ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 5, 2006
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「自身への自信」

 今日の練習は、前半のベートーベンで疲れきってしまったので、 葡萄酒 をあおって景気をつけてから、 メンデルスゾーンのトリオの1番 に臨んだ。セス(ピアノ)もクリスチャン(チェロ)もまだまだ余裕の表情だったが。

 この曲、自分のパートを独りでせっせと譜読みして「イメトレ」してきても、いざ三人で合わせてみると全然違う曲に思えてくる。

 ほかの二人の音符を丁寧に聞きとることはもちろん大切だけど、結局は自分を堅く信じて弾かなきゃいけない。ピアノは三連符なのに自分は八分音符だったり、チェロがメロディーを歌ってる最中だけど、それを遮って別のフレーズを新たに始めなきゃいけなかったり。

 決して「仲良しこよしのための音楽」ではない。どっかでツジツマが合うことを信じながら、目の前の譜面と自分の度胸だけが頼り。
 いつもオーケストラで一番後ろの席に座って、指揮者や首席のリードに頼りながら弾くクセのついてる僕にとっては、まさに冷や汗もん。

 四つの楽章は、どれもが長すぎず短すぎず、派手すぎず地味すぎず、速すぎず遅すぎず、中庸にバランスがとれているのに、なぜか強烈な個性やパワーが輝いていて、こうゆうのを真の名曲と言うのだと思う。


 初顔合わせで取り組むには大曲すぎたか。が、うまい共演者とうまい酒に助けられながら楽しく弾かせてもらった。





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最終更新日  May 8, 2006 07:51:59 AM
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