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少し前に、奥村さんという方のお話を聞いてきました。
奥村さんは、オリックスブルーウェブ時代イチロー選手の専属打撃投手を務め
「イチローの恋人」と一躍マスコミに取り上げられた方です。
現在は、中学生のボーイズリーグ
宝塚ボーイズの監督を務めておられ
楽天のまーくんこと田中将大投手を駒大苫小牧に送り出した育ての親
としても知られています。
奥村さんに、イチロー選手のずば抜けた考え方について
具体例を交えてたくさん聞かせて頂いたのですが
今日は、 昨日の朝原選手の日記
に関連して
『成幸の秘訣』
について書いてみたいと思います。
奥村さん、日本のプロ野球と
大リーグの違いを知りたくて
当時、野茂投手や吉井投手が在籍していた
ニューヨーク・メッツのキャンプを見学させてもらったそうです。
日本のプロ野球のキャンプは朝9時から夕方5時まで
ずっとヘトヘトになるまで監督・コーチの指導の下、練習しているのですが
アメリカ・メジャーリーグのキャンプは
9時半から始まってお昼12時半くらいまで午前中しか技術練習がないそうです。
しかし、その分、内容が濃く次々にメニューをこなしていくというのです。
『でも、これで、はたして
練習が足りるののだろうか?』
と見ていると
当時、メジャーリーグ史上最高の
リードオフマン・盗塁王と言われていた
リッキー・ヘンダーソン選手は
「9時半に来ては
自分の万全のコンディションは作れない。
自分が最高の状態を出すには3時間必要だ」
と、朝6時半にグランドに現われて9時半の全体練習まで自主トレしていたそうです。
だから、若い選手が
『自分も彼と、一緒に練習したい』
と、たくさん出てくるんですね。
そこには、なんとかして彼の技術を吸収しようとキモチしかなく
誰かにやらされている感覚はありません。
でも、かたや、
集合時間の9時半を回っても
グランドに現れない選手もいるそうです。(笑)
その代表的な選手が
野茂投手の女房役と言われたマイク・ピアザ捕手。
彼は、10時を回っても
出てこないことも多く
目をこすりながら、
「昨夜、遅くて」
と言いながら
グランドに現れるというのです(笑)
でも、彼は、夕方5時過ぎ
みんなが帰ったころに再びグランドに現れひとりバッティング練習していたそうです。
「自分は、誰もいないときの方が
集中してトレーニングできるから
皆が帰ったこの時間の方がいいんだ。」
と、話していたそうです。
自分のスタイルを貫き
どれだけやったら、結果がでるのか?
アタマを使って、動いているということですね。
そして、奥村さん、メッツの選手に
「メジャーリーグで
活躍するのに、必要なことは何ですか?」
と、聞いて回ったそうです。
すると、
「それは、まず、『身体』だよ。
1年を通して
全米各地を転戦してまわる
そういう環境には
誰よりも強い身体がないとダメなんだ。
強い身体がないと、練習できないから
技術も、上がらない。
だから、強い身体が必要なんだ。」
と、口をそろえて答えてくれたそうです。
そして、 「もうひとつある。」 というのです。
それは、なんだかわかりますか?
自分も、思いつきませんでした。
それは、 『運』
だそうです。
運をつかまないと
自分の技術も最大限に活かすことができません。
そして、
「運は、つかめるものなんだよ。
運を、つかむことは、できるんだ。」
と、教えてくれたそうです。
運をつかむ方法って聞きたいですよね(笑)
運をつかむ方法は
『当たり前のことを
当たり前にすること』。
多くのメジャーリーガーは
ただ野球をするだけではなく
自分の故郷に多額の寄付をして野球場を作ったり、施設を訪問したりしています。
これは、人として当たり前に行動と捉えていて
こうすることで、自分を知ってくれる人が増え
自分が知ってくれる人が増えると
自分を応援してくれる人が増え
自分が応援をしてくれる人や
自分の存在を目標とする子供たちが増えると
自分もいい加減な人間ではいけないし
もっと、それに相応しい人間であろうと励みになり
そういう準備をしてきた人間には
必ずチャンスが訪れるものだ
と考えているからなのだそうです。
水泳の北島選手が
小学校を回ったり(
9月5日の日記
)
ソフトバンクの和田選手が
一球投げるごとに、寄付につながったり
日本にもこういう考え方が広がっていますよね。
自分が思い描くメジャーリーガーとして
当たり前のことを当たり前にする。
これって、自分たちにも十分応用できそうですよね。
なんか、迷いが無くなる気がしました。
このシンプルな運をつかむコツ自分も実践していきたいなと思います。