ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 25, 2007
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カテゴリ: 映画、テレビ
「わたしの先生は左利き」

こないだ聴きに行ったオーケストラの指揮者ダビッド・ゲリンガス氏 は、左手に指揮棒を持って振ってました。この世界では、たとえ左利きの人であったとしても指揮棒は右手に持つべき、という暗黙の了解があると思ってたのに。
 客席から見ててもやっぱり違和感があって、すごく気になる。楽団員から文句が出ないのかと勝手に心配しながらも、そういえばどこかで同じような指揮者がいたなぁーと。冷静に思い出してみると、昔観た「陽のあたる教室」の主役の音楽教師が左手で振ってたのであります。

 何年も忘れていた映画ですが、無性にまた観てみたくなりました。

mr holland's opus

 ひとクセもふたクセもある生徒たちに音楽の素晴らしさを教えようと奮闘するホランド先生。私生活では、障害を持つ息子を必死で育て上げます。そんな彼の半生をガーシュインやジョン・レノンなどの音楽を効果的に使いながら描いてる映画。

 公開当時は、いまいちこの作品を絶賛できませんでした。せっかく音楽を題材にしてるのにどうも好きになれない。良くも悪くもアメリカ映画、感動をお膳立てされることに軽い拒否感を覚えたし、ちょっとした場面が妙に気になって、なかなか感情移入ができなかったというのもあります。

 一番気になったのは、歌の上手な女子生徒の「その後」に関して。(「Someone to Watch Over Me」絶唱場面あり!)


 でも、今となっては僕自身も歳を重ね(笑)、これも厳しい現実社会そのものなのかと思うようになりました。
 容姿や才能に恵まれたヒロインも、大都会では結局成功しなかったのだと。

 そういえばこの映画、クラリネットが下手くそで当時は全然パッとしなかった女の子が、地元で政治家として大成功するというエピソードもありました。今でも趣味で楽しく吹いている彼女をはじめ、数多くの同窓生が再会するこのラストシーン、全員が揃わないのは残念だけれども、それがかえって現実的なんだとわかりました。(深読みしすぎでしょうか。)

*****

 ところで、僕は今回の滞日中、かつて音楽を教えてくださった何人かの師匠にお会いすることができました。学校の音楽の先生だったり、バイオリンの先生、アンサンブルやオーケストラの先生など。
 現在の自分があるのは恩師の先生がたのおかげなんだと改めて感謝しながら、この映画のことを思い出します。

追記: この作品、数年前に日本で舞台化されたそうですが、主演( 熱中先生 役)は水谷豊さんだったとか。そっちも観てみたかった。





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最終更新日  Feb 26, 2007 07:42:42 AM
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