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カテゴリ: カテゴリ未分類
ジョナサン・リヴィングストン(かもめ)は飛ぶことが好きだった。


飛行術を探究し、いかに速く飛べるか試行錯誤する。

彼が目指すもの。
辿り着いたところ。

すべてのかもめたちへ・・・

さて。この本が生涯の愛読書、という方もいらっしゃるでしょう。
そんななかで、気恥ずかしさもあり、僭越にも感じるわけですが、
別に誰かに強制されて書くというわけではないのだし、好き勝手に書きます(笑)



【飛ぶ】。
食べるよりも、飛ぶ。好きだから。

翼を持たない我々から見ると、空を飛ぶのは本当に特別な素晴らしいこと、とうつる。
だが、かもめにとってはどうだろう?
飛べることなんて当たり前。飛べないやつなんてかめもじゃねぇ、ぐらいの勢いのはず。
だからこそ、その魅力に気付かない。飛べることの素晴らしさを忘れてしまう。
ジョナサンはいつ気付いたのだろう?
自分はもっと、速く飛べるはず、だと。

可能性。
できることには限りがある。そうかもしれない。
だが、その限度を自分で決め付けてしまう必要があるのだろうか?


それが読み進めていくうちに、少し様相が変わってくる。


限界を突破した!と歓喜の声をあげていたジョナサン。
しかし無責任な行動と咎められ、群れから追放される。
ジョナサンは一人遠くへ飛び、更に訓練を続ける。

やがて、二羽のかもめがどこからともなく現れる。


多くのことを学び、特別な存在になっていくジョナサン。
自分が見出した真実を伝える為に、地上へと戻っていく。


ここまでくると、少しあれれ?と思ってしまう。
飛ぶことを追求する=自分らしく生きる、ということだと単純に感じていた。
それなら、それだけでいいのではないか?と。
ほとんど【神】のような存在になったジョナサン(本人は否定するが)。
どうも、高みから【教化】する、という印象を受けてしまう。
どこがいけないのか?といわれると何とも言えないのだが、
これが自由、愛だ、となると・・・うーむ、と違和感があるのです。

と思って読み終える。そして訳者でもある五木さんの解説にある一文。
「冒険と自由を求めているようでいて逆に道徳と権威を重んずる感覚である」
ここまでは深く考えていたわけではないけれど。

あーそこまでかぁ、と思って再読してみるとこれがこれが。
また少し印象がかわってくる。逆に【教化】ってこともないか、と感じる。
五木さんの言うことともちょっと離れた気がする。
↑に書いた、すべてのかもめたちへ(本文等にあるわけではなく私が勝手につけました)
というのは上からものを言っているのでなくて、むしろ横のつながりだな、と。
個々は尊重するから、自分で切り開けよ、とも。甘いかなー。

また読めばかわるかもしれない。そのあたりが微妙です。
変に細かいことを気にしないで、写真をみながら眺めるように読むのが一番かも。
劇的な展開や、涙をさそう場面などがあるわけではないこの本がこれだけ支持されているのは、おそらく何らかの理由があるのでしょう。
私としては、手放しで素晴らしい!とは言えないけれど、たびたび読み返してみたいなぁ、と思わせる本でした。

今回、本当は同じバックが書いた『イリュージョン』訳、村上龍。を読もうかと思っていた。
が、『かもめ~』を読んでいなかったことに気が付いて・・・。
(本を買った当時、パラパラと写真だけ見て読んだつもりになっていた)
で結局『イリュージョン』を読むのは、かなり先に(笑)毎度のことです。






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最終更新日  2003年07月07日 22時07分40秒
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