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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。登山コース入り口近くの道端で見かけたヒメツルソバの花です。(2019年11月5日撮影)。☆ヒメツルソバは、ヒマラヤ地方の原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたタデ科イヌタデ属の多年草です。☆今では逸出して野生化しており、アスファルトと縁石の隙間などで広がっているのをよく見かけます。☆ヒメツルソバの葉は、先端が尖った全縁で縁は赤紫色、葉の中央に紫色の山形の班が入っています。☆ヒメツルソバの花期は周年で、茎の先端に淡紅紫色の花被片の小花が直径1センチほどに球状に固まった花序を多数つけます。☆ヒメツルソバの花は集合花で、小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしています。花びらのように見えるのは、他のタデ科の植物と同じように5個の花被片(萼)です。☆ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の名は、海岸に自生するツルソバに似ていて全体に小さいことから。☆ヒメツルソバの花言葉は、「愛らしい」「気が利く」「思いがけない出会い」などです。「愛らしい」は小さな花から連想できますが、「気が利く」「思いがけない出会い」はどのような理由でつけられたのでしょうか。
2019.12.07
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。シュウメイギクの花です。(2019年11月5日撮影)。☆シュウメイギクは、中国原産で、江戸時代に観賞用に導入され、京都を中心に各地で野生化したものが見られるキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。☆シュウメイギクの茎は、あまり分岐せずに直立し、高さ1メートルほどになります。この写真では、茎が途中で折れたせいか分岐しています。☆シュウメイギクの根出葉は、長い柄があり、広卵形で3から5に浅く裂けた小葉3枚からなります。茎生葉は、短柄ないし無柄で互生します。☆シュウメイギクの花期は8~10月で、茎の上部で分岐し、直径7センチほどの白色から紅紫色の花をつけます。☆シュウメイギクの花が白く萼片が少ない品種は、交配などによって作られてきたものです。☆シュウメイギクは、花弁はなく、花弁状の萼が多数あります。紅紫色の花で多数の萼片があるものが、原種に近いそうです。☆花の中央には、多数の雌蕊が集まって球状になっており、その周りにオレンジ色の葯がある雄蕊が多数見えます。☆シュウメイギク(秋明菊)の名は、日本には無かったことから「黄泉(あの世、冥土)の国の秋に咲く菊」の意味で「秋冥菊」となり、「秋明菊」に転訛したそうです。本来の種は、赤紫の多数の花弁状の萼片があり、「秋に咲く菊」という名前の由来が納得できます。京都近郊の貴船地方に見事な群生が見られることから、キブネギク(貴船菊)、またはギブネボタン(貴船牡丹)の別名もあります。☆シュウメイギクの花言葉は、「忍耐」「淡い思い」「薄れゆく愛」「利益」「多感なとき」「耐え忍ぶ恋」などです。
2019.12.04
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第22回は、ヒエンソウの花です。(2012年6月1日撮影)。☆ヒエンソウは、ヨーロッパ原産で、日本には明治初期に渡来し、観賞用の草花として植えられるようになったキンポウゲ科ヒエンソウ属(デルフィニウム属、オオヒエンソウ属※注※)の1年草から多年草です。草丈は20センチ~2メートルです。☆ヒエンソウの花期は6~8月で、総状花序または穂状花序をつけます。☆花柄の途中には1対の小苞片があります。☆ヒエンソウの花は、外側の花弁のように見えるのが5枚の萼片(上萼片、側萼片2枚、下萼片2枚)で、上部の萼片の後方が距のように伸びています。ヒエンソウの花弁は、上下2対あります。花弁の中に雄蕊があるのがわかります。☆花を正面から見ると、花弁のように見える5枚の萼片、上下2対の花弁があるのがわかります。☆右上と左上の花を見ると、1対の上花弁の後方が距になり、それが上萼片の膜に被われていることがわかります。☆ヒエンソウ(飛燕草)の名は、花の形が燕の飛ぶ姿に似ていることから名づけられました。花のつくりや形は、昨日紹介したセリバヒエンソウときわめて類似しています。
2019.03.04
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第15回は、キバナセツブンソウの花です。(2014年2月25日撮影)。☆キバナセツブンソウは、南ヨーロッパ原産のキンポウゲ科セツブンソウ属の耐寒性多年草です。(2015年2月28日撮影)。☆キバナセツブンソウの厚手で光沢がある茎葉は2枚で、無柄で輪生し、深く羽状に切れ込み、裂片は不ぞろいの広線形です。この茎葉を苞葉ということもあります。観察できませんが、キバナセツブンソウの根出葉は、掌状に深く裂けています。(2015年2月28日撮影)。☆キバナセツブンソウの花期は3~4月で、花茎は高さ5~10センチで、花は茎先に単生します。(2014年2月25日撮影)。☆日本に自生するセツブンソウは花が横向きに咲きますが、キバナセツブンソウは花が上向きに咲きます。(2014年2月25日撮影)。☆キバナセツブンソウの花のつくりは、茎と花を取り囲む総苞葉(茎葉)、花弁状の黄色い6枚の萼片、先が2唇形になる花びらが退化した黄色い蜜腺、多数の雄蕊、雌蕊は2~5個だそうです。雌蕊花柱は、先端が角のように尖っています。(2014年2月25日撮影)。☆この写真では、花びらが退化し先が2唇形になる黄色い蜜腺がよくわかります。(2014年2月25日撮影)。☆この写真でも、花びらが退化し先が2唇形になる黄色い蜜腺がよくわかります。(2015年2月28日撮影)。☆キバナセツブンソウ(黄花節分草)の名は、黄色い花が咲くセツブンソウ(節分草)です。(2014年2月25日撮影)。☆キバナセツブンソウの花言葉は、セツブンソウの花言葉と同じ「気品」「ほほえみ」「光輝」「人間嫌い」「拒絶」だそうです。(2014年2月25日撮影)。
2019.02.25
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第13回は、シュウメイギクの花です。(2012年10月16日撮影)。☆シュウメイギクは、中国原産で、江戸時代に観賞用に導入され、京都を中心に各地で野生化したものが見られるキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。(2013年10月29日撮影)。☆シュウメイギクの茎は、あまり分岐せずに直立し、高さ1メートルほどになります。(2013年10月29日撮影)。☆シュウメイギクの根出葉は、長い柄があり、広卵形で3から5に浅く裂けた小葉3枚からなります。茎生葉は、短~無柄で互生します。(2013年10月29日撮影)。☆シュウメイギクの花期は8~10月で、茎の上部で分岐し、直径7センチほどの白色から紅紫色の花をつけます。(201309年10月4日撮影)。☆シュウメイギクの花が白く萼片が少ない品種は、交配などによって作られてきたものだそうです。(2013年10月29日撮影)。☆シュウメイギクは、花弁はなく、花弁状の萼が多数あります。紅紫色の花で多数の萼片があるものが、原種に近いそうです。(2013年10月29日撮影)。☆花の中央には、多数の雌蕊が集まって球状になっており、その周りにオレンジ色の葯がある雄蕊が多数見えます。(2013年10月29日撮影)。☆シュウメイギク(秋明菊)の名は、日本には無かったことから「黄泉(あの世、冥土)の国の秋に咲く菊」の意味で「秋冥菊」となり、「秋明菊」に転訛したそうです。本来の種は、赤紫の多数の花弁状の萼片があり、「秋に咲く菊」という名前の由来が納得できます。京都近郊の貴船地方に見事な群生が見られることから、キブネギク(貴船菊)、またはギブネボタン(貴船牡丹)の別名もあります。(2012年10月28日撮影)。☆シュウメイギクの花言葉は、「忍耐」「淡い思い」「薄れゆく愛」「利益」「多感なとき」「耐え忍ぶ恋」などだそうです。(2009年10月4日撮影)。
2019.02.23
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第10回は、クリスマスローズの花です。(2017年3月13日撮影)。☆クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。クリスマスローズの花期は、本州では2~4月、東北や北海道では4~5月です。(2017年3月13日撮影)。☆クリスマスローズの花は、花びらのように見えるのは萼片なので、花弁(花びら)のようにすぐ散ることがなく、花が咲き続けているかのように長く鑑賞することができます。(2017年3月13日撮影)。☆赤紫色の5枚の萼片、花の中央に雌蕊、それを取り囲む多数の雄蕊、萼片と雄蕊の間に赤紫色の筒状の蜜腺が見えます。(2017年3月13日撮影)。☆花の中央に5本の雌蕊が見えます。クリスマスローズの花は雌性先熟で、雌蕊が雄蕊より数日前に熟し、受粉のチャンスを待っているそうです。この花は雌性期で、外側の雄蕊は伸び始めていますが、まだ雄蕊の葯から花粉は出ていないようです。(2017年3月13日撮影)。☆雌蕊の本数は、1本から数本まで様々なようです。こちらの花は雌蕊が1本。(2014年3月3日撮影)。☆こちらの花は雌蕊が2本。(2014年3月3日撮影)。☆こちらの花は雌蕊が3本。(2016年3月16日撮影)。☆萼片と雄蕊の間にある赤紫色の筒状の蜜腺(ネクタリー)は、本来の花びらが退化したものです。同じキンポウゲ科のセツブンソウなどと共通しています。(2017年3月13日撮影)。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃にバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来します。なお、名前の通りクリスマスの頃に咲くクリスマスローズは、原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけです。他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これもクリスマスローズの品名で流通しています。(2017年3月13日撮影)。☆クリスマスローズの花言葉は、「私の不安をやわらげて」「慰め」「中傷」などだそうです。古代ヨーロッパではクリスマスローズの花の香りは病人から悪臭を除くと信じられ、ギリシャでは狂人を正気に戻すといわれており、16~17世紀のイギリスでは憂鬱を追い払うのに使われており、「私の不安をやわらげて」「慰め」は、そのことに由来するそうです。「中傷」は、クリスマスローズの根に毒があることにちなむそうです。(2017年3月13日撮影)。
2019.02.20
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年11カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[22]】はオオバコ科の植物です。第2回は、キンギョソウの花です。(2012年6月15日撮影)。☆キンギョソウは、南ヨーロッパと北アフリカの地中海沿岸部原産のオオバコ科キンギョソウ属の1年草です。本来は多年草ですが、夏の暑さに弱いので、1年草として扱われています。☆草丈は、品種によりますが、20~100センチです。株元から良く分枝し、葉は長楕円形の抜針形で下部は対生し、上部は互生します。☆キンギョソウの花期は、3~6月、9~10月で、茎頂に白・黄・紅・紫色などの花の総状花序をつけます。その花序が咲き終えると、腋芽が伸びて次々に花をつけます。☆キンギョソウの花は、花筒の先端が2つに分かれる唇形花で、上唇は2つに分かれ、下唇は3つに分かれます。金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。英名では、竜に見立ててスナップドラゴンと呼ばれます。☆キンギョソウ(金魚草)の名は、花姿が金魚の形や金魚の口に似ていることに由来するといわれています。☆キンギョソウの花言葉は、「おしゃべり」「でしゃばり」「おせっかい」「推測ではやはりNO」などだそうです。花言葉の「おしゃべり」「でしゃばり」「おせっかい」は、口をぱくぱくさせて話しているような花姿に由来するそうです。西洋ではこの花が仮面に似ているともいわれ、そこから「推測ではやはりNO」の花言葉が生まれたといわれているそうです。
2019.02.04
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年10カ月、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[20]】はキョウチクトウ科の植物です。第6回は、ツルニチニチソウです。(2010年4月3日撮影)。☆ツルニチニチソウは、ヨーロッパ原産で観賞用やカバープラントとして栽培されているキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の常緑多年草です。観賞用に栽培されているものが、しばしば逸出し、人家付近で野生化しています。(2013年3月25日撮影)。☆ツルニチニチソウの茎は、横走して節から発根して広がり、長さ2メートルほどになります。(2013年3月25日撮影)。☆ツルニチニチソウの葉は対生で、短い柄があり、葉身は卵形で全縁、角質で光沢があり、裏面と縁に毛があります。(2010年4月3日撮影)。☆拡大して見ると、葉の縁に毛があるのがわかります。(2010年4月3日撮影)。☆ツルニチニチソウの花期は春から夏で、対生する葉の一方の葉腋から長さ3~5センチの花柄を伸ばし、直径4センチほどの5つに深く分かれた青紫色の花をつけます。(2010年4月3日撮影)。☆萼は5つに深く分かれ、毛があります。(2010年4月3日撮影)。☆ツルニチニチソウの花は、5つに深く分かれスクリュー状に平開する青紫色の花冠の中央に5角形の副花冠があります。(2010年4月3日撮影)。☆ツルニチニチソウの花筒は長さ1.2~1.5センチで、内面に白毛があります。雄蕊は5個で花筒の中間につき、内側に曲がります。黄色い葯は、短く扁平で微軟毛があります。雌蕊は1個、柱頭は円盤状で有毛の突起があります。写真では、花筒内面の白毛、花筒の中間につき扁平で黄色い葯がある5個の雄蕊がわかります。(2010年4月3日撮影)。☆ツルニチニチソウ(蔓日々草)の名は、蔓性の植物で、同じキョウチクトウ科のニチニチソウ(日々草)に似た花を咲かせることから名づけられました。ニチニチソウ(日々草)の名は、毎日次々と花を咲かせることから名づけられました。(2013年3月25日撮影)。☆ツルニチニチソウの花言葉は、「楽しき思い出」「幼馴染み」「生涯の友情」「優しい追憶」などです。これらの花言葉は、哲学者ジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)の自伝的作品『告白』で、かつて恋したヴァランス夫人が「ツルニチニチソウがまだ咲いているわ」といった花をルソーが偶然に見つけて、楽しかった恋の日々を思い出したという話にちなむそうです。
2019.01.27
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[14]】はススキノキ科ワスレグサ属の植物ですが、第6回は番外編で同じススキノキ科でアロエ属のキダチアロエの花です。(2017年1月13日撮影)。☆キダチアロエは、南アフリカ原産のススキノキ科アロエ属の多肉性の多年草です。アロエは、ユリ科、アロエ科、ツルボラン科に分類されていたことがありましたが、APG植物分類体系第3版ではススキノキ科に分類されているそうです。☆キダチアロエは、観賞用・食用に栽培されています。☆キダチアロエの葉は肉厚で、ロゼット状に広がっています。葉の幅は、大きいもので5センチ、厚さは1~2センチです。☆このキダチアロエは東伊豆で観察したものですが、暖かい地方では屋外でも育つことができ、冬に赤橙色の花を咲かせます。☆キダチアロエは、葉の間から長い花茎を伸ばして総状花序をつけ、下から順に次々と花を咲かせます。☆キダチアロエの花序の先端を見ると、一つひとつの花がピンク色で赤い筋がある苞に被われているのがわかります。苞が重なって鱗(うろこ)のように見えます。少し下の花を見ると、苞の中から花被片が伸びているのがわかります。☆キダチアロエの花は管状で、花被片が6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)です。外花被片は、内花被片より少し短く色が濃いようです。奥の花を見ると短い花柄があり、6枚の花披片が合着せずに筒状に集まり基部が膨らんでいる形は、イヌサフラン科のホウチャクソウの花を思い出させます。☆6本の雄蕊が花被片から突き出しており、花被片と同じ長さの雌蕊が1本見えます。☆キダチアロエ(木立アロエ)の名は、木のように枝分かれして立ち上がる姿から名づけられました。アロエは、アラビア語の「alloeh(アロエ)」に由来し、「苦味がある」という意味だそうです。日本では、江戸時代に「Aloe」のことをアロエではなく「ロエ」と訳し、当て字で「蘆薈」と書きました。この漢字を「ロエ」と読まずに「ロカイ」と読むようになってしまったので、アロエの別名は「蘆薈(ロカイ)」と呼ばれるそうです。☆アロエの花言葉は、「健康」「万能」「信頼」「苦痛」「悲嘆」だそうです。「健康」「万能」は、アロエの効能に由来するそうです。「苦痛」は、葉に鋭いトゲがあることに由来するようです。
2018.12.14
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[14]】はススキノキ科ワスレグサ属の植物です。ワスレグサ属は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第5回は、ヘメロカリスの花です。(2017年7月4日撮影)。☆2017年7月、気仙沼大島の宿泊先の庭で観察した花は、ススキノキ科ワスレグサ属の多年草で園芸植物のヘメロカリスでした。品種は、「ステラ・デオロ」のようです。イギリスでは「デイリリー」とも呼ばれる一日花で、カップ咲きの黄色い花を、初夏から秋に毎日次々と咲かせ続けます。暑さ寒さに強いうえ、土壌もあまり選ばず、植えっぱなしでよく育つので、庭などに植えられるようです。☆園芸では、日本や中国原産のユウスゲやカンゾウ類(ノカンゾウ、ヤブカンゾウなど)を元として、品種改良で生まれたものをヘメロカリスと呼ぶそうです。ヘメロカリス属は初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本ではニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。☆ヘメロカリスの葉は線形で、品種によって幅広のものから細いものまであるそうです。☆ヘメロカリスの花期は6~8月で、品種によっては秋まで咲くものもあるそうです。☆ヘメロカリスは、長い花茎を伸ばし、数個の花をつけます。☆ヘメロカリスの花を横から見ると、6枚の花被片が基部で合着して細長い筒状になっています。花筒があるのが、ユリ科の花と異なるワスレグサ属の特徴です。葉の形や花の形がユリ科の花とは明らかに異なりますので、ユリ科でなくススキノキ科に分類されたのも理解できます。☆ヘメロカリスの花のつくりは、花被片6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)、雄蕊6本、雌蕊が1本です。外花被片3枚は細長く、内花被片3枚は幅広く、形が違っています。☆ヘメロカリスの名は、ワスレグサ属の学名「Hemerocallis」です。ギリシャ語の「hemera(イメラ・1日という意味)」と「kallos(カロス・美という意味)」が語源だそうです。「1日」は、ふつうは朝開き夕刻に閉じる一日花であることに由来するようです。☆ヘメロカリスの花言葉は、「宣言」「媚態」「とりとめない空想」「苦しみからの解放」「一夜の恋」「憂いを忘れる」「微笑」「愛の忘却」などだそうです。
2018.12.13
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第10回は、アツバキミガヨランの花です。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨランは、日本には明治時代に渡来した北アメリカ原産のキジカクシ科ユッカ属(イトラン属)の常緑性の多年草(低木)です。キミガヨランの仲間は、北アメリカ大陸の砂漠を中心に40種くらい分布しているそうです。樹高は、1~1.5メートルになります。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨランの葉は、厚くて硬く細長く鋭利な刀のような形で、長さ30~80センチ、幅約3センチ、多数集合して放射状に広がっています。葉の先端には、鋭い刺状の突起があります。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨランの花期は5~6月、9~11月の年2回で、放射状に広がった葉の中心部から、高さ1~1.5メートルの長い花茎を真っ直ぐに伸ばします。(2014年10月8日撮影)。☆アツバキミガヨランの花序は円錐花序で、花茎は分枝し、下向きの純白(黄白色)の花を多数つけます。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨランの白い花被片は6枚で、外側の3枚は萼片由来の外花被片で、内側の3枚は花弁由来の内花被片です。(2015年10月13日撮影)。☆花を後ろから観察してみました。外側の3枚は、萼片由来の外花被片です。花柄から伸びる小花柄の付け根には、褐色で披針形の苞葉が見えます。(2015年10月13日撮影)。☆花の中を見ると、6本の雄蕊と先端が3つに分かれる雌蕊が見えます。ただし、日本にはアツバキミガヨランの受粉を媒介する蛾(俗名ユッカ蛾)がいないので、自然環境では受粉・結実しないそうです。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の名は、学名(Yucca gloriosa)の種小名「グロリオサ(gloriosa)」の「栄光のある」という意味を「君が代は栄える」と解釈して名づけられたそうです。「厚葉」は、文字通り葉が肉厚であることから。(2014年10月8日撮影)。☆アツバキミガヨランの花言葉は、「勇壮」「雄壮」「偉大」「勇ましい」「颯爽とした」「立派」「全てを持つ」「私に近づかないで」などだそうです。「勇壮」「雄壮」「偉大」「勇ましい」「颯爽とした」の花言葉は、「君が代蘭」という名に由来するのでしょうか。「私に近づかないで」の花言葉は、葉の先端に鋭い刺状の突起があることに由来するのでしょうか。(2015年10月13日撮影)。☆アツバキミガヨランとユッカ蛾について調べてみると、興味深い記述(筑波実験植物園「植物図鑑」)がありました。アメリカの自生地には、体長1センチほどの可憐な白銀色のユッカ蛾いるそうです。このユッカ蛾の幼虫はユッカの若い種子しか食べることができないので、母親のユッカ蛾は生まれてくる幼虫のために花粉を集めてきて雌蕊につけ、その後で花に卵を産み付けるそうです。卵からかえったユッカ蛾の幼虫は、ユッカの種を食べて成長します。☆ユッカ蛾の幼虫が大きく成長でき、ユッカも種ができ子孫を残すことができる。こんな不思議な「持ちつ持たれつ」の関係は、4000万年という気の遠くなるような年月の間続いて来たと考えられているそうです。
2018.12.08
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第9回は、リュウゼツランの花です。(2014年11月18日撮影)。☆リュウゼツランは、キジカクシ科リュウゼツラン属の常緑性の多年草です。リュウゼツランは、メキシコを中心に、米国南西部と中南米に自生し、食用作物・繊維作物・観葉植物として栽培されているそうです。リュウゼツラン属は、以前はユリ科やリュウゼツラン科、研究者によってはヒガンバナ科に分類されていましたが、APG分類体系第3版(2009年)でキジカクシ科に分類されました。☆リュウゼツランの葉は、根元から20~30枚の多肉質の葉を叢生(そうせい)し、根生葉が放射状に展開するロゼットの直径は2~3メートルになります。☆リュウゼツランの葉は、長さ1~2メートルの肉厚の披針(ひしん)形で、色は青白色、先端と葉縁に鋭い刺があります。リュウゼツランは、斑なし品種を「アオノリュウゼツラン」というそうです。斑入りの品種が先に日本に輸入され、その斑入り品種に「リュウゼツラン」という名前がつけられたため、基本種である斑なし品種はアオノリュウゼツラン」と名づけられたそうです。☆リュウゼツランの花期は7月下旬から8月上旬で、ロゼットの中心から高さ5~8メートルの太い花茎を伸ばし、円錐花序に多数の花をつけます。花茎は、1日に10センチほど成長し2カ月ほどで高いものでは高さ10メートルにもなり、数千の花をつけるそうです。リュウゼツランは、十年から数十年に一度開花し、開花・結実後に枯れてしまう一回結実性(一稔性植物)だそうです。☆リュウゼツランの花茎は、太さが直径10セント以上あるようです。開花期には、葉から茎へ養分が移動し花茎が急成長するそうです。この花茎を伸ばす前の茎から糖分を採りだしアルコール発酵させたものが、メキシコで作られるテキーラだそうです。☆花茎の先端に、円錐花序をつけます。☆観察したのは、11月中旬でした。花は終わり、果実が成長してきています。咲いた花のうち、実をつけるのは2割程度だそうです。果実の中には多数の種子がありますが、発芽率は低いそうです。☆リュウゼツラン(竜舌蘭)の名は、葉に長くて固いトゲがあり、肉厚の葉を竜の舌に見立てたことに由来するそうです。☆リュウゼツランの花言葉は、「繊細」「気高い貴婦人」だそうです。「繊細」という花言葉は、1度花を咲かせると枯れてしまうので名づけられたそうです。また、「貴婦人」という花言葉は、ゆっくりと生長する姿が高貴なプライドを感じさせることに由来するそうです。
2018.12.07
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第7回は、ムスカリの花です。(2015年3月15日撮影)。☆ムスカリは、地中海沿岸や西南アジア原産で、キジカクシ科ムスカリ属(Muscari)の多年草です。耐寒性が高く非常に丈夫な性質を持ち、野生化しているものを見かけます。(2010年3月28日撮影)。☆葉はやや肉厚の線状で、数本が根生します。葉は秋に芽を出し、花が咲いた後、夏には地上部を枯らせて休眠し、再び秋に芽吹きます。(2014年1月5日撮影)。☆ムスカリの花期は3月から5月上旬で、10~30センチに伸びた花茎の上部に、直径3~5ミリ程度の小さな花を総状に密に咲かせます。(2016年3月22日撮影)。☆ムスカリの花は壺型で、下向きに咲きます。ムスカリの一つひとつの花をよく見ると、花の先端が浅く分かれ、白い先端が反り返っているように見えます。(2015年3月15日撮影)。☆花を注意深く観察すると、ムスカリの花は、6枚の花被片(外花被片3枚と内花被片3枚)が壺状に合わさり、先端がわずかに反り返っています。壺状の花冠が先端で6つに分かれているのではなく、6枚の花被片が重なって壺状の形になっており、それぞれの白い先端が反り返っていることがわかります。6枚の花被片は、外側の3枚の外花被片と内側の3枚の内花被片に分かれていることもわかります。(2015年3月15日撮影)。☆花被片の中を観察すると、6本の雄蕊があるようです。(2015年3月15日撮影)。☆「ムスカリ」の名は、ムスカリ属の花の総称です。アルメニアクム(Muscari arumeniacum:ブドウムスカリ)の青花・白花が花壇で多く栽培されているそうです。ムスカリは、ギリシャ語のムスク(moschos、麝香:じゃこう)のことで、ある種の花が強い芳香を放つところからきているそうです。ムスカリの花の姿はブドウの房のように見え、英名はグレープヒヤシンスだそうです。(2012年4月13日撮影)。☆ムスカリの花言葉は、「明るい未来」「通じ合う心」「寛大な愛」「絶望」「失望」「失意」などだそうです。(2010年3月28日撮影)。☆ムスカリは、世界最古の埋葬花としても有名で、6万年前から埋葬花として人を送り出す役割を担っていたことが分かっているそうです。「絶望」「失望」「失意」などの花言葉は、そのような歴史から名づけられたのでしょうか。(2016年3月22日撮影)。
2018.12.05
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第1回は、オオアマナの花です。(2012年5月14日撮影)。☆オオアマナは、ヨーロッパ、アフリカ、アジア西部原産で、日本には明治の終わり頃に観賞用植物として渡来したキジカクシ科オオアマナ属の多年草です。古くから庭などで栽培されてきた品種は「オーニソガラム・ウンベラツム(Ornithogalum umbellatum)」で、写真はウンベラツムです。栽培品種が野生化して、広がっています。(2013年4月15日撮影)。☆オオアマナの葉は、1つの鱗茎から6~10個出て、長さは30センチ以下、幅は8ミリ以下の線形です。(2012年5月13日撮影)。☆オオアマナの葉は、表に白色の線があるそうですが、写真でも確認できます。(2012年5月13日撮影)。☆オオアマナの花期は4~5月で、散房状の総状花序に6~20個の花をつけます。(2014年5月14日撮影)。☆オオアマナの花のつくりは、6枚の花被片(外花被片3枚と内花被片3枚)、6本の雄蕊、1本の雌蕊があります。花被片の外側は緑色で、白色の縁取りがあります。(2013年4月15日撮影)。☆オオアマナの雄蕊の花糸の根元は幅広くなり、6本の雄蕊が王冠のように見えます。(2013年4月15日撮影)。☆オオアマナの雌蕊下部の子房は、緑色で大きく、6つの陵があります。(2013年4月15日撮影)。☆オオアマナ(大甘菜)の名は、花の形がユリ科のアマナ(甘菜)に似ていて大型であることに由来します。ただし、アマナと違って鱗茎は有毒だそうです。(2013年4月15日撮影)。☆オオアマナ花言葉は、「潔白」「純粋」「無垢」「才能」「清純な誘惑」などだそうです。「潔白」「純粋」「無垢」は、大きく白い花を咲かせることに由来するのでしょうか。(2013年4月15日撮影)。
2018.11.29
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第15回は番外編で、旧ユリ科(ユリズイセン科、アルストロメリア科)のユリズイセンの花です。(2013年6月24日撮影)。☆ユリズイセンは中南米原産で、日本には1926年(大正15年)に渡来しましたが、観賞用に栽培されていたものが各地で野生化しているそうです。クロンキスト体系ではユリ科、新エングラー体系ではヒガンバナ科に分類されていましたが、APG分類体系ではユリズイセン科(アルストロメリア科)に分類されています。☆ユリズイセンの葉は互生し、長楕円形、葉柄が捻じれて葉の表と裏が逆転しています。左上の葉は、葉柄が捻じれて葉の表と裏が逆転しているのがわかります。☆ユリズイセンの花期は6~7月で、茎先に散形花序をつけます。☆花は長さ2.5~5センチで、花被片は赤色で6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)、先端と基部は黄緑色です。花の内側には褐色の班点が見えます。☆ユリズイセンの雄蕊は、内側3本と外側3本の6本です。写真では、外側の3本の雄蕊の葯が花粉を出しているようです。雌蕊は1本ですが、写真では確認できません。☆ユリズイセンの花は、花被片の付け根より下に子房がある子房下位です。このことからも、ユリ科からヒガンバナ科に分類が変わり、ユリズイセン科に分類されたことに納得できます。☆ユリズイセン(百合水仙)の名は、花の特徴が百合にも水仙にも似ていることからつけられたそうです。☆ユリズイセンの花言葉は、「未来への憧れ」「エキゾチック」「持続」「機敏」「援助」「幸福な日々」などだそうです。☆ユリズイセンの仲間は花が美しいものが多く、園芸植物として改良が進んでいるそうです。
2018.11.22
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第14回は、ユリ科のチューリップの花です。チューリップは、園芸植物として、様々な品種が栽培されています。チューリップは、日本には江戸時代後期に伝来しましたが普及せず、大正時代に入って、ようやく新潟県で本格的な球根栽培が始まったそうです。(2012年4月13日撮影)☆チューリップは、ユリ科チューリップ属の多年草です。原産地はトルコで、トルコからオランダにチューリップが伝わったのは16世紀頃だそうです。日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根は、ほとんどがオランダからの輸入だそうです。チューリップの球根は正確には鱗茎といい、短縮茎に葉が重なり合い層状になっているものです。(2012年4月13日撮影)。☆2月、チューリップの芽が、たくさん出てきました。(2016年2月20日撮影)。☆チューリップは、葉が2枚向かい合っているものは、内部に花芽ができており、今年花が咲きます。球根が小さいものは、内部に花芽ができず、葉が1枚出るだけです。葉が1枚だけのものは、花が咲くのは翌年以降になります。(2016年2月20日撮影)。☆チューリップの花のつくりは、6枚の花被片(外花被片3枚と内花被片3枚)、6本の雄蕊、柱頭が3つに分かれている雌蕊です。(2015年4月6日撮影)。☆チューリップには、自家不和合性という性質があり、自分の雄蕊の花粉が雌蕊についても受精して種子を作ることができません。そのため、球根の分球でクローンとして増やしていきます。多くの場合、同じ形や色の花を咲かせる同じ品種の株を並んで植えることが多いそうです。実生(種)は、品種改良の際に行われ、開花までに5年以上かかるそうです。(2012年5月3日撮影)。☆チューリップの名は、チューリップ(学名Tulipa)属の花の総称です。「学名Tulipa」は、ペルシャ語の古語「tulipan(頭巾)」が語源といわれ、花が頭巾にやや似ていることによります。(2015年4月6日撮影)。☆チューリップの花言葉は、花の色によって異なるそうです。赤いチューリップの花言葉は、「愛の告白」だそうです。(2015年4月6日撮影)。☆黄色いチューリップの花言葉は、「秘めた想い」「実らぬ恋」「正直」だそうです。(2015年4月6日撮影)。☆ピンク色のチューリップの花言葉は、「年頃」「愛の芽生え」「誠実な愛」だそうです(2015年4月6日撮影)。☆紫色のチューリップの花言葉は「永遠の愛」、オレンジ色は「照れや」、白色は「思い出の恋」「失われた愛(失恋)」「新しい愛」、緑色は「博愛・思いやり」だそうです。
2018.11.21
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,300回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[1]】はラン科の植物で、第13回は東伊豆で観察したコチョウランの花です。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウランは、東南アジアに分布するラン科コチョウラン属の総称で、多年生の着生植物です。花の色は白いものを多く見かけますが、紫色、ピンク色、黄色の花を咲かせるものがあるそうです。☆コチョウランの花も、他のラン科の植物と共通するつくりになっています。コチョウランの花被片は6枚。外花被片(萼片)は外側に見える3枚で、上萼片1枚と下に左右に伸びる側萼片2枚です。内花被片(花弁)は3枚で、左右に大きく丸い側花弁2枚と花の下に見える唇弁1枚です。☆コチョウランの唇弁は黄色を帯び、赤味のある斑紋があります。唇弁は左右と中央の3つに分かれており、中央の裂片の先端は左右に突き出し巻き鬚のような独特の形になっています。唇弁の上の方に見えるのは、雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱です。☆蕊柱の先端には葯室があり、花粉塊が収められているそうです。蕊柱の先端の下に2つの葯室が見えるようです。柱頭は、蕊柱の下側にあるそうです。☆コチョウラン(胡蝶蘭)の名は、花の形から蝶が舞っているように見える蘭に由来するそうです。「胡蝶」を調べてみると、蝶の別名で、蝶をモチーフにした舞のことでした。☆コチョウランの花言葉は、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」だそうです。「幸福が飛んでくる」は、花の形が蝶に似ていることから付けられたようです。
2018.08.24
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☆3月24日、植物観察入門講座で調布市・深大寺周辺での植物観察を行ないました。その内容を順次紹介しています。バイモの花です。(2018年3月24日撮影)。☆バイモ(アミガサユリ)は、中国原産の薬用植物で、観賞用に栽培されるユリ科バイモ属の多年草です。☆茎は高さ30~80センチ、葉は線状披針形、花は上部の葉腋に1個ずつつきます。☆バイモの花は、直径3センチの鐘状花で、花被片は淡緑色で6枚、雄蕊は6本、雌蕊の先端は3つに分かれているのがわかります。花被片の内側には黒紫色の網目状の斑紋があります。☆バイモ(貝母)の名は、漢方薬の「貝母」を音読みしたものです。アミガサユリ(編笠百合)の名は、花被片の内側に黒紫色の網目状の斑紋があることに由来します。☆バイモの花言葉は、「謙虚な心」「才能」「威厳」「人を喜ばせる」などだそうです。
2018.04.05
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☆先週、町田市を訪ね、薬師池公園や七国山を散策しました。カンザキアヤメの花に初めて出合いました。(2018年3月23日撮影)。☆カンザキアヤメは、地中海の東部沿岸から西アジア原産のアヤメ科アヤメ属の園芸植物で、常緑の多年草です。ウインターアイリスという別名があるそうで、1~3月に花が咲きます。☆花被片は6枚で、外花被片3枚は倒卵形で外側に反り返り基部にアヤメ状の筋目模様が入り中心部は黄色、内花被片3枚は卵形で直立します。☆カンザキアヤメ(寒咲菖蒲)の名は、文字通り寒い時期に咲くアヤメ(菖蒲、文目)です。カンザキアヤメの花言葉は、「信じる者の幸せ」「思慮深い」「良き便り」「勇気」「軽快」などだそうです。
2018.03.30
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☆冬の間は季節の変化が少ないので、昨年秋に観察して紹介できなかった自然観察を紹介しています。パンパスグラスの花です。(2017年9月12日撮影)。☆パンパスグラスは、南米アルゼンチンの原産でイネ科コルタデリア属(シロガネヨシ属)の多年草です。世界各国で、観賞用に庭園で栽培されているそうです。パンパスグラスは雌雄異株で、雄株は花穂が細く、雌株は花穂が絹糸状の毛に覆われて幅広く大きいそうです。☆パンパスグラスの和名は、シロガネヨシ(白金葦)です。花序が銀白色の毛で覆われているので、この和名がつけられたそうです。パンパスグラスは、英名(pampas grass)です。「pampas」はアルゼンチンの大草原、「grass」は草、アルゼンチンの大草原に生える草の意味です。☆パンパスグラスの花言葉は、「光輝」「雄大な愛」「強気な心」「人気」などだそうです。「光輝」は銀白色に輝く花序から連想できますし、「雄大な愛」は大きく堂々とした植物の姿から連想できる花言葉です。
2018.03.18
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☆冬の間は季節の変化が少ないので、昨年秋に観察して紹介できなかった自然観察を紹介しています。アメリカノウゼンカズラの花です。(2017年9月12日撮影)。☆アメリカノウゼンカズラは、北アメリカ原産のノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の蔓性の落葉低木または高木です。蔓は気根を出し、壁や樹木などを這い登ります。観賞用に庭などで栽培されていますが、崖地などに野化しているものもあります。☆アメリカノウゼンカズラの葉は対生で、奇数羽状複葉です。☆アメリカノウゼンカズラの小葉は、3~7対です。この葉は、小葉が6対あります。小葉は卵形で表面に光沢があり、先が尖っており、縁には粗い鋸歯があります。☆アメリカノウゼンカズラの花は、中国原産のノウゼンカズラに比べて花冠の花筒が長く、細長いトランペット型です。花序はノウゼンカズラのように長く伸びず、一カ所に花が集まって咲きます。花の色は黄橙色から赤色です。アメリカノウゼンカズラの花は、6月から10月頃まで咲いています。☆萼筒は花冠と同色で、先端が5つに分かれています。☆アメリカノウゼンカズラの花の花冠は、先端が浅く5つに分かれています。☆雄蕊は4本で葯が2つに分かれており、雌蕊は1本で先端が2つに分かれています。☆アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)の名は、アメリカ原産のノウゼンカズラから。ノウゼンカズラ(凌霄花)の名前の由来は、「凌霄花」は漢名から。「凌霄」の音読みは「ノウショウ」で、「凌」は「しのぐ」の意味で「霄」は空や雲の意味があり、空をしのぐように高く咲く花の姿から名付けられたそうです。「ノウショウカズラ」が転じて「ノウゼンカズラ」になったとのこと。☆アメリカノウゼンカズラの花言葉は、「華やかな名誉」だそうです。花の形がトランペットに似ており、勝利者などを祝福する際のファンファーレでトランペットを吹くことに由来するようです。
2018.03.03
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☆7月3日から5日まで、宮城県の気仙沼大島に行きました。新たな植物との出合いもありました。気仙沼大島での自然観察を紹介しています。ヘメロカリス「ステラ・デオロ」の花です。(2017年7月4日撮影)。☆気仙沼大島の宿泊先の庭で咲いていたのは、ユリ科(APG分類第3版ではススキノキ科)ワスレグサ属の多年草で園芸植物のヘメロカリスでした。品種は、「ステラ・デオロ」のようです。イギリスでは「デイリリー」とも呼ばれる一日花で、カップ咲きの黄色い花を、初夏から秋に毎日次々と咲かせ続けます。暑さ寒さに強いうえ、土壌もあまり選ばず、植えっぱなしでよく育つので、庭などに植えられるようです。☆園芸では、日本や中国原産のユウスゲやカンゾウ類(ノカンゾウ、ヤブカンゾウなど)を元として、品種改良で生まれたものをヘメロカリスと呼ぶそうです。ヘメロカリスは初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草で、日本ではニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウが自生し、古くから親しまれています。☆ヘメロカリスの花のつくりは、ユリ科に共通で、花被片6枚(萼由来の外花被3枚、花弁由来の内花被3枚)、雄蕊6本、雌蕊が1本です。外花被3枚は細長く、内花被3枚は幅広く、形が違っています。☆ヘメロカリスの花を横から見ると、6枚の花被片が基部で合成して細長い筒状になっており、明らかにユリの花とは違っています。これが、ワスレグサ属の共通の特徴です。葉の形や花の形がユリ科の花とは明らかに異なるので、ススキノキ科に分類されたのかも知れません。☆ヘメロカリスの名は、ワスレグサ属の学名Hemerocallisです。ギリシャ語の「hemera(イメラ・1日という意味)」と「kallos(カロス・美という意味)」が語源だそうです。☆ヘメロカリスの花言葉を検索すると、「宣言」「媚態」「とりとめない空想」「苦しみからの解放」「一夜の恋」「憂いを忘れる」「微笑」「愛の忘却」などが出てきました。
2017.08.05
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☆秩父・長瀞方面に出かけた時に、少し時期遅れでしたが、芝桜の花の名所羊山公園の「芝桜の丘」を訪ねてみました。満開の時期は過ぎており、芝桜まつりも2日前の5月7日に終わっていましたが、数種類の芝桜の花を見ることができました。(2017年5月9日撮影)。☆芝桜は、北米原産のハナシノブ科フロックス属の多年草です。多くの園芸品種があります。☆芝桜の葉は、小型で線形、針形です。☆茎先に、集散花序をつけます。萼片は針形で、毛が密生しているそうです。☆芝桜の花冠は5つに裂けて横に平らに開き、裂片の先は浅く2つに裂けています。雄蕊は5本で、雌蕊花柱は3本に分かれているそうです。☆数種類の品種を観察できましたので、記録として紹介することにします。「オーキントンブルー」です。☆「オーキントンブルー」は、「花は爽やかな青色」と表示されていました。薄い青紫色の花冠で、花冠の中央に濃い青紫色が目立ちます。☆「オータムローズ」です。☆「オータムローズ」は、「花はピンクの小輪」と表示されていました。薄いピンク色の花冠で、5つに分かれている花冠のそれぞれの中央に濃いピンク色の斑点が2つずつあります。☆「スカーレットフレーム」です。☆「スカーレットフレーム」は、「花はピンクの小輪」と表示されていました。比較的濃いピンク色の花冠で、花冠の中央に濃いピンク色が目立ちます。☆「マックダニエルクッション」です。☆「マックダニエルクッション」は、「花はピンクの大輪」と表示されていました。淡いピンク色の大きな花冠でした。☆「リットルドット」です。☆「リットルドット」は、「花は白色で中輪」と表示されていました。真白な花冠が印象的で、5つに分かれている花冠先端の切れ込みが深くなっています。☆「リットルドット」の花を観察していると、花冠が4つに分かれているものがありました。☆「多摩の流れ」です。☆「多摩の流れ」は、「花は白色にピンク色の班(ふ)が入っている」と表示されていました。薄いピンク色の花冠が白く縁どりされており、花冠の中央に濃いピンク色の斑点が目立ちます。最も印象に残った品種です。☆羊山公園の「芝桜の丘」、芝桜の満開の時期は過ぎていましたが、武甲山の雄大な姿を背景に6種類の芝桜の品種を楽しむことができました。
2017.05.19
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☆ウォーキングコース(玉川上水)では、さまざまなスイセンの花が咲いています。ほとんどが園芸品種なので、近所の方が球根を植えたものが増えてきたようです。☆花の色もさまざまです。花冠の色が薄い黄色のもの、濃い黄色のものなどさまざまです。☆花の中央に見える副花冠の形も様々です。ラッパ状に長いもの、大きな杯(さかずき)のような形のものや小さな杯のような形のものもあります。園芸品種は種類が多いので、品種名まではわかりません。☆スイセンの花のつくりは、6枚に分かれた花びら(花被片)のうち外側の3枚は萼で、内側の3枚が本来の花弁です。中心にある筒状のものは副花冠です。2年前に調べたところ、スイセンは園芸品種が1万品種以上あるので、この副花冠の形や花の咲き方によって、スイセンの品種が便宜的に区分されているそうです。☆ラッパ水仙―1本の花茎に1個の花が咲く品種で、副花冠が花被片と同じか、それより長い品種は「ラッパ水仙」というそうです。☆典型的なラッパ水仙です。花の中央の副花冠は、花被片より長くなっています。☆大杯水仙―1本の花茎に1個の花が咲く品種で、副花冠が花被片の3分の1以上あり、花被片より短い品種は「大杯水仙(タイハイスイセン)」というそうです。☆毎年3月末から4月初めにしろうと自然科学者の庭で咲く大杯水仙の花です。花の中央の副花冠は、花被片の3分の1以上の長さがありますが、花被片より短くなっています。☆房咲き水仙―1本の花茎に数個の花が房咲きに咲く品種は、「房咲き水仙」というそうです。☆典型的な房咲き水仙です。1つの花茎に数個の花が房咲きに咲いています。☆小杯水仙―1本の花茎に1個の花が咲く品種で、副花冠が花被片の3分の1以下の品種は「小杯水仙(ショウハイスイセン)」と呼ばれるそうです。品種は少ないそうで、見かけたことがありません。他にも、八重咲きスイセンなど園芸品種の区分があるそうです。
2017.04.09
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☆庭でクロッカスの花が咲いています。花の色は、黄色、白、紫色の3種類です。クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、薬用・染料・香料として用いられています。これとの対比で、早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。☆クロッカスの原産地は地中海沿岸から小アジアで、約80種が知られているそうです。クロッカスの名は、ギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌蕊を持つ種があることから名づけられたそうです。☆3年前、クロッカスの花のつくりの違いに疑問を持って調べてみると、園芸では同一種と扱われていますが、クロッカスの黄色種と白・紫系の品種は原種が別種であることがわかりました。黄色花です。花冠は、下の方が細長い筒状で先端が6つに分かれています。☆黄色花の中央には、3本の雄蕊、その内側に小さな雌蕊花柱が見えます。☆黄色花の雌蕊を観察した3年前の写真です。雌蕊は雄蕊に比べて短く、雌蕊の柱頭は3つに分かれていることがわかります。(2014年3月21日撮影)。☆白花です。花冠のつくりは同じで、下の方が細長い筒状で先端が6つに分かれています。☆白花の雌蕊です。雌蕊は雄蕊に比べて長く大きく、黄色い花柱の先端はオレンジ色で3つに分かれており、先端が漏斗状に広がっています。☆白花の雄蕊です。雄蕊は雌蕊より短く、それぞれの雄蕊の黄色い葯が2つに分かれていることがわかります。☆紫色花です。花冠のつくりは同じで、下の方が細長い筒状で先端が6つに分かれています。☆紫色花の雌蕊です。雌蕊は雄蕊に比べて長く大きく、赤い花柱の先端は3つに分かれています。柱頭は、白花の雌蕊と同じように先端が漏斗状に広がる独特の形になっています。☆紫色花の雄蕊です。雄蕊は雌蕊より短くなっていますが、しおれているようです。☆紫色花の雄蕊を観察した3年前の写真です。白花の雄蕊と同じようにそれぞれの雄蕊の黄色い葯が2つに分かれていることがわかります。☆クロッカスの黄色種と白・紫系の品種は原種が別種であることから、雌蕊・雄蕊の形が全く違うことを確認できました。クロッカスの花言葉は、「青春の喜び」「切望」だそうです。「青春の喜び」は古くから春の訪れを告げる花とされてきたことに由来し、「切望」は早春に花をつけるクロッカスが春を待ちきれないという意味だそうです。
2017.04.01
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☆クリスマスローズの花が咲いています。☆クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。☆クリスマスローズの花は、他のキンポウゲ科の植物と同じく花びらのように見えるのは萼片なので、花弁(花びら)のようにすぐ散ることがなく、花が咲き続けているかのように長く鑑賞することができます。☆赤紫色の5枚の萼片、花の中央に雌蕊、それを取り囲む多数の雄蕊、萼片と雄蕊の間に赤紫色の筒状の蜜腺が見えます。☆花の中央に5本の雌蕊が見えます。クリスマスローズの花は雌性先熟で、雌蕊が雄蕊より数日前に熟し、受粉のチャンスを待っているそうです。この花は雌性期で、外側の雄蕊は伸び始めていますが、まだ雄蕊の葯から花粉は出ていないようです。☆雌蕊の本数は、1本から数本まで様々なようです。こちらの花は雌蕊が1本。(2014年3月3日撮影)。☆こちらの花は雌蕊が2本。(2014年3月3日撮影)。☆こちらの花は雌蕊が3本。(2016年3月16日撮影)。☆萼片と雄蕊の間にある赤紫色の筒状の蜜腺(ネクタリー)は、本来の花びらが退化したものです。同じキンポウゲ科のセツブンソウなどと共通しています。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃にバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来します。なお、名前の通りクリスマスの頃に咲くクリスマスローズは、原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけです。他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これもクリスマスローズの品名で流通しています。☆クリスマスローズの花言葉は、「私の不安をやわらげて」「慰め」「中傷」などだそうです。古代ヨーロッパではクリスマスローズの花の香りは病人から悪臭を除くと信じられ、ギリシャでは狂人を正気に戻すといわれており、16~17世紀のイギリスでは憂鬱を追い払うのに使われており、「私の不安をやわらげて」「慰め」は、そのことに由来するそうです。「中傷」は、クリスマスローズの根に毒があることにちなむそうです。
2017.03.21
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☆2月は寒さが厳しく自然の変化が少ないので、近所での自然観察と東伊豆での自然観察(1月12~15日)を紹介しています。☆東伊豆の「熱川バナナワニ園」で、コチョウランの花を見ました。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウランは、東南アジアに分布するラン科コチョウラン属の総称で、多年生の着生植物です。花の色は白いものを多く見かけますが、紫色、ピンク色、黄色の花を咲かせるものがあるそうです。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウラン(胡蝶蘭)の名は、花の形から蝶が舞っているように見える蘭に由来するそうです。「胡蝶」を調べてみると、蝶の別名で、蝶をモチーフにした舞のことでした。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウランの花も、他のラン科の植物と共通するつくりになっています。コチョウランの花被片は6枚。外花被片(萼片)は外側に見える3枚で、上萼片1枚と下に左右に伸びる側萼片2枚です。内花被片(花弁)は3枚で、左右に大きく丸い側花弁2枚と花の下に見える唇弁1枚です。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウランの唇弁は黄色を帯び、赤味のある斑紋があります。唇弁は左右と中央の3つに分かれており、中央の裂片の先端は左右に突き出し巻き鬚のような独特の形になっています。唇弁の上の方に見えるのは、雄蕊と雌蕊が合着した蕊柱です。(2017年1月13日撮影)。☆コチョウランの花言葉は、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」だそうです。「幸福が飛んでくる」は、花の形が蝶に似ていることから付けられたようです。
2017.02.23
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☆2月は寒さが厳しく自然の変化が少ないので、近所での自然観察と東伊豆での自然観察(1月12~15日)を紹介しています。☆東伊豆の「熱川バナナワニ園」で、ブーゲンビリアの花を見かけました。ブーゲンビリアは、中南米原産のオシロイバナ科ブーゲンビリア属のつる性低木です。☆赤紫色が目立つ花も見えます。☆一見して花びらのように見えるのは、花序を包んでいる3枚の苞葉です。☆赤色が目立つ花の苞葉を見ると、葉脈のようなものがはっきりと見え、葉に由来することがわかります。☆白い3枚の苞葉の中から3個見えるのが、ブーゲンビリアの花です。ただし、白い花びら(花冠)のように見えるのは、道端で見かけるオシロイバナと同じように萼筒だそうです。☆こちらも、3枚の赤紫色の苞葉の中に3個の花(開花したもの2個、蕾が1個)が見えます。萼筒の中には、雄蕊が8本、雌蕊が1本あるそうですが、この写真では確認できません。☆ブーゲンビリアの名は、発見したフランス人の探検家の名前に由来するそうです。ブーゲンビリアの花言葉は、「情熱」「あなたは魅力に満ちている」「あなたしか見えない」などだそうです。赤や紫色の苞葉が目立つ花からは、南国的な「情熱」を感じるようです。
2017.02.22
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☆毎朝、氷点下の厳しい寒さが続いていますが、庭を見ると花芽が成長してきています。今日は、その2回目です。スズランは、芽が大きくなってきています。☆スズランは、地下茎で横に広がり、芽を出してきます。☆5月には、スズランの可憐な花が楽しめます。(2012年5月12日撮影)。☆フクジュソウは、1つの株から2つの花芽が伸びてきています。☆室内に入れてみたところ、フクジュソウの黄色い蕾が顔を出してきました。☆昨年のフクジュソウの花です。(2016年2月21日撮影)。
2017.01.22
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☆毎朝、氷点下の厳しい寒さが続いていますが、庭を見ると花芽が成長してきています。クリスマスローズは、真冬でも葉が青々としています。☆クリスマスローズの葉の付け根からは、花芽が成長してきています。☆クリスマスローズの花は、3月中旬には開花します。(2016年3月16日撮影)。☆シャクヤクの芽も成長し始めました。☆毎年白い花を咲かせますが、昨年は残念ながら、花が咲きませんでした。今年は、咲いてくれるでしょうか。☆スイセン(大杯スイセン)は、芽を一斉に伸ばし始めました。☆芽が大きいものは球根も大きく、花芽をつけて花を咲かせてくれます。☆スイセン(大杯スイセン)は、毎年3月中旬から下旬に、たくさんの花を咲かせます。(2016年3月23日撮影)。
2017.01.21
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☆ウォーキングコースの民家の庭や畑の脇で、11月中旬からコウテイダリアの花が一斉に咲き始めました。残念ながら、撮影翌日の11月24日の雪で花と葉はしおれ、その後枯れてしまいました。(2016年11月23日撮影)。☆コウテイダリアは、メキシコからコロンビアにかけて自生するキク科ダリア属の多年草です。コウテイダリア(皇帝ダリア)の学名はDahlia imperialisです。Imperialis(インペリアリス)は皇帝の意味ですから、皇帝ダリアの名は学名をそのまま訳して名付けられたようです。☆コウテイダリアは、草丈が最大で6メートルにもなるそうです。このコウテイダリアは、高さが4メートル近くありそうです。コウテイダリア(皇帝ダリア)という名前にふさわしく、見上げるように大きく育っています。☆キク科の植物なので、秋になり日が短くなると蕾ができ花を咲かせます。キク科など短日植物の開花の仕組みを調べていると、植物は日の短さで季節を知るのではなく、「植物は、葉が連続する暗期の長さで季節を知る」(『新しい高校生物の教科書』栃内新・左巻健男、ブルーバックス、2006年)ことを知りました。近くに街灯や家の灯りがあると、蕾ができず花が咲きません。☆コウテイダリアの別名は、木立ダリアです。幹といってもいいような茎の太さは、直径5~6センチあります。茎を輪切りにして植えると苗ができるそうです。芽は節のところから出るので、節を2つ残すことが必要だそうです。☆コウテイダリアの葉は対生で羽状複葉です。☆対生の葉の葉腋から、花茎が伸びているようです。☆コウテイダリアの葉は、2回奇数羽状複葉です。☆コウテイダリアの小葉は、主脈が目立ち、葉の周りには鋸歯があります。☆コウテイダリアの花を裏から見ると、総苞は内と外の2列あります。☆総苞外片は緑色で肉厚、5枚あります。☆総苞内片は先端が膜質で、舌状花と同じ8枚あります。☆コウテイダリアの花びら(舌状花)は8枚、花の直径は20センチメートル以上あるようです。舌状花は、薄紫色で花びらの先端は尖り、下部は筒状になっています。☆コウテイダリアの花は、周辺部の8つの舌状花と中心部の黄色い筒状花からできています。キク科の舌状花には、雄蕊・雌蕊がある両性のもの、雌蕊のみがある雌性のもの、雄蕊・雌蕊がない無性のものがあります。コウテイダリアの舌状花は、雄蕊・雌蕊が見えないようですが、無性なのでしょうか。☆コウテイダリアの筒状花の花冠は、先端が5つに分かれています。筒状花は周りから順に咲いており、外側の花では雌蕊花柱が伸びて先端が2つに分かれています。内側の筒状花は雄性期で、雄蕊の葯が合着して筒状になった集約雄蕊が見えます。☆コウテイダリアの花言葉は、「乙女の真心」「乙女の純潔」「優雅」「華麗」だそうです。「乙女」については、「まっすぐ天高く伸びて、秋の青空にやさしく澄んだピンク色の花を咲かす姿にちなむともいわれます」という解説がありましたが、草丈の大きな花の姿からは「乙女」というよりは「優雅」「華麗」という印象を持ちました。
2016.11.28
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☆民家の玄関先で、フウセントウワタの花と実を見かけました。実(果実)は何回か見たことがありますが、花を見るのは初めてです。☆フウセントウワタは、南アフリカ原産のガガイモ科フウセントウワタ属の1年草です。南アフリカ現地では常緑低木で、暖かい地域では冬越しも可能ですが、日本では春まきの一年草として扱われているそうです。なお、APG植物分類体系第3版では、キョウチクトウ科に分類されるそうです。☆茎や葉の付き方を見ると、キョウチクトウに似ています。葉腋から花序がぶら下がるように伸びています。☆フウセントウワタの花は、萼片が5枚、深く5つに裂けている花冠、その内側に見える赤紫色のものは副花冠で、副花冠には蜜があるそうです。☆フウセントウワタの花を下から見ると、5つに裂けている花冠、赤紫色の5つの副花冠、中央に雄蕊と雌蕊が組み合わさった蕊柱(肉柱体)が見えます。☆よく見ると、蕊柱の柱冠は5角形になっており、5角形のへこんだところに黄色い葯が見えます。☆フウセントウワタは、花が終わると、子房の突起が長く伸びて針状になり、子房壁の内側が空洞になって膨らんだ果実ができます。☆果実が熟すと、中から冠毛(綿毛)がついた種子が出てきます。フウセントウワタの種子は、ガガイモの種髪に似ているそうです。フウセントウワタ(風船唐綿)の名は、果実が風船のように膨らんでいること、「唐」は外来を意味しており、「綿」は綿毛状の種子に由来するそうです。フウセントウワタの別名は、フウセンダマノキ(風船球の木)です。☆フウセントウワタの花言葉は、花は「隠された能力」、果実は「たくさんの夢」だそうです。花の「隠された能力」とは、果実の形は花からは想像ができないので付けられたのでしょうか。果実の「たくさんの夢」とは、風船のように膨らんだ果実や、綿毛の付いたたくさんの種子が飛び広がってゆくことから付けられたのでしょうか。
2016.09.28
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物などを紹介してきました。第17回(最終回)は、ラベンダーです。☆9月に入っていましたが、実家の周りではラベンダーの花が咲いていました。(2016年9月4日撮影)。☆ラベンダーは、地中海地方、アフリカ、インドなどに20数種類が分布するシソ科ラバンデュラ属(ラベンダー属)の常緑小低木です。日本には、幕末期には渡来していたようです。☆ラベンダーは、1970年代には香料原料として北海道の富良野地方などで盛んに栽培されていましたが、今ではラベンダー畑の観光が有名になっています。☆ラベンダーは、主な開花期は5月から7月で、花茎を伸ばして穂状に花を咲かせます。花の色は、淡紫から濃紫、白色のものもあるようです。☆ラベンダーの花は筒状の唇形花です。上唇と下唇に分かれ、上唇は浅く2つに分かれ、下唇は深く3つに分かれているようです。☆ラベンダーの花を上から撮影してみました。やはり、上唇は浅く2つに分かれ、下唇は深く3つに分かれているようです。☆ラベンダーの名は、ラテン語の「lavare」(洗う)に由来するそうです。リラックス効果があることから、沐浴や水浴にラベンダーが使用されていたそうです。また、殺菌・消毒の効果があり、傷口を洗う時にもラベンダーが使用されたそうです。以上『語源由来辞典』参照。☆ラベンダーの花言葉は、「あなたを待っています」「繊細」「清潔」「優美」「許しあう愛」「期待、幸せが来る」「沈黙」「不信感」「疑惑」などだそうです。「清潔」はラベンダーの語源である「洗う」に由来し、「沈黙」はラベンダーの精神安定効果に由来し、「疑惑」はラベンダーの強い香り(こんな小さな花からこれほど強い香りを感じるのはなぜか)に由来するそうです。
2016.09.27
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物などを紹介しています。第9回は、ホオズキです。なお、ホオズキの花からホオズキの実ができるまでの記事は、「しろうと自然科学者の自然観察日記」(2016年7月20日)を基本にしていることをお断りしておきます。☆庭でホオズキを見かけました。ホオズキは、長い地下茎で広がっていきます。(2016年9月4日撮影)。☆ホオズキの花が咲いているのも見えたので、ホオズキの花からホオズキの実ができるまでを観察してみることにしました。☆ホオズキの花の蕾です。先端が5つに分かれた萼があり、花が終わった後に筒状の萼が膨らんでホオズキができます。萼や花びらには、細い毛が見えます。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)は、日本全国で栽培され多くの園芸品種があるナス科ホオズキ属の多年草です。ナス科らしい5角形の白い花が咲きます。雄蕊が5本、雌蕊が1本です。花冠は先端が5つに浅く分かれ、花冠内部には緑色の斑点が見えます。花びらには、細い毛が見えます。☆ホオズキの袋は、花が終わった後に筒状の萼が膨らんでできたものです。花を後ろから見てみました。先端が5つに分かれた筒状の萼が見えます。この萼が成長して、ホオズキの袋になります。☆右側に見えるのは、花が終わり花冠が落ちたホオズキの花です。雌蕊花柱が見え、先端が5つに分かれた萼が見えます。☆雌蕊花柱も落ちてしまい、筒状の萼が膨らみ始め、5つに分かれた萼の先端が閉じはじめています。☆萼の先端が閉じてしまい、萼の付け根の部分が成長し膨らんできました。☆萼の付け根の部分が成長し大きく膨らんでおり、5つに分かれた萼の先端は、すっかり閉じています。☆萼が大きく成長して、丸みをおびたホオズキの袋がほとんど出来上がりました。秋に熟すと、ホオズキの袋や中の果実がオレンジ色や赤色になります。☆ホオズキの袋の下に、5つに分かれていたのが閉じた萼の先端が見えます。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)の名は、実が人の頬の紅色に似ていることから「顔つき」「目つき」と同じ用法で「頬つき」からという説や、果実から種子を取り除いて皮だけにしたものを口に入れて膨らまして鳴らす遊びから「頬突き」からという説もあるそうです。「酸漿」は漢方などで用いる漢字で、「鬼灯」は実が赤く怪しげな提灯の印象からだそうです。☆ホオズキの花言葉は、偽り」「ごまかし」「欺瞞」だそうです。これは、西洋から伝来した花言葉のようで、実の大きさに対して、中は空洞で、種も小さいことから、「偽り」「ごまかし」「欺瞞」という花言葉がつけられたそうです。
2016.09.19
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☆約2週間、北海道の旅に出ていますので、昭和記念公園での自然観察(2016年8月16日撮影)を15回にわたって掲載しています。第13回は、パンパスグラスです。☆昭和記念公園の玉川上水口から入った草むらで、パンパスグラスを見かけました。株が小さく、昨年までは見かけませんでしたので、新たに植えられたもののようです。☆パンパスグラスは、南米アルゼンチンの原産でイネ科コルタデリア属(シロガネヨシ属)の多年草です。世界各国で、観賞用に庭園で栽培されているそうです。パンパスグラスは雌雄異株で、雄株は花穂が細く、雌株は花穂が絹糸状の毛に覆われて幅広く大きいそうです。こちらの株は、花穂が比較的細いようなので、雄株でしょうか。☆こちらの株は、花穂が幅広く大きいので、雌株でしょうか。☆雌株と思われる株の花を観察してみることにしました。☆近づいて見ると、花穂に白いブラシ状の雌蕊が見えるようです。☆ブラシ状の雌蕊が見えました。☆雌雄異株のパンパスグラスのブラシ状の雌蕊の形は、雌雄同株のイネ科のチヂミザサ・セイバンモロコシ・ススキの雌蕊に似ているように思いました。これまで遠くから見ていましたが、近くで見ることができ、新たな発見がありました。☆チヂミザサの花です。チヂミザサは、日本全土の山野の林内に生えるイネ科チヂミザサ属の多年草です。ブラシ状の雌蕊が見えます。(2015年10月13日撮影)。☆帰化植物のセイバンモロコシの花です。セイバンモロコシは、ヨーロッパの地中海地域の原産で、1943年に千葉県で採取され、戦後全国に広がったイネ科モロコシ属の多年草です。オレンジ色の雄蕊の葯とブラシ状の雌蕊が見えます。(2012年9月13日撮影)。☆ススキの花です。ススキは、イネ科ススキ属の多年草です。白いブラシ状の雌蕊、細長い花糸の先端に付く3個の葯がよくわかります。(2012年9月15日撮影)。☆パンパスグラスの和名は、シロガネヨシ(白金葦)です。花序が銀白色の毛で覆われているので、この和名がつけられたそうです。パンパスグラスは、英名(pampas grass)です。「pampas」はアルゼンチンの大草原、「grass」は草、アルゼンチンの大草原に生える草の意味です。(2014年12月19日撮影)。☆パンパスグラスの花言葉は、「光輝」「人気」「雄大な愛」「強気な心」などだそうです。「光輝」は銀白色に輝く花序から連想できますし、「雄大な愛」は大きく堂々とした植物の姿から連想できる花言葉です。(2014年12月19日撮影)。
2016.09.08
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☆今年は、アジサイにこだわり、アジサイの花のつくりを詳しく調べてきました。アジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。アジサイを大きく分類すると、ヤマアジサイ(山紫陽花)、ガクアジサイ(額紫陽花)、カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)、セイヨウアジサイ(西洋紫陽花)に分けられるそうです。☆今回は最終回で、セイヨウアジサイ(西洋紫陽花)の花を観察してみました。アジサイのうち、ヨーロッパで品種改良され日本へ里帰りしたものをセイヨウアジサイというそうです。☆セイヨウアジサイは、全て装飾花です。☆セイヨウアジサイの花のつくりは、4枚の萼片、4枚の花びら、8本の雄蕊、中央に雌蕊が基本のようです。☆他の紫陽花で、萼片の数が多いものを見つけたので観察してみました。☆この花は、萼片が6枚で花びらが5枚。☆この花は、萼片が5枚で花びらが6枚。☆この花は、萼片がたくさんあり、その中央にたくさんの花びらがある花が2個咲いています。セイヨウアジサイの装飾花は、品種によってさまざまな変異があるようです。◎ヤマアジサイ(山紫陽花)(6月21日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160621/◎ガクアジサイ(額紫陽花)(6月24日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160624/◎ウズアジサイ(渦紫陽花)(7月2日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160702/◎カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)(7月5日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160705/
2016.07.09
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、変わった形のアジサイの花を見つけました。全て装飾花です。☆調べてみると、ユキノシタ科アジサイ属のアジサイの園芸品種の1種ウズアジサイでした。学名は、Hydrangea macrophylla. Uzuazisaiです。属名の「Hydrangea」はギリシャ語の「hydro(水)」と「angeion(容器)」から「水の容器」、種名の「macrophylla」はギリシャ語の「macro(大きい)」と「phylla (葉)」から「大きな葉」、種小名の「Uzuazisai」は「ウズアジサイ(渦紫陽花)」で、日本固有の種のようです。☆ウズアジサイは、アジサイの変種で、装飾花の縁が貝殻のように丸まっており、たくさんの花が渦を巻いているように見えます。ウズアジサイ(渦紫陽花)の名は、花の形に由来するそうです。☆ウズアジサイは、病気(ウイルス)によって花の形が変異したものを、江戸時代に園芸品種として作り出したそうです。園芸店では、「オタフクアジサイ(お多福紫陽花)」や「紫陽花・おたふく」として流通しているそうです。☆ウズアジサイの花(装飾花)のつくりは、外側が丸まった4枚の萼片、4枚の花びら、8本の雄蕊、2本の雌蕊です。アジサイの両性花は、5枚の花びら、10本の雄蕊、3本の雌蕊です。☆ウズアジサイの花(装飾花)のつくりは、ヤマアジサイやガクアジサイの装飾花と共通しているようです。
2016.07.02
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☆団地内のあちこちで、ムスカリの花が咲いています。ムスカリは、地中海沿岸や西アジア原産で、キジカクシ科ムスカリ属の多年草です。☆「ムスカリ」は、ムスカリ(学名)属の花の総称です。ムスカリは、ギリシャ語のムスク(麝香:じゃこう)のことで、ある種の花が強い芳香を放つところからきているそうです。ムスカリの花の姿はブドウの房のように見え、英名はグレープヒヤシンスだそうです。☆ムスカリの一つひとつの花をよく見ると、花の先端が浅く分かれ、白い先端が反り返っているように見えます。☆ムスカリの花は、6枚の花被片が壺状に合わさり、先端がわずかに反り返っています。花を注意深く観察すると、壺状の花冠が先端で6つに分かれているのではなく、6枚の花被片が重なって壺状の形になっており、それぞれの白い先端が反り返っていることがわかります。6枚の花被片は、外側の3枚(萼片由来)と内側の3枚(花弁由来)に分かれていることもわかります。
2016.04.01
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☆庭のスイセンは、毎年3月に満開になります。黄色い花びらと赤い副花冠が鮮やかなスイセンです。☆スイセンの花は太陽の光を求めて全て南向きに咲いており、ベランダ側からは花の後ろしか見えません。☆太陽の光を求めて、スイセンの花は南へと花茎を伸ばしています。☆庭の柵の外で、南側から撮影してみました。柵の手前には、ムスカリの花が咲いています。30年前に転居してきた時、わずか3個の球根をホームセンターで買って植えたのですが、その後分球と植え替えで数を増やして広がり、毎年数百本の花を咲かせます。☆スイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の多年草(球根植物)です。スイセンの花のつくりは、6枚に分かれた花びら(花被片)のうち外側の3枚は萼で、内側の3枚が本来の花弁です。雄蕊が6本、雌蕊は1本で花柱の先端が3つに分かれているそうです。中心にある筒状のものは副花冠です。副花冠について調べてみると、「副花冠は雄蕊の付属物」、「副花冠は花冠や雄蕊の一部が変形してできたらしい」という記事や、「副花冠は雄蕊の花糸が花弁化したうえで、その花弁どうしが合弁したものと考えられる」という記事がありました。☆スイセンは園芸品種が1万品種以上あるので、この副花冠の形や花の咲き方によって、スイセンの品種が便宜的に区分されているそうです。一茎一花で、副花冠が花被片の3分の1以上あり、花被片より短い品種は「大杯水仙(タイハイスイセン)」と呼ばれるそうです。☆ニホンズイセンなど一つの花茎に数個の花が房咲きに咲く品種は、「房咲き水仙」と呼ばれるそうです。(2014年1月5日撮影)。☆一茎一花で、副花冠が花被片と同じか、それより長い品種は「ラッパスイセン」というそうです。(2014年4月4日撮影)。☆「スイセン」という名は、中国名の「水仙」を音読みしたもので、水仙という名は、水辺で咲くスイセンの姿を仙人に例えたと言われています。
2016.03.25
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☆ウォーキングコースや民家の庭先で、クリスマスローズの花が目立つ季節になりました。クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃に白いバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来するそうです。なお、本来のクリスマスローズは原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これも、クリスマスローズの品名で流通しています。☆クリスマスローズの花は、他のキンポウゲ科の植物と同じく花びらのように見えるのは萼片なので、花弁(花びら)のようにすぐ散ることがなく、花のように長く鑑賞することができるのが特徴です。☆赤紫色の5枚の萼片、花の中央に雌蕊、それを取り囲む多数の雄蕊、萼片と雄蕊の間に薄黄緑色の筒状のものが見えます。☆薄黄緑色の筒状のものは、本来の花びらが退化した蜜腺(ネクタリー)です。☆別の花を観察してみました。比較的大きな蜜腺が見えます。多数の雄蕊の中から、3本の雌蕊が伸びています。クリスマスローズの花は雌性先熟で、雌蕊が雄蕊より数日先に熟し、受粉のチャンスを待っているそうです。この花は雌性期で、雄蕊の葯から花粉は出ていないようです。
2016.03.22
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☆ウォーキングコースで、園芸植物のスノーフレークが野生化して咲いています。☆スノーフレークは、ヨーロッパ原産のヒガンバナ科スノーフレーク属の球根植物です。別名はスズランスイセン(鈴蘭水仙)で、花はスズランに似て葉はスイセンに似ていることから。☆スノーフレークの花被片は6枚で、先端に緑色の斑点があります。☆スノーフレークの花のつくりは、6枚の花被片、6本の雄蕊、1本の雌蕊です。☆スノーフレークの和名は、オオマツユキソウ(大待雪草)です。同じヒガンバナ科のマツユキソウ(スノードロップ)に比べて大きいことから。マツユキソウ(待雪草)の名は、冬の終わりの雪が消える頃に咲く花ということから。
2016.03.19
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☆ウォーキングコースでクロッカスの花が咲いています。2月末から咲き始めました。☆クロッカスとは、アヤメ科クロッカス属に属する園芸品種を総称したものです。このうち、秋に咲くものをサフランといい、これとの対比で早春に咲くものを春サフラン・花サフランともいいます。☆紫色のクロッカス花を見ると、下の方が細長い筒状で先端が6つに分かれている花冠、花糸が白く葯が黄色い3本の雄蕊、そして花の中央に長く伸びる雌蕊花柱が見えます。クロッカスの名は、ギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌蕊を持つ種があることから名づけられたそうです。☆秋に咲くサフランです。細長い雌蕊花柱が糸状に伸びています。サフランを見ると、クロッカスの名がギリシャ語のクロケ(糸)に由来し、糸のような細長い雌蕊を持つことから名づけられたのが理解できます。(2013年10月29日撮影)。☆一昨年調べてみると、クロッカスの黄色種と紫・白系の品種は原種が別種であることがわかりました。園芸では同一種と扱われていますが、花のつくりに違いがあり、黄色種を観察した時に紹介したいと思います。
2016.03.13
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☆2月2日の日記で、庭の花が芽を出し始めたことを紹介しました。それから3週間、庭にも本格的な春が近づいてきました。クリスマスローズは、一年中緑の葉が見られますが、新たな葉も成長してきているようです。☆クリスマスローズは、花の蕾も大きくなってきました。☆クロッカスも、たくさん芽を出してきました。☆クロッカスの葉の間には、花の蕾が見えてきています。☆シャクヤクの芽が、大きくなってきました。☆スイセンの葉が大きく伸びてきました。品種は、黄色い花びらと副花冠の赤が鮮やかなタイハイスイセン(大杯水仙)です。☆スイセンの葉の間には、花の蕾が大きくなってきています。☆タチツボスミレです。昨年春の花の後も、1年中葉が残っています。タチツボスミレの花が咲くのは、4月です。☆チューリップの芽が、たくさん出てきました。☆チューリップは、葉が2枚向かい合っているものは、今年花が咲きます。葉が1枚だけのものは、花が咲くのは来年以降になります。☆ヒガンバナの葉です。秋に花が咲いた後に葉が伸びて、球根に栄養を蓄え、秋の開花に備えています。☆1月から芽を出していたフクジュソウの花が咲きました。新たに芽を出したものもあり、当分咲き続けそうです。☆ホトトギスも、芽を出し始めました。☆間もなく3月です。3月、4月、そして5月と、しろうと自然科学者の庭では次々と花が咲き続けます。
2016.02.24
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☆暖冬とは言え、最近は雪の予報があるなど、上空の寒気による寒さが続いています。そんな中でも、庭では花の芽が顔を出し伸びてきました。これは、シャクヤクの芽です。毎年、白い花を咲かせるのですが、今年はどうでしょうか。☆こちらはスイセンです。花の中央の副花冠が大きい大杯スイセンで、副花冠の縁の赤が鮮やかな花です。☆30年前に買った3個のスイセンの球根が分球を重ね、最近では数百の花が咲きます。もう少したつと、花の蕾が成長して葉の間から顔を出してきます。☆こちらは、フクジュソウの芽です。2週間以上前から芽を出したのですが、寒さのため大きくなりません。☆フクジュソウの芽を上から見ると、花の蕾が見えるようです。
2016.02.02
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☆11月中旬、ウォーキングコースのあちこちでコウテイダリアが一斉に咲き始めました。コウテイダリアは、メキシコからコロンビアにかけて自生するキク科ダリア属の多年草です。高さは、最大で6メートルにもなるそうです。(2015年11月12日撮影)。☆草丈は3メートルから4メートル近くあり、コウテイダリア(皇帝ダリア)という名前にふさわしく、見上げるように大きく育っています。キク科の植物なので、秋になり日が短くなるとつぼみができ、花を咲かせます。☆コウテイダリアの別名は、木立ダリアです。幹といってもいいような茎の太さは、直径5~6センチあります。茎を輪切りにして植えると苗ができるそうです。芽は節のところから出るので、節を2つ残すことが必要だそうです。☆コウテイダリアの花びらは8枚、花の直径は20センチメートル以上あるようです。☆コウテイダリアの花は、周辺部の8つの舌状花と中心部の黄色い筒状花からできています。筒状花は周りから順に咲いており、外側の花では雌蕊花柱が伸びて先端が2つに分かれています。内側の筒状花は雄性期で、雄蕊の葯が合着して筒状になった集約雄蕊が見えます。☆コウテイダリア(皇帝ダリア)の学名はDahlia imperialisです。Imperialis(インペリアリス)は皇帝の意味ですから、皇帝ダリアの名は学名をそのまま訳して名付けられたようです。
2015.11.16
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☆10年近く植木鉢で育ててきたゲンペイカズラ。1メートル以上に蔓が伸びているのを40センチほどに切り縮めました。たくさんの花が咲きそうです。ゲンペイカズラは、熱帯アフリカ西部に分布するシソ科クサギ属の熱帯性のつる性常緑樹です。以前はクロンキスト体系でクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はAPG植物分類体系でシソ科とされています。☆ゲンペイカズラは、白いつぼみのように見える5枚の萼片が目立ち、その中から赤い花が顔を出します。ゲンペイカズラ(源平葛)の名は、萼片の白色と花の赤色のコントラストから、源平合戦の源氏の白旗と平氏の赤旗を連想し、ゲンペイカズラの和名が付けられたそうです。「カズラ(葛)」は、つる草のことです。☆ゲンペイカズラの蕾です。白い萼片の先端がしだいに5つに分かれてきます。☆5つに分かれた萼片の中から、赤い花が顔を出しはじめました。☆ゲンペイカズラの花のつくりは、萼片5枚、花冠は5つに分かれ、雄蕊4本と雌蕊1本です。雄性先熟の植物なので、初めは雄蕊が突き出して花粉を出します。雄蕊がしおれると雌蕊が突き出します。この花は開花直後の花のようです。雄蕊の葯から花粉は出ていません。☆この花は突き出した雄蕊の葯から花粉が出ています。雌蕊は雄蕊より短く見えます。☆この花は、雄蕊がしおれて、柱頭が2つに分かれる雌蕊が長く突き出しています。☆まだたくさんの白い蕾や小さな若い蕾があり、これからしばらくの間ゲンペイカズラの花を楽しめそうです。
2015.07.20
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☆玄関先のフウセンカズラ。次々と花が咲き、風船のような実が大きくなってきました。フウセンカズラは、北米原産で7月から11月頃まで花を咲かせるムクロジ科フウセンカズラ属の1年草です。☆よく見ると、花の蕾、咲いている花、咲き終わった花、小さな実、大きく風船のようになった実が見えます。花から実ができるまでを、観察してみることにしました。☆フウセンカズラの花です。大きさは5ミリほどの小さな花です。萼は4枚で、上下に薄い黄緑色に見える2枚、左右に小さな緑色の2枚があります。花びらは上下2枚ずつの4枚、中央の黄色い部分を含めた筒状のものは花盤で、雄蕊と雌蕊を保護しているそうです。見えませんが、雄蕊は8本、雌蕊の花柱は先端が3つに分かれているそうです。黄色いのは蜜標だそうです。☆花の後ろから見ると、左右の小さな緑色の萼片が見えます。☆受粉直後の花です。枯れ始めた花びらの間から実(子房)が少し出始めており、実の先端には雌蕊花柱が見えます。☆少しずつ実が大きくなってきました。実にはたくさんの毛が見えます。☆実がさらに大きくなってきました。4枚の萼片、落ちかけた花びら、雄蕊も見えます。実の先端には白い雌蕊花柱が見えます。☆花びらは落ちてしまい、実がさらに大きくなってきました。実は3室に分かれているようです。☆大きく成長したフウセンカズラの実です。この実の中には、各室に1個ずつ、3個の実があります。☆フウセンカズラの種です。黒い中にハートのマークがあります。☆フウセンカズラ(風船葛)の名は、風船のような実をつける葛(蔓性植物)から。英名は、Heart Seed(ハートの種)、Baloon vine(風船・蔓植物)。☆同じ風船や袋状の実ですが、ホオズキの袋は花が終わった後に筒状の萼が膨らんだものでした。6月11日の日記で紹介しました。◎ホオズキの花(2015年6月11日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20150611/
2015.07.19
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、ホオズキの花が咲いていました。「ホオズキの袋は、花が終わった後に筒状の萼が膨らんだもの」ということなので、花からホオズキの袋ができるまでを観察してみることにしました。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)は、ナス科ホオズキ属の多年草です。ナス科らしい5角形の白い花が、6月から7月にかけて咲きます。雄蕊が5本、雌蕊が1本です。☆花を横から見てみました。先端が5つに分かれた萼が見えます。この萼が成長して、ホオズキの袋になります。☆花を後ろから見てみました。花が終わり白い花冠が落ちると、この萼が成長し始めます。☆ホオズキの花が終わった直後です。花冠は枯れて茶色くなっており、萼から今にも落ちそうです。☆花冠が落ちたホオズキの花です。雌蕊花柱が見え、先端が5つに分かれた萼が見えます。☆同じ花を下から見てみました。萼の中央に、ホオズキの丸い果実が見えます。☆雌蕊花柱も落ちてしまい、5つに分かれた萼の先端が閉じはじめています。☆同じ花を下から見てみました。先端が閉じはじめた萼の中央に、ホオズキの丸い果実が見えます。☆萼の先端が閉じはじめるとともに、萼の付け根の部分が成長し膨らんできました。☆萼の付け根の部分が成長し大きく膨らんでおり、5つに分かれた萼の先端は、ほとんど閉じています。☆萼が大きく成長して、ホオズキの袋になりました。☆ホオズキの袋の下に、5つに分かれた萼の先端が見えます。☆丸みをおびたホオズキの袋がほとんど出来上がりました。秋に熟すと、ホオズキの袋や中の果実がオレンジ色や赤色になります。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)の名は、その実の赤くふっくらした様子から頬を連想したもの(「づき」は「顔つき」「目つき」の「つき」)という説や、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの様子から「頬突き」の意であるという説もあるそうです。「酸漿」は、中国名です。
2015.06.11
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☆玄関脇で冬越ししてきたクンシラン、2本の花茎が伸びて花が咲きました。クンシランは、ヒガンバナ科クンシラン属の反耐寒性多年草です。ここ立川でも、玄関先で直接霜が降りたりしなければ、屋外でも冬越しできます。(2015年4月19日撮影)。☆クンシランは、クンシラン属の総称だそうです。本来のクンシランは花が下向きで観賞用に適さず、花が上向きに咲くウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)の園芸品種がクンシランとして市場で流通しているそうです。☆クンシランは、南アフリカ原産で、ヨーロッパを経由して明治時代に日本に渡来したそうです。花茎の頂部に5~20個の花を咲かせます。この花の咲き方は、ヒガンバナ科の他の花と共通しています。花は、他のヒガンバナ科と同じく花被片6枚(外花被3枚、内花被3枚)で、子房下位(子房が花弁や萼片の下にある)です。ただし、他のヒガンバナ科の植物の多くは地中に鱗茎がありますが、クンシランは太い根を張るだけで鱗茎はありません。☆雄蕊が6本、雌蕊は柱頭が3つに分かれています。花の色は、一般的な朱赤の他に、薄黄や白色、桃色があるそうです。☆クンシラン(君子蘭)の名は、本来のクンシランの学名が「高貴な」「気品がある」という意味で、それに日本では「君子」という言葉を当てたことと、葉が蘭に似ていることに由来するそうです。葉が蘭に似ていることから「ラン」の名が付けられているのは、ヤブラン(藪蘭)などと同じです。☆南アフリカでは、主に森林内や岩陰など、強い日射しを避けた湿り気のある場所に自生しますので、直射日光の当たらないところが適しているようです。
2015.05.03
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☆4月21日の日記で、3種のスミレを紹介しました。ブログをご覧になったhiro1803さんから「最後のスミレはアメリカスミレサイシンと云って外来種のような・・調べてみてください。」とコメントがありましたので、調べてみました。☆アメリカスミレサイシンは、北アメリカ原産の外来種で、花が大きくてたくさん咲き、育てやすい園芸種なので広く栽培されていたそうです。それが野生化して、道端や畑などで広がってきているそうです。☆花の色によって、青紫色のものはパピリオナケア、白地に青紫の筋が入るのはプリケアナ、白地に青紫の細かい斑点が入るのはフレックス、白い花はスノー・プリンセスという品種だそうです。☆1種類目。団地内やウォーキングコースで見かける青紫色のアメリカスミレサイシン・パピリオナケア。☆ところどころで見かけますが、大きな群落をつくることはなく、一株ずつ咲いています。☆アメリカスミレサイシンは、側弁の基部にたくさんの毛があるのが特徴だそうです。☆2種類目は、ウォーキングコースで大きな群落を作って咲いている白地に青紫の筋が入るアメリカスミレサイシン・プリケアナ。☆花びらの地色は、白いものや薄く青味がかったものもあるようです。☆やはり、アメリカスミレサイシンの花の特徴、側弁の基部にたくさんの毛があります。☆3年来の疑問が、何とか解決したようですが、スミレは今後ともよく調べ勉強したいと思います。
2015.04.26
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