読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2012.05.03
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カテゴリ: 小説
大企業対中小企業のビジネス小説。という紹介を見て、なんとなく敬遠してました。ビジネスなんて全然わからないし、難しそうだし・・・



前半は確かに特許がどうした訴訟がどうしたという話でしたが、ちっとも難しいとは感じなかったし、何より佃社長の肩肘張らない自由気ままな性格に惚れてしまいました。とてもすてきな人ですよ。
後半に入ると、ビジネス小説というよりも「男の夢」が主題になってきます。ここからが、特におもしろい。主人公は、元研究者。今は中小企業の社長になっているんですが、だからといって夢をあきらめることはない、中小企業には中小企業の夢がある。そして、社内の不協和音も一気に消し去ってしまったのは、物を作る人だけが持つプライドだった。


と一言でまとめると陳腐な印象かもしれませんが、男たちのプライドがほんとうに気持ちいいんです。ストーリーは、めまぐるしいくらいに変わっていくので、息つく暇もありません。天下の帝国重工とのやりとりの、息づまる緊張感。また一方では自分が作ったものに対する迷いのない自信。それを真摯に受け止めてくれた帝国重工の人間模様も含めて、ほんとうに気持ちのいい話でした。
ロケットがうちあげられるシーンでは、涙が出ましたよ。
しっかりと感動できる、骨太の本を読みたい方に、強くおススメいたします。


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Last updated  2012.05.03 15:48:08
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