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鑑賞日:2014年11月28日(金)19:90開演入場料:¥9,000 1階F列 【主催】ウドー音楽事務所 YESWORLD TOUR 2014 in Japan会場:ZEPP NAGOYA 演奏ベース:クリス・スクワイアギター:スティーヴ・ハウドラム:アラン・ホワイトキーボード、パーカッション、ハーモニカ:ジェフ・ダウンズボーカル、ギター、タンバリン:ジョン・デイヴィソン曲目:1.アルバム「危機」全曲2.最新アルバム「Heaven & Earth」から ・Believe Again ・The Game3.アルバム「こわれもの」全曲<アンコール> ・I've Seen All Good People ・Owner Of A Lonely Heart感想 今回、名盤アルバム「危機」と「こわれもの」を完全再現演奏するとのことで、金曜日会社を定時に飛び出し、初めてのZEPP名古屋へ出掛けた。 客席は、若者や女性もちらほら見えるものの、当方含め白髪や薄毛のおっさん達が半数以上。そのため客席は1階の後部1/3のみがスタンディングで、1階席の前中央と2階席は座席指定席。 5分押しでメンバー登場。さっそく「危機」1曲目「Close to the Edge」からスタート。アルバムの雰囲気そのままに、ギターやシンセに合わせて途中遅くなったりするも、ほぼ忠実に再現される。楽器やコーラスが少々抜けているところは、思わず頭の中で補って聞いてしまう。今回1階席6列目で下手側だったので、スティーヴ・ハウのエレキ、アコースティック、スライドギター演奏を数メートルの距離で直接観ることが出来て、感激! PAの音も大きくなりすぎず、アコースティック含め各楽器の音がよく分かり、コンピュータや録音も効果音程度にしか使っていない。客席が1000人強のサイズのため音量を無駄に大きくしなくて良かったのでしょうね。 ボーカルのジョン・デイヴィソンの声は、教会の少年合唱団経験そのままに、ロック歌手とは思えない、頭声による無理のない高音と正確な音程で歌い続ける。 オリジナル・メンバー3人はすでに還暦を過ぎ、70歳に迫る年齢だが、ほぼ2時間休憩なしに演奏するのは、長年の蓄積があるからでしょう。 「こわれもの」では、アコースティック・ギター、シンセ、ベースのソロ作品を忠実に演奏していた。 ステージ中央にはスクリーンがあり、曲に合わせロジャー・ディーンの自然未来派のイラストが映し出され、益々心は70年代に。 こうして2アルバム分の生演奏を聞くとイエス作品、通常のロック作品の様にノリやアドリブで聴かせるのではなく、楽曲としてよく出来ており、クラシック音楽と同様に各パートを忠実に再現することで音楽になることが判る。 一応ロックコンサートなので、最初からスタンディングになるのではと心配していたが、1階指定席が立ち上がったのはエンディングでの拍手とアンコール2曲のみで、ほとんど座席に座ってゆっくり楽しむことが出来た。 帰りに、Live録音のダウンロードチケット「Re-Liveパッケージ」を購入。 11/25東京ドームコンサート録音MP3-320Kbpsのファイルをインターネット上からダウンロードすることが出来る。ラインからの直取りと思われるが、雰囲気を思い出すには十分な音質。 盗聴録音がインターネット上で出回る位なら、正規で録音販売した方がミュージシャン側へ多少でも還元でき、ファンも楽しめる訳で。 クラシック音楽祭ラ・フォル・ジュルネの本場フランス・ナントでは同様の録音音源購入が可能なのに、日本では未だにNG。 おそらく演奏家の日本での著作権絡みと思われるが、クラシック含め同様の機会を増やして欲しい。End
2014.11.28
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鑑賞日:2014年11月16日(日)14:00開演入場料:¥5,000 B席2階F列 【主催】日生劇場ニッセイ オペラ 2014オスバルト・ゴリホフ作曲オペラ「アイナダマール」 (日本初演)(全3景、スペイン語上演/日本語字幕付)会場:日生劇場<第1部>「魂の詩人ロルカとスペイン」オペラ「アイナダマール」へのプロローグ出演:長谷川初範、柴山秀明、三枝宏次台本:田尾下哲<第2部>オペラ「アイナダマール」指 揮:広上淳一演 出:粟國淳美 術:横田あつみ衣 装:アレッサンドロ・チャンマルーギ照 明:大島祐夫振 付:マリアーノ・ブランカッチョ管弦楽:読売日本交響楽団合 唱:C.ヴィレッジシンガーズギター:智詠、フェルミン・ケロルカホン:朱雀ハルナシンセサイザー:平塚洋子出演マルガリータ: 飯田みち代ヌリア: 馬原裕子ロルカ: 向野由美子ルイスアロンソ: 石塚隆充ホセトリバルディ:小田桐貴樹闘牛士: 鹿野浩史教 師: 佐藤望感想 『アルゼンチン人作曲家ゴリホフによるロルカを題材とした、世界で話題のオペラ、待望の日本初演!』との見出しに引かれ寒空の中、有楽町駅から日生劇場へ向かった。 オペラとしては1時間半の長さのため、オペラの前に詩人ロルカの伝記を書いている記者のモノローグとしてロルカの紹介とロルカ役の詩の朗読があり、ただの解説や紹介と異なり、違和感なく2部のオペラへの導入の手助けとなった。 作曲者のオスバルト・ゴリホフは初めて聞く名前で、1960年アルゼンチン生まれ、クラシックだけでなく映画音楽も作曲しグラミー賞を受賞しているとのこと。 本作品は20世紀のスペインの詩人ロルカを恋人マルガリータにより3時代(ロルカとの出会い、1936年ロルカ拉致、1968年のウルグアイ)設定で語らせる。 現代音楽と言っても、無調や変拍子ではなく、スペインのフラメンコとクラシック音楽を掛けあわせ、ミュージカル仕立てで演奏される。 楽器も通常のオーケストラにPAを通したギター、コンボやカホンの打楽器、シンセサイザーが加わる。サンダーマシーンもあり。 舞台装置は岩のような床部分が動き、上部から鋭角な大型造形が吊るされ、照明により見え方が変わっていく。 舞台には歌手だけではなく、神秘的な衣装をまとった合唱や上半身裸の踊り手がほぼ登場して抽象的な演出となり、踊りも場面に合わせフラメンコ、バレエ、現代舞踊の要素が取り入れられ、現代芸術の集約と言ったところ。 歌手は皆さん役に合った歌声で、ビブラートや音程ズレなどほとんど無く素晴らしい。マルガリータの飯田みち代、ヌリアの馬原裕子も美しい高音を響かせており、ズボン役のロルカの向野由美子は低音もよく聞こえた。 驚いたのはルイスアロンソの石塚隆充で、マイクを使ったフラメンコ歌手のまるでイスラムのアザーンのような叫び声に圧倒された。 指揮者の広上淳一は登場時の丸坊主の容姿に驚かされたが、オケだけでなく、ギターや歌手への的確な合図を出しており、オケも大きさで圧倒するのではなく、次々と変わる音楽を的確に表現し締まった演奏になっていた。 これまでの現代オペラとは異なる音楽であり、音楽芸術の幅広さを知ることが出来た貴重な公演だった。 End
2014.11.16
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