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1回目の鑑賞の時は、残酷なシーンの印象が強すぎて、体調不良。
ジョニー扮する主人公の哀しみ憎しみが
あまり伝わってこなかったのが、正直な感想。
バートン監督崇拝者としては(笑)ブラックでキッチュだけど、
ヒューマン色もある『シザーハンズ』『ビッグ・フィッシュ』
『チャーリーとチョコレート工場』路線を期待していましたので
ちょっとがっくりした訳です。
ところがです!2回目鑑賞となりますと、
殺人シーンにひるまなくなり(笑)
ヒューマン色をしっかり感じ取れました。
トッドの溢れ出す憎悪(妻と娘への愛)。
トッドを悪人と知りながらも愛してしまう
ミセス・ラベットの切ない愛。
孤児トビーのミセス・ラベットへの母のような愛。
が、ひしひしと伝わって来ました。
3時間の舞台劇を2時間に上手く収めているし
構成もしっかりできてるなと、改めて感心。
(何だか偉そうですね。汗)
オリジナルが舞台劇なので、見せ場の連続ですね。
どのシーンも語りたいくらいです。
そして、楽曲が素晴らしく聴き応え十分です。
前回、甘いマスクで目を奪われた船乗りの青年
アンソニー役のジェイミー・キャンベル・バウアー。
どうも、間が悪いですね。
もう少し、出番が多いとよかったのに・・。
登場はいつも気まずいシーンなんですもの。
(展開として仕方ないのは、分ってますよ)
ベテラン俳優達と比較してしまうと、表情が少し硬かったかな?
と思いましたが、高音の歌声が素晴らしかった。
恋する青年らしく、彼の甘く優しく透きとおった歌声が
印象に残りました。
ビブラートがいいのよね
今回、印象に残ったシーン(歌)は、
トッドとアンソニーの歌う ♪ジョアンナ♪
主旋律をリズムカルかつ、ふてくされ気味?に
トッドが低音でセクシーに歌い、
それを追うようにアンソニーが伸びやかに歌っていました。
愛しいジョアナを求めて、街をさまようアンソニーに対して
殺人を楽しそうに?繰り返す、トッド。
このコントラストが興味深かったです。
剃刀の切れ味もさることながら、
落下して首が折れる感じが、とてつもなく残酷ですね。
そして、また間取り(セット)が気になってしまった私です。
死体はラベットの住まいを突き抜け、地下に落下してるのよね。
あれはダストシュートなんでしょうか??
舞台は滑り台だったみたいですね。
歌と言えば ♪リトル・プリースト♪
は
ブラックな歌詞が満載で最高です。
1回目は笑っていいのか、躊躇しましたが・・。
人肉パイを思いついた、ミセス・ラベットとトッドが
街ゆく人を窓から眺めて「あの人はどんな味がする~」と
歌い出します。
トッドの初めての殺人シーンの演出は度肝を抜かれました。
やかんの沸騰する音が効果的に使われ、
トッドの興奮、錯乱した心理が伝わってきました。
重そうなやかんで一心不乱に人の頭を打ちのめすトッドは、
何かにとり付かれたような表情でした。(怖いです・涙)
そして「 箱から出た手
」の演出も、シンプルですが、
妙に笑えたり、ドキドキハラハラさせられました。
少年役のトビーの歌声も、可愛くて無垢で印象に残りました。
孤児だった彼が、ミセス・ラベットと出会い
彼女を母のように慕って必死で生きようとする姿が
いじらしかったです。
物乞いの女は「 残念ながら、すぐに彼女だと!分ってしまいました
」
そして、役人バムフォード(ティモシー・スポール)の
生理的に受け入れられないような気味悪さは最高でした。
悪役のキャラクターが際立っておりました。
1回目鑑賞の時は、期待が多すぎたせいか、あれ?
と思ったターピン判事役のアラン・リックマンですが(汗)
やっぱり存在感がありましたね。
『早くトッドにのどを切られてしまえ!』と
思わせる演技は素晴らしい。
クリームをたっぷりぬられ、髭を剃られながら
(ちょっとお間抜け・笑)歌うシーンも、
ハラハラする素晴らしいシーンでしたね。
『女性の好みは似ていますね』のトッドの台詞も
笑ってしまいました。
トッドの表情で今回1番印象に残ったのは、
復讐を誓って街中で ♪救世主♪
を歌った後
「で、どうするの?腐りかけの死体が一つ・・」と
ミセス・ラベットに声をかけられ
我に返った表情が(妄想してたのかな?)
「シークレット・ウィンドウ」のモート風で
コミカルで、とてもキュートでした。
結婚式のキスシーンも、笑えましたね。
長々とまとまりもなく感想を書きましたが、
お付き合い、ありがとうございました。
稚拙な文が際立って、本当にお恥ずかしいです。
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