特許の思想体系

特許の思想体系

2005.04.01
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こんちくは。

「知財活動 どのレベルですか?」 の「特許の重要性がわからない。経営層が理解していない(レベル1 その4)」についてで、 前回 の続きです。

啓発活動の参考にしてください。



特許権の権利行使として、差止請求のほかに損害賠償請求というものもあります。

(架空のあなた)「損害賠償?損害は発生していないだろ?」

(私)「本来なら、特許権者だけが売ることができたのに、侵害者によって売れなくなったわけですから損害です。」

(あなた)「特許権者が製品を売っていなければ、損害は無いってこと?」

(私)「残念ながら、ライセンス料が取れないという損害が発生しているのです。」



(あなた)「ふ~ん、最低額ねぇ。実は、こんな裏話を聞いたことがあるぞ。」

(ト書き)二人、あたりを見回す。

(私)「エッ! ちょっと待ってください。声をひそめて話してください。」

(ひとりごと)次のパラグラフを音読する方は声をひそめてください。携帯で読んでいる方はちょっと傾けてください。読み取りソフトを使って聞いている方はボリュームを下げてください。印刷して3色ボールペンを使っている方は緑色の下線です。黙読している方は目を細めてください。

(あなた) 裁判で認められる損害賠償金というのは、たとえ相手が製造・販売していても、そのライセンス料程度で済むらしいじゃないか。つまり、事前にライセンスしてもらっても裁判をおこされても同じ額。ならば、事前にライセンス料なんか払わないで、特許権者から侵害だと言われてから払ってもいいということで、まして特許権者に気がつかれなければ得らしい 」

(私)安心したかのように「ふぅ~。」

(私)「よく業界を知っていますね。その話かなり信憑性あるものでした。」

(あなた)「でしたぁ?」

(私)「そうです。過去のことです。ずいぶん前のことですよ。」

(私)「特許調査など何もしないで、特許権者が侵害を見つけられなければ、そのまま続ければいいし、見つかったら、そこでライセンス料程度の損害賠償金を払えばいいじゃない、という考えになります。

まさに侵害し得。

*1 。

残念ながら、この戦略は今は通用しません。」

(あなた)「っで、どんな計算式なの?」

(私)「(侵害者の販売数量)×(特許権者の1個あたりの利益額)という計算式 *2 なんです」



(私)「あります」

(あなた)「そうかぁ。差し止めさえまぬがれれば、何とかなるかと思ったのだが。そろそろ、本気で取り組まなければならないかな。」

(私)「そうですね。」

(あなた)「いや待てよ。特許出願をしないでも侵害さえしなければいいんだから、その方法はないのか?」


その検討は 次回 。

*1
平成11年1月1日施行

*2
特許権者が実施しているのが条件です。
そして、この計算式に、次のような制限が加わります。
販売することができないとする事情の額が引かれます。
さらに、特許権者の実施能力に応じた額を超えない限度になります。
なお、いつもこの計算式が適用されるわけではありません。


キーワード 知財活動、特許、重要性、啓発、特許権、損害賠償

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最終更新日  2005.04.01 09:15:28
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