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IWGP 第二弾。


マコトとヒロキの付き合いが始まった・・・


表題作『少年計数機』含む4話収録
池袋ウエストゲートパーク。ドラマや漫画になったりで人気のあるシリーズ。

私は、運動しているか、本を読んでいるか(&買っているか)が多くて、
あまり街に出る生活をしておらず、【池袋】に対するイメージもそれほどない。
過去、泥棒に入られ、放火されたことのある友人が住んでいるのが確か池袋。
(部屋にあるプレステを盗まれ、外に干した洗濯物が燃やされた。別事件)
でも彼はそこから出て行こうという気は全くないらしいし、魅力のあるところなのでしょう。
そんなことはともかく。


近くの果物屋で実家を手伝うかたわら、ファッション誌にコラムを執筆している。
少年課の刑事から“ヤー公のファーム”といわる地元の高校を卒業。
それなりに切れて池袋の裏を知っていて、ガキどものあいだを目立たずに泳げるやつ
(GKタカシのマコト評(第一弾『エキサイタブルボーイ』)
なんでも相談屋。何だかんだいっても最後に一番頼りになる。



「それはね、数がほんとうで、残りのものはみんな見せかけだから」
(P76)

マコトは、ヒロキの母・シャロン吉村(芸能人)から、
「ときどきでいいからヒロキの様子を気にかけてほしい」と頼まれる。
ヒロキの父親は・・・

表題作に出てくるヒロキの印象が一番残っている。
ティーンが描かれることが多いシリーズだが、さらにその下の世代。
ちょっと前なら、現実味のない近未来SFにしか出てこないような設定の子。

もしかしたら、ぐっと近い距離に居るのではないか?と思ってしまう。

他の収録作
『妖精の庭』  ・・・・インターネットの覗き部屋。依頼主・男ではない男。
『銀十字』    ・・・・連続引ったくり事件。依頼主・喜代治と鉄太郎(計140歳超)。
『水の中の目』 ・・・・大人のパーティ。パーティ潰し。サルから連絡を受けて行った先には・・・


(やはり、 『レヴォリューションNo.3』金城一紀 とは少し違う)
ドロドロした感じがしない分、余計に鋭さを増しているように思える。
研ぎ澄まされたナイフのように(ありきたりの表現だが)。そして抉る。
もっとオヤジたちよりのフィールドで、同じような(男・女・生・性・薬・暴力などなど)題材を扱った作品と比べると、スマート。
あるいは、このあたりが多くの読者を惹きつけているのかもしれないが、
表面的なカッコ良さだけではない、何かがある。
マコトの視線の先には、何かがある。(って、無責任な終わり方♪笑)

『少年計数機 池袋ウエストゲートパーク2』 石田衣良 文春文庫 (2002年5月第1刷)





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最終更新日  2005年02月22日 22時47分33秒
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