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February 17, 2005
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テーマ: 本日の1冊(3794)
カテゴリ: My journal of Book
潮風で想うイメージ・・・


潮風という言葉で何を思い描くだろう。

神風という言葉で何を思い描くだろう。


北海道を舞台としたドラマ『来たの国から』を描いた倉本聰が
また北海道を舞台にした 『優しい時間』 を描き現在放映している。
その主人公の寺尾聡を見て思い出すこと。
ある一冊の本である。


『出口のない海』



映画化され話題になった 『半落ち』
寺尾聡がこの 『半落ち』 の映画で主演し何かの賞を取ったとテレビで放映されていた記憶がある。

半落ち という言葉も この映画化によって世間一般に知られたのではないだろうか。

そして 『出口のない海』 でも初めて知った言葉があった。

それが 潮風特攻隊

聞いた響きは良い。潮風・・・
でもその次に続く言葉で 日本人ならばそれが何であるかほぼ正解を悟ることができる。
戦争に関してまだまだ知らないことがあるってこと思い知らされた。
神風特攻隊という言葉は物心ついた頃にはすでに知っていた。
戦闘機に乗りそのまま敵陣へ体当たりして

戦争について全て知り尽くしているつもりはないが、自分なりに戦争についての知識を
備えてきているつもりではいた。
それでもまだ知らない歴史の事実があった。
潮風特攻隊は魚雷の中に一人乗り込み魚雷の一部になり
そして自分の死をもって国の勝利のために敵へ向かった。


そこまで追い込まれていたという余裕のなさがうかがえるところに
それに翻弄された時代に生きた切なさを感じる。

『出口のない海』 の小説中でさらに切なくさせるのは
死ぬために生きることを何度も考えては考えないようにする主人公の葛藤。
魚雷「回天」の訓練が開始されてから一時迷いを消し他の思考を完全にストップさせて
訓練に没頭する数週間がある。
そして魚雷「回天」をたずさえた潜水艦と共に死に出発する日がくる。

これから自ら死にいくという感情がひしひしと伝わるシーンがある。
緊張と破裂しそうな心臓と髪まで逆立ってしまうような緊迫した感情。
魚雷に乗る命令が下された。
自分に敵に向って出撃命令が出た。
自分の命が泡と消える自ら操縦桿をひく刹那。
私の心臓までが爆発する感覚になっていた。

広島の江田島に潮風特攻隊が使用したという人間魚雷「回天」があるという。
人間を機械の一部にしてしまった魚雷。
いつか絶対に見に行くつもりである。
歴史に触れ、昔の痛みや現在まで生き抜いてきた人間の強さを実感しなければという
使命感のようなものも私の旅への想いが逸ってくる根源の一つであるようだ。

「出口のない海 」横山秀夫(著)
  ↓PENBIRDのBookJournal
PENBIRDのBOOK JOURNAL 2004 ページ









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最終更新日  February 27, 2005 09:26:39 AM
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