなく、雄蕊は数本ないし十数本あって垂れ下がり、葯は線形で暗赤色です。雌蕊は、雄蕊の根元にあるそうです。☆線形で暗赤色の葯が多数あるのはわかります。☆フサザクラ(房桜)の名は、赤く房状に咲く花をサクラに見たてたそうです。☆花がさらに開花し、花のつくりを詳しく観察できましたら、再度フサザクラを紹介するようにしたいと思います。
2020.03.13
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☆2月25日、2020年初めて高尾山に行きました。そこで見かけた植物を紹介しています。ミツマタの花です。(2020年2月21日撮影)。☆ミツマタは、中国南部からヒマラヤに自生するジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。昨年(2019年)は、3月中旬に満開になったのを観察しました。☆ミツマタについては、2019年5月4日の日記で詳しく紹介しました。◎ミツマタの花(2019年5月4日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190504/
2020.03.07
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☆2019年9月25日から27日まで宮城県気仙沼大島を訪ねました。高尾山の植物紹介のため時期が遅れましたが、気仙沼大島での植物観察を紹介しています。ノブドウです。(2019年9月26日撮影)。☆ノブドウは、北海道から九州・沖縄の山野に生えるブドウ科ノブドウ属の蔓性落葉低木です。☆ノブドウの果実は液果で、熟すると濃い青紫や薄い青紫や赤紫になります。☆ノブドウについては、2019年1月14日の日記で詳しく紹介しました。◎果実が熟すると濃い青紫や薄い青紫や赤紫になるノブドウの花と果実(2019年1月14日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190114/
2020.02.14
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☆2019年9月25日から27日まで宮城県気仙沼大島を訪ねました。高尾山の植物紹介のため時期が遅れましたが、気仙沼大島での植物観察を紹介しています。ヌルデです。(2019年9月26日撮影)。☆ヌルデは、北海道から沖縄の日本全土の山野の林縁に生えるウルシ科ヌルデ属の落葉小高木です。☆ヌルデの葉は、小葉が3~6対あり7~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉です。何といっても、小葉と小葉の間の葉軸に翼があることが特徴です。☆ヌルデの小葉は長楕円形で縁には粗い鋸歯があり、小葉と小葉の間の葉軸に翼があります。☆ヌルデ(白膠木)の名は、この木の幹を傷つけると白いにかわ(膠)のような樹液が出て、これをウルシなどのように器具に塗っていたので、「塗る手」になったそうです。漢字名の「白膠木」は、白いにかわ(膠)のような樹液が出る木に由来します。☆ヌルデの花言葉は、「信仰」「知的な」「華やか」「壮麗」などです。
2020.02.12
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。カゴノキです。(2019年11月5日撮影)。☆カゴノキは、本州(関東地方・福井県以西)から九州に生えるクスノキ科ハマビワ属の常緑高木です。☆カゴノキの樹皮は灰黒色で、樹皮がまるい薄片になって剥がれ落ち、その跡が白い鹿の子模様になるのが特徴です。カゴノキは雌雄異株で、花期は9月だそうです。今回は、遠くでの観察で、樹皮のみの撮影となりました。☆カゴノキ(鹿子の木)の名は、幹の鹿の子模様に由来します。遠くから観察しても、灰褐色の樹皮が剥がれ落ちた部分が白く見え、カゴノキ(鹿子の木)の命名が納得できます。
2019.12.02
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブコウジの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ヤブコウジは、北海道・本州・四国・九州に分布するサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。高さは、10~20センチメートル程度です。ヤブコウジは地下茎で増えていくので、明るい場所で群生して密な群落を作ります。☆ヤブコウジの果実は、直径5~6ミリの球形の核果で、10~11月に赤く熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆ヤブコウジについては、2019年5月6日の日記で詳しく紹介しました。◎ヤブコウジの果実(2019年5月6日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190506/
2019.11.29
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミヤマシキミの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。☆果実は球形の核果で、直径8~10ミリになり、12月から翌2月に赤く熟します。中に2~4個の核があります。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆雄株・雄花や雌株・雌花など、ミヤマシキミについての詳しい説明は、2019年5月30日の日記で紹介しました。◎ミヤマシキミの花(2019年5月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190530/
2019.11.28
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。サルトリイバラの果実です。(2019年10月17日撮影)。☆サルトリイバラは、北海道から九州の山野や丘陵地に生えるサルトリイバラ科シオデ属(サルトリイバラ属)の半低木です。シオデ属(サルトリイバラ属)は、かつてユリ科に分類されていましたが、形態が他のユリ科の植物と異なるため、クロキストン体系では独立のサルトリイバラ科とされました。APG分類体系では、さらに狭義のサルトリイバラ科とされています。☆サルトリイバラの茎は、緑色で硬く、強い刺があって、巻きひげが長く他の植物に引っ掛かります。草丈は、0.7~3.5メートルで、這うように伸びます。☆茎は、節ごとにジグザグに曲がります。☆茎には、このように刺があります。☆サルトリイバラの葉は、卵形から楕円形で、革質で光沢があり、全縁で先が少し尖っており、3~5つの葉脈があります。☆サルトリイバラは雌雄異株です。サルトリイバラの花期は4~5月で、葉腋から散形花序を伸ばし黄緑色の多数の花をつけます。果柄を見ると、葉腋から出ているのがわかります。☆サルトリイバラの果実は、直径7~10ミリ程度の球形の液果で、秋に赤く熟します。液果とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、柔らかい果実のことです。☆サルトリイバラ(猿捕茨)の名は、刺のある茎を伸ばして藪のようになり、猿が捕まってしまうようなイバラ(茨:刺のある植物)であることに由来します。☆サルトリイバラの花言葉は、「不屈の精神」「屈強」「元気」です。繁殖力がとても強く、縦横無尽に広がり一面を覆いつくすことに由来します。
2019.11.19
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ゴンズイの果実です。(2019年10月17日撮影)。☆ゴンズイは、本州(関東地方以西)・四国・九州の日当たりの良い、やや乾燥した雑木林の林内に生えるミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木です。☆高さは3~8メートルになります。枝がまばらにでるので、まとまりのない樹形になります。若木の樹皮は灰褐色、太くなると黒褐色になり、白い縦長の筋が入ります。☆ゴンズイの葉は対生で、長さ10~30センチの奇数羽状複葉です。2~5対の小葉があります。☆赤くて目立つ果実は毎年のように観察していますが、花は目立たないので、まだ観察したことがありません。ゴンズイの花期は5月から6月で、枝先によく分岐してたくさんの淡黄緑色の小さな花がつく円錐花序をつけます。☆枝先に袋果がたくさんついています。ゴンズイの袋果は長さ1センチほどの半月形です。袋果は、1つの花から1個ないし3個できます。☆袋果の果皮は肉質で厚く、9~11月に赤く熟します。その後裂けて、中から光沢のある黒い種子が現れます。☆この写真では、裂けた袋果の中に光沢のある黒い種子が1個ないし2個見えます。☆ゴンズイ(権萃)の名は、樹皮の模様が魚のゴンズイに似ていること、また材が脆くて薪(たきぎ)以外には役に立たないことが魚のゴンズイ(背びれ・胸びれに毒があり食べられない)に似ていることから名付けられたなどの説があります。灰緑色で白褐色の皮目が縦縞状になっている樹皮を見ると、水族館で群れをなして泳いでいる魚のゴンズイの色に似ているような気がします。☆ゴンズイの花言葉は、「一芸に秀でる」だそうです。「役に立たない」と言われながらも「一芸に秀でる」という花言葉がついているのには、どのような由来があるのでしょうか。
2019.11.13
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。コウヤボウキの花です。全体がわかる比較的鮮明な写真を撮影できたので、11月2日の日記と重複しますが紹介することにします。(2019年10月17日撮影)。☆コウヤボウキは、本州(関東地方以西)から九州のやや乾燥した山地の日当たりのよい林縁などに生えるキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。高さは、50~100センチです。☆コウヤボウキは、本年枝には長さ2~5センチの卵形の葉が互生し、2年枝には細長い葉が数個ずつ束生します。葉が互生する本年枝が、枝分かれして伸びています。☆葉の縁には浅い鋸歯がまばらにあります。葉身には、3脈と細脈が目立ちます。☆コウヤボウキの花期は9~10月で、本年枝の先に直径1センチほどの頭花を1個ずつつけます。☆総苞は筒形で、総苞片は7列あり、覆瓦状に重なって並びます。☆コウヤボウキの頭花は、白い筒状花が10数個集まったもので、筒状花は長さ約1.5センチです。白色の花冠が5つに深く裂けており、裂片は線形でねじれます。白色の花冠の周りには、冠毛が見えます。☆筒状花からは雄蕊5個が合着した集約雄蕊が突き出し、その中から雌蕊1個が突き出ています。雌蕊柱頭は、2つに分かれ始めています。☆コウヤボウキ(高野箒)の名は、高野山では弘法大師の命により竹や果樹などを植えることが禁じられていたので、竹箒が作れないので代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから名づけられました。☆コウヤボウキの花言葉は、「働き者」「清潔」です。この花言葉は、ホウキ(箒)の名に由来するようです。
2019.11.12
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミヤマシキミの果実です。(2019年9月23日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。ミヤマシキミの若枝は緑色で、古くなると灰色となります。葉は、枝の先に集まり互生します。☆ミヤマシキミは、雌雄異株です。ミヤマシキミの花期は3~5月で、枝先に円錐花序を出します。雌株の果実が大きく成長してきました。果実は球形の核果で、直径8~10ミリになり、12月から翌2月に赤く熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆雄株に花の蕾があるのに気づきました。☆雄株の雄花は、秋に蕾ができて冬を越し、翌年の3~5月に開花します。☆ミヤマシキミ(深山樒)の名は、山地に生えて葉がミカン科のシキミ(樒)に似ていることに由来します。☆ミヤマシキミの花については、2019年5月30日の日記で紹介しました。◎ミヤマシキミの花(2019年5月30日の日記)。da1952/diary/20190530/" >http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190530/
2019.11.05
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。コウヤボウキの花です。(2019年9月23日撮影)。☆コウヤボウキは、本州(関東地方以西)から九州のやや乾燥した山地の日当たりのよい林縁などに生えるキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。高さは、50~100センチです。☆コウヤボウキは、本年枝には長さ2~5センチの卵形の葉が互生し、2年枝には細長い葉が数個ずつ束生します。縁には浅い鋸歯がまばらにあります。葉身には、3脈と細脈が目立ちます。☆コウヤボウキの花期は9~10月で、本年枝の先に直径1センチほどの頭花を1個ずつつけます。☆総苞は筒形で、総苞片は7列あり、覆瓦状に重なって並びます。☆コウヤボウキの頭花は、白い筒状花が10数個集まったもので、筒状花は長さ約1.5センチです。白色の花冠が5つに深く裂けており、裂片は線形でねじれます。白色の花冠の周りには、冠毛が見えます。☆筒状花からは雄蕊5個が合着した集約雄蕊が突き出し、その中から雌蕊1個が突き出ています。雌蕊柱頭は、2つに分かれています。☆コウヤボウキ(高野箒)の名は、高野山では弘法大師の命により竹や果樹などを植えることが禁じられていたので、竹箒が作れないので代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから名づけられました。☆コウヤボウキの近くで、ナガバノコウヤボウキを見かけました。ナガバノコウヤボウキの花期は8~10月でコウヤボウキより早く、すでに花の時期は終わり果実ができていました。ナガバノコウヤボウキの花は、2年枝の輪生した葉の中央に咲きます。☆コウヤボウキの花言葉は、「働き者」「清潔」です。この花言葉は、ホウキ(箒)の名に由来するようです。
2019.11.02
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☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。コアカソの花です。(2019年9月6日撮影)。☆コアカソは、本州から九州の日当たりの良い湿った谷沿いに多いイラクサ科ヤブマオ属の落葉小低木です。高さは、1メートルほどになります。枝は多数分枝し、株立ち状になります。なお、よく似たクサコアカソについては、2019年9月11日の日記で紹介しました。☆コアカソは、1年枝は基部が緑色で上部が赤色になります。2年目以降の茎の下部は木質化して、よく分岐します。茎の下部が木質化するのが、イラクサ科ヤブマオ属の中でコアカソの際立った特徴です。樹皮は灰褐色です。☆コアカソの葉は対生で、葉身は長さ4~8センチの菱状卵形です。☆先端は尾状に長く尖り、縁に深い8対ほどの鋸歯があり、表面には光沢があります。葉脈は、3主脈です。葉柄は長さ2~5センチ、無毛で赤みを帯びます。☆コアカソの花期は8~10月で、雌雄同株、雄花序も雌花序も穂状です。枝の上部の花序に雌花、枝の下部の花序に雄花がつきます。☆雌花序は、多数の雌花が合着して球形の集合花となり、さらに穂状花序を形成します。白い糸状に見えるものが花柱です。雄花序は、見つかりませんでした。☆コアカソの果実は痩果(そうか)で、1つは1ミリ前後で花被片に包まれており、球形の集合果が多数で果穂を作り、重くなって通常は下垂します。「痩果(そうか)」とは、一つの種子が薄くて堅い果皮の中に包まれている果実のことです。☆コアカソ(小赤麻)の名は、茎や葉柄が赤いのがアカソ(赤麻)に似ていますが葉が小型なので名づけられました。アカソ(赤麻)の名は、茎や葉柄が赤いこと、茎は繊維の材料になりアサ(麻)に相当することに由来します。☆コアカソの花言葉は、わかりませんでした。
2019.10.11
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☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミヤマフユイチゴの花です。(2019年9月6日撮影)。☆ミヤマフユイチゴは、関東地方以西から九州の山地の林下などに生えるバラ科キイチゴ属のつる性常緑小低木です。☆茎や枝は無毛または軟毛が散生し、細かい下向きの刺があります。☆葉は互生で、葉身は長さ5~8センチの卵形または広卵形で、浅く3~5つに分かれます。☆葉の先端は尖り、ふちには歯牙状の細かい鋸歯があり、鋸歯の先端は小さな芒になります。葉柄は長さ3~7センチ、軟毛が少し生え、小さな刺がまばらにあります。☆ミヤマフユイチゴの花期は9~10月で、枝先や葉腋に白い花が数個集まって咲きます。枝の先では、細長い穂のような形の複合花序になります。☆萼の外面はほとんど無毛で、内側とふちに白い毛があります。萼片より短い花弁は、長さ5~6ミリの倒卵形です。☆ミヤマフユイチゴの果実は、直径8~9ミリの球形の集合果で、11~1月に赤く熟します。食べられます。(2019年3月12日撮影)。☆ミヤマフユイチゴ(深山冬苺)の名は、ミヤマ(深山)はフユイチゴより標高の高いところに生えるという名前ですが、比較的低山でも生育し、時に両種が混生していることがあるそうです。フユイチゴ(冬苺)の名は、多くの木苺類は夏に熟しますが、フユイチゴは冬に熟することから名づけられました。☆ミヤマフユイチゴの花言葉は、「あの日を思い出す」です。
2019.10.10
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤマアジサイの花です。(2019年6月16日撮影)。☆ヤマアジサイは、本州(福島県以南の主として太平洋側)、四国、九州の湿った林内に自生するアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。株立ちで、高さは1~2メートルになります。山中で沢沿いに生えるので、別名サワアジサイとも呼ばれます。☆樹皮は灰褐色で薄く剥がれ落ち、若枝は淡緑色で、毛が密生します。☆ヤマアジサイの葉は対生で、葉身は長さ10~15センチ、幅5~10センチの長楕円形から卵状楕円形です。先は長く尖り、基部はくさび形から円形、縁の鋸歯は三角状のやや粗いものから、波状のものまで変化があります。表面は、やや光沢があって、ほぼ無毛です。☆ヤマアジサイの花期は6~7月で、枝先に直径5~10センチの集散花序を出し、両性花の周りを装飾花が取り囲みます。☆集散花序を上から撮影したものです。両性花の周りを装飾花が取り囲んでいます。☆ヤマアジサイの両性花です。両性花の花びらは5個で、雄蕊は10個、雌蕊の花柱は3個です。☆この両性花は、花の中央に雌蕊花柱が3個あるのがわかります。☆ヤマアジサイの装飾花です。装飾花は直径1.5~3センチ、萼片は3~4個、楕円形から円形で基部は細まっています。はじめ白色〜淡青色で、のちに淡紅色に変わるものが多い。この装飾花の萼片は4個です。☆ヤマアジサイ(山紫陽花)の名は、山地に生えることに由来します。すでに紹介したように、別名はサワアジサイ(沢紫陽花)です。アジサイ(紫陽花)の名は、「あづ(あぢ)」は小さいものが集まること、「さい」は青い小さな花が集まっていることを表す「真藍(さあい)」に由来するそうです。☆ヤマアジサイの花言葉は、「乙女の愛」「切実な愛」です。
2019.08.22
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミツバウツギの果実です。(2019年6月16日撮影)。☆ミツバウツギは、北海道から九州の林縁や藪に生えるミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉小高木です。高さは、1.5~3メートルになります。☆ミツバウツギの葉は、3出複葉で対生します。小葉は卵状長楕円形で、縁には細かい鋸歯があります。☆ミツバウツギの花期は5~6月で、若枝の先に円錐花序を出し、小さな白い花をつけます。果実は蒴果です。☆果実は偏平で膨らみがあり、中には1~3個の淡黄色の種子があります。☆ミツバウツギ(三葉空木)の名は、葉が3出複葉で花の様子がウツギに似ていることに由来します。
2019.08.21
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。チドリノキの果実です。(2019年6月16日撮影)。☆チドリノキは、本州(岩手県以南)・四国・九州の山地の沢沿いに生えるムクロジ科カエデ属の落葉小高木です。クロンキスト体系ではカエデ科に分類されていましたが、APG分類体系ではムクロジ科に分類されました。高さは、8~10メートルになります。雌雄異株です。☆チドリノキの葉は対生で、葉身は長さ7~15センチ、幅3~7センチの卵状長楕円形です。☆チドリノキの葉は、有花枝には1対つきます。☆チドリノキの葉は、無花枝には1~5対つきます。☆チドリノキの花期は5月で、果実は長さ約3センチの分果が2個あります。☆分果の基部の膨らみに種子があり、種子は長さ約8ミリです。☆チドリノキ(千鳥の木)の名は、果実の形を千鳥が飛ぶ姿に見たてたことに由来します。
2019.08.19
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウリノキの花です。林下で風が強く、写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2019年6月16日撮影)。☆ウリノキは、北海道から九州の山地の林内に生えるミズキ科ウリノキ属の落葉低木です。高さ3メートルほどになります。ウリノキ科に分類されていましたが、APG分類体系ではミズキ科に分類されました。☆ウリノキの葉は互生で、葉身は長さ幅とも7~20センチで浅く3~5つに分かれており、裂片は鋭く尖っています。基部はややハート形です。質は薄く、表面には軟毛が散生しているそうです。葉柄は、長さ5~10センチです。☆ウリノキの花期は6月で、花序は葉腋から出て集散状にまばらに白い花がつきます。☆こちらは、細い棒状の開花前の蕾です。右上の花を見ると、子房下位のようです。☆ウリノキの花は、萼はほぼ鐘形、花弁は6~8個、長さ3~3.5センチの線形で外側に強く巻いています。雄蕊は6~8個で長さ約3センチ、葯は黄色で花糸とほぼ同じ長さです。花柱は1個で、雄蕊より長くなっています。☆ウリノキ(瓜の木)の名は、葉の形が瓜に似ていることに由来します。
2019.08.18
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウメガサソウの花です。ようやく開花した花を観察できました。(2019年6月16日撮影)。☆ウメガサソウは、北海道から九州の海岸や山地の林内に生えるツツジ科ウメガサソウ属の常緑の小高木です。新エングラー体系やクロキストン体系ではウメガサソウ属はイチヤクソウ科に分類されていましたが、APG分類体系ではツツジ科に分類されました。☆ウメガサソウの茎の高さは5~10センチで、一見すると草本のように見えます。☆ウメガサソウの葉は、長楕円形または披針形で、2~3個が茎の節ごとに輪生状に集まってつき、各段の間には鱗片葉が互生してつきます。葉脈に沿って、白い班が目立ちます。☆ウメガサソウの葉は、先は尖り、縁には尖った鋸歯があります。☆ウメガサソウの花期は6~7月で、茎先に花序が伸び、1~2個の花をつけます。☆ウメガサソウは、1~3個の卵状楕円形の苞があり、点状の細毛があります。☆ウメガサソウの萼は5つに分かれ、萼片は長さ6~7ミリの披針形で先が尖っています。☆ウメガサソウの花は、白い花弁が5個、雄蕊が10個、子房は球形で花柱がありません。花は、下向きに咲き、果実が熟すると上向きになります。☆ウメガサソウ(梅笠草)の名は、花がウメに似た5弁花で、花が下向きに咲くのを笠に見たてたことに由来します。☆ウメガサソウの花言葉は、「厳しい優しさ」「勇気」です。
2019.08.17
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。ジャケツイバラの花です。(2019年5月28日撮影)。☆ジャケツイバラは、本州(宮城県・山形県以南)から沖縄の低山地、川辺、野原などに生える蔓性の落葉低木です。☆植物図鑑では、高さ2メートルくらいの落葉低木と書かれていますが、蔓状の茎が他の樹木に絡みついて登って行くので、高さ数メートルの高い位置で花が咲いています。☆枝は蔓状にのび、鋭い刺がありますが、枝や葉軸にも刺があります。☆ジャケツイバラの葉は、2回偶数羽状複葉で3~8対の羽片をつけ、各羽片には5~12対の小葉がつきます。☆小葉は長さ1~2.5センチ、幅5~10ミリの長楕円形です。☆ジャケツイバラの花期は5~6月で、枝先に頂生の総状花序をつけます。☆ジャケツイバラの花は黄色で、5枚の花弁の最上位がやや小さく左右相称です。花の中央に、赤い雄蕊が見えます。☆ジャケツイバラ(蛇結茨)の名は、蔓状の枝が樹木に巻きつく様子を蛇が絡まっているかのように例えたことに由来します。イバラ(茨)は、トゲのある木の総称です。☆ジャケツイバラの花言葉は、「賢者」です。
2019.08.14
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。マルバウツギの花です。(2019年5月15日撮影)。☆マルバウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)から四国・九州の山野の日当たりの良い斜面に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ウツギ属はユキノシタ科に分類されていましたが、APG分類体系ではアジサイ科に分類されました。☆マルバウツギは、高さは1.5メートルくらいで、よく分枝します。☆マルバウツギの樹皮は、灰色または灰褐色で縦に裂け、古くなるとよく剥がれます。今年枝と前年枝は紫褐色を帯びています。☆マルバウツギの葉は対生で、葉身は卵円形または卵形で、両面ともに星状毛があり、縁は不揃いな鋸歯があります。☆マルバウツギの花期は5月で、今年枝の枝先に円錐花序を出し、約1cm1センチの小さな花を多数つけます。花序のすぐ下の葉は、他の葉と異なり柄がなく線形で細くて短いのが特徴です。☆マルバウツギの花は、5個の花弁は平開するため、花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つのが特徴です。☆雄蕊は10個で、花糸に翼があり、翼の上部はなだらかな肩になり、歯はありません。花柱は3個です。☆マルバウツギ(丸葉空木)の名は、ウツギ(空木)に比べて葉が丸いことに由来します。☆マルバウツギの花言葉は、空木と共通で「古風」「風情」「秘密」です。
2019.08.06
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