読書の部屋からこんにちは!

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2011.09.19
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カテゴリ: 小説
重松清の小説は、今までに何冊か読みました。
どれもこれもおもしろいし、インパクトが強いし、人気があるのもうなずけます。
しかし、おもしろさも怖さも、そして悲しさも(めちゃくちゃ泣ける本も多いです)わたしにとってはちょっと濃い目かな、という気がしていました。
料理でいえば、出しの取り方も味付けも、もう少し薄いほうが私の好みかな。
そういうわけで、ここ何年かご無沙汰していたのですが・・・


たまたま図書館で手にとってみたこの本。
いつもより薄めの味付けで、とてもよかったですよ。今まで読んだ重松さんの中で、最高に好きです。中編が三つなんですけど、どれも学校が舞台となっていて、それぞれ「過去」「現在」「未来」がテーマとなっています。
前の二つは、中年の男性教師が主人公。人生の中間にある男性の心のつぶやきが、そこここから聞こえてきて、味わい深いです。特に二つ目の「ライオン先生」は、年を取ることに抵抗を試みる男の可愛さに、若くして亡くなった妻の思い出がからまって、ユーモラスに書かれていて秀逸です。


最後の一編は、高校生の自殺にたまたまかかわってしまった姉弟の話。



本の解説によると、重松清さんには他にも「中年物語」と呼べるようなものがいくつかあるそうです。それを選んで、もっと読んでみようかなという気になりました。
中年世代のお父さんたちにも、おススメですよ。


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Last updated  2011.09.19 09:17:12
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