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古来の日本社会でも、ふだん仕事に励む「ケ」(褒)の日に対して、みんな仕事を休んで地域の神々に感謝し平安と発展を祈る特別な「ハレ」(晴)の日が、神聖な祭日であり同時に祝日でもあった。
「建国記念の日「こどもの日」「勤労感謝の日」…。
今や年間15 日にのぼる「国民の祝日」はいつ頃、どのように成立したのか。
古来の民俗的な年中行事や人生儀礼に伴なう祝祭日。明治以降の国家的な祝日。さらに平成に入ってから付け加えられた「みどりの日」や「海の日」など、「国民の祝日」は古さと新しさをあわせもつ。そこには、わが国で永年育まれてきた自然と、先祖に感謝する心、共同体の人間関係を尊ぶ豊かな精神が盛り込まれている。
歴史学の観点から日本人の英知を解き明かす。
■メーカーサイト⇒ 所功=著/PHP研究所/2003年08月発行 「国民の祝日」の由来がわかる小事典
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