コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

コミックや小説の感想つれづれ書き~かなり雑多に

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2025.11.07
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カテゴリ: コミック感想


面白くないっていうか…タイトルがわりは早めに回収されてしまうので、「はいはい良かったですね」としか。
このタイトルにしたのはちょっと間違いだったんじゃ?
だって物語自体は婚約破棄してやった後の話で、どうやって「婚約解消してあげたのか」が話の軸ではないんだもの…

こういうのって、ある程度引っ張った方が面白いとおもうんですけど…
婚約破棄をしたいんだけど、そのためにどんな下準備が必要で、相手側にどんな屈辱的な思いをさせてやるかってのが面白みになると思うんですよ。

このヒロインのルビナが婚約してたクズ男は、ほんとに典型的なクズで、ほかに取柄がないんですよ。
キャラとしての魅力もないんで、ただの設定上のキャラでしかなく、このクズの恋人面の女も別段賢いわけでもなく、なんつーか、ただの配置キャラでしかないんですよ。

だからこそ、婚約を解消してやるけどただでは解消してやらんわっっっていうところに旨味があれば、けっこう楽しめるんじゃないかと思う「タイトル」なんですよ。



絵は、まぁそこそこ描ける方だと思いますが、地味な絵柄すぎて、令嬢ものの雰囲気に合ってないです。
時代設定もどうなってるのかよくわかんないですしね。世界観…時代観というのか、それがチグハグというか。

ヒロインに「華」がないんですよ。
すっごくモブです。
なんでこれ現代もので描かなかったかな、というくらい「令嬢もの」らしい華やかさがないんですよ。


地味な設定にしてるのはわかりますが…街へのお出かけのバッグがポシェット…サコッシュ…?斜め掛けしていて、いやなんつーか、現代ものじゃないんですから、せめてファッション考えて?
学校の制服もふつーに現代風の制服だし…じゃ近世ものなのかと思えば、「車」ではなくて「馬車」ですからね…


あれ、これどっかで描いたかなこの漫画の感想…

重複していたらごめんなさい。


それはともかく、このルビナというヒロインがどうしても好きになれませんでした。
べつに根性曲がってるとかそういうんではないんですが…


と聞かれたら、絶対縁切るな、と答えられます。

というかですね、どうしてなろう系の主人公って同性の友達がいないん作品が多いんだろう。


いえ、令嬢ものでも、身分があまりに高いことや、あえて友人をつくらないようにしている、って場合もよくありますし、そういう話で好きな「なろう」はあるんですよ。
実際わたしが好きな令嬢ものやそれ系のものって、存外「対等な友達」ってのはいないんですよ。

でも、そのヒロインに好感が持てる。


でも、ダメな話のなろう系令嬢ものって、友人がいない、あるいは友人になりたくないヒロインがあまりにも多い。

このヒロイン・ルビナもそうです。

家族には愛されてる子なんで不遇系ヒロインではないんですよ。
そしてたぶんこれはふえて「ヒロインが婚約を破棄する」というものにしようとしたんでしょう、男側にばかり婚約破棄される話が多いので、つまり逆張りってやつ。

でもそれ、うまくいってません。

婚約を解消しますといったにせよ、結局その手続きをやってくれたのはルビナの親なんですよ。
いやもちろん親の介入があること自体はいいんですよ、「家同士」の婚約でしたからね?
でも、結局このヒロインは親に頭を下げて、婚約を解消したい、というだけなんですよ。

たったそれだけの「行動」しかしてません。

その解消にいたるまでの、いわゆるヒロインの不遇っぷりを見せられるんですが。

なんでそこまで我慢してんのかなーと内心思わないでもなかったけど、それはまあ…しかたなくも流せます。親同士が決めた結婚なんだし、男側をたててやろうって思ったってことでね?

で、この二人って学校通ってるんですよ。

そしてその学校でルビナは周囲に人がいるにもかかわらず、クズ婚約者に怒鳴られるわけですよ。
ここでね、「あー、このヒロインって友達いないんだな」としか思えなかったです。

ルビナの誕生祝いの夜会に招待されている同級生の女はいましたが、表面的な付き合いでしかない。
だってもし友達があんなクズ男に怒鳴られていたら、助けに行きませんかね?
クズ男に歯向かわなくても駆け寄って慰めたりする程度のことするでしょ?
そういうの全然なかったですしね?

そしてルビナは友達に婚約者のことで悩んでると相談したりもしない。
ルビナのパーティーに呼ばれた女も目的は「ルビナの兄」

うんつまり、このヒロインって友達いないよねっていう。

というか、おそらく「女の嫌われるタイプの女」だな、と。

被害者面して、わたしは何も悪くないのにって言いながら、親に問題解決してもらって、クズ婚約者とその連れの女に「ザマァ」して。でもわたしはそんなこと知りませんでしたーって

いますよね、こういう被害者面する女キャラ…そうです、これってよくある「婚約破棄もの」の、ヒロインから男を奪う方の女のキャラ設定なんですよ。
この場合男を奪ったりはしないけど、クズ婚約者と親しくしてた女を破滅させるわけですからね。やってること同じなんですよ。

わたしは悪くないんですー、そんなつもりはなかったんですー、とぶりっこお目目うるうるさせて、内心で「ザマァ」な顔をする側っていう

ルビナが実際にそういうキャラクター付けをされていたんなら、むしろ良かったんですよ。
たぶんすごく楽しめたと思う。
クズ婚約者に目にもの見せてやれ!!って応援できたと思う。

けど、このヒロインはそうじゃないんですよ。
愛され系ヒロインで、家族からは溺愛されてて、一見のハドソンだかいう、おそらくヒロインと恋仲になるだろう男にも、よくわからない状態で無条件に好意を寄せられる。

このヒロインにどんな魅力があるっていうんでしょうか?
少し話しただけで好意を寄せるだけの「描写」がはたしてあったでしょうか?

たかだかお茶を飲ませて、おいしいと言ってもらえただけで?
いやもちろん「一目ぼれ」って可能性だってありますが…

むしろこれって「詐欺」の手口じゃないかと、家族も疑いなさいよ。
わたしならまずやたらと上手いこと…甘いこといって「プレゼント」までしてくる男なんて詐欺だと警戒しますよ。

身ともがはっきりわかっていても、何かしら「裏」があってしかるべきだし、むしろその「裏」の理由ゆえに近づいた、とかのが話は面白いまでありますよ…


読み進めていくと、ヒロインがただの愛されヒロインってわかって、なんともいえない虚脱感がありました。

読みにくい話ではありませんが、先が気になる展開でもないですね…たぶん「ザマァ」はあると思いますが、「それだけ」って感じで劇的な展開があるとも思いにくいです。

絵はうまくないにしても、下手というほどでもないし、読みやすいとは思います。
ただ上でも書いたように、致命的なほど世界観と絵柄が合わず、しかもキャラの顔もだいたい同じでつまりは描き分けもできてないので…なんだか手放しでは誉められません

つまりはまぁ…あまりお勧めはできないけれど、溺愛とちょっぴりザマァが好きならば読んでみても…いいかな…





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最終更新日  2025.11.07 22:00:04
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