週末の森の日記
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初産にしては高齢という枠に入っていた私自身のお産について。自宅近くの産院がソフロロジーを採用していたのをきっかけに、‘自分に合った出産方法を選ぶ’ことについて考えました。そしてLDR(陣痛から出産、回復まで同じ部屋で過ごせる)と母子同室同床にも魅力を感じたので、それらを含め‘自然に産むということ’を実践している産院での出産となりました。ソフロロジー式分娩法はラマーズ法や無痛分娩と同じく痛みを緩和する方法の一つで、西洋のリラックス法に東洋のヨガや仏教、禅を組み入れたものです。フランスで始まったらしいですが、日本人には受け入れやすく現在では日本が主流だそうです。考え方としては、どうやったらパニックにならずに精神的にリラックスしてお産ができるかを追求したということ。本番でリラックスするために精神面を整えていく分娩教育です。リラックスすることが重要な理由は、恐怖心や不安が先行すると心や体がこわばり本来以上に痛みを強く感じがちになったり、ママの体に力が入っていると子宮も産道もかたくなり、酸素も十分供給されずに赤ちゃんが苦しくなってしまうなど。リラックスの状態を作ることができれば赤ちゃんも元気で、ママの疲労も少なく、産後の回復も良いとされています。具体的な方法は、専用のCDの音楽を聴きながらのイメージトレーニングと呼吸法です。音楽を聴きながら眠りに入る間際の意識段階(ソフロリミナルな状態という)を作り上げていきます。ソフロロジーでは、陣痛=痛みではなく、=赤ちゃんを生み出すための最も大切なエネルギーであると教えられます。つまり陣痛=子宮の規則的な収縮 を積極的に受け入れて、痛みは痛みとして受け止めます。何事もポジティブに考え、赤ちゃんに会える喜びで心と体を満たして不安を消していきます。実際わたしはこのソフロロジーがうまく実行できました。というより、お産が長引いたために最後は陣痛と陣痛の合間の4、5分で睡眠をとったり夢を見たりしていたので、まさにその意識レベルに入っているような感じでした。もちろん痛いは痛いのですが、頭は半分ぼーっとしていたような気がします。体験した人の中にはお産の進みが早くてソフロロジーどころではなく激痛だったという話もけっこう聞くので、体質的にも精神的にも効果のほどには個人差があるかもしれません。助産師さんによれば、私の赤ちゃんはとても上手に回旋して出てきたそうで、頭が丸く、きれいなピンク色をしてとても元気でした。産声とともにスタッフの一人が「わぁ、ピンク色!」と言ったのが聞こえました。終わってみれば49時間という長いお産でしたが、素敵な経験だったと思っています。写真。娘は2ヶ月に入ったあたりから、部屋にある黒いシェードのペンダントライトばかり見ていたので、眠っている間にささっと作った色画用紙のクラフトを天井から下げました。オルゴールメリーを用意していなかったので。人が動く程度のわずかな空気の流れで優しく回転します。あーあーと声を出し目を輝かせて見ているので、作った甲斐がありました。GWには森デビューです。
April 9, 2011