ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 7, 2006
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 今日は、レナード・スラトキン指揮ワシントン・ナショナル交響楽団の演奏会を聴いてきました。(現在、ワタクシ、所用でワシントンDCに滞在しております。)

ロッシーニ: 「セミラミデ」序曲
フレッド・ジョニー・ベルク: 「フルートミステリー」作品66a (世界初演)
モーツァルト: フルート協奏曲第2番K314
リヒャルト・シュトラウス: 「ツァラトゥストラはかく語りき」

 フルート独奏はジェームス・ゴールウェー卿。現代曲とモーツァルトの二曲を吹かれました。実は僕、最初に演奏された ベルク という作曲家は、てっきりアルバン・ベルクのことだと思ってて、そのまま聴き終えたのですが、ほんとはノルウェーの現役作曲家フレッド・ジョニー・ベルク氏であると後で知りました。なんの違和感も感じずに聴いていた自分が哀しい……。

 さて、サー・ジェームス、金色のフルートを手に、文字通り鬼に金棒(?)、安定した音程と響きには圧倒されてしまいました。
 音色の微妙な使い分けも非常に興味深いものがありました。パイプオルガンのような音から、尺八やクラリネット系、あるいはピッコロのような細くて張った音まで自由自在。あたかも独りでオーケストラごっこを楽しんでいるようにも思えました。モーツァルトのフルート協奏曲のカデンツァも快演。


 後半は一転、ド派手なオーケストラ編成でリヒァルト・シュトラウス。舞台がかなり窮屈そうでした。スラトキンさんの醸し出す雰囲気なのかもしれませんが、 オトナのオトナによるオトナのための 円熟した演奏という感じでした。

 終演後にはサー・ジェームスがロビーに現れました。さすがナイトの爵位を授与されるだけあって、貫禄があり紳士然としていらっしゃる。と同時に、気さくにファンからの握手やサインの求めに赤ら顔で応じてる様子は、アイルランドの陽気なおじさんそのものだったりもして。

 さて、僕はここワシントンDCには過去に何度も訪ねてはいますが、今回、何とか現地での演奏会を楽しむことができ満足です。会場のジョンFケネディー芸術センターは街の外れにあり、すぐ裏にはポトマック川。この都市は、当然のようにかなり政治色の強い、緊張感の張り詰めた街ですが、世界の情勢がどうであろうとお構いなしに、この大河は常に黙々と悠々と流れてて、それをテラスから存分に眺められるのは、このホールに来る醍醐味のひとつであるとも思います。

 宿へ向かう途中、ジョージ君のお家(=ホワイトハウス)の脇を通りましたが、番人さんの制服は、本格的な冬用のそれになってました。今日のワシントン、本当に寒かった。





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最終更新日  Oct 10, 2006 09:47:21 AM
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