ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 31, 2009
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カテゴリ: 映画、テレビ
「おこりびと」

「おくりびと」 とともに米オスカー外国語映画賞の候補になってる作品。既にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞している。

 アフリカ系、カリブ系、中国系などの移民の子たちの集うパリの中学校が舞台。なにかと反抗的な生徒たちを相手に奮闘する熱中先生が主役。
 主演のフランソワ・べゴドーは実際に教師であり、この作品は、彼自身が書いた小説をローラン・カンテ監督が映画化したもの。

entrelesmurs.jpg 原題 Entre les murs は、「壁と壁のあいだ」とかいう意味(=教室)

 日本の学園ドラマを見慣れてる身としては、いろいろな問題が起こりつつも、卒業を前に教師と生徒が和解、でもって、愛と感動の涙の卒業式!、みたいな筋書きを勝手に予想しながら観た。
 実際、最後のほうになって、先生チームと生徒チームで校庭でサッカーやったりする微笑ましい場面も出てくるのだけれど、決してハッピーエンディングにはならない。


 例えば、子どもの非行問題を保護者面談で解決しようにも、親はフランス語を解さないので、わかり合うことができない。

 いつになっても反抗的な態度を改めない子どもたちに、教師はついに怒りを爆発させ、言ってはいけないひとことを口走ってしまう。

*****

 「おくりびと」のほうがいい映画だと一瞬思ったけれど、今日一緒に映画館で観てた人たちの反応を見ると、やっぱりアメリカ人にはこうゆう映画のほうが好意的に受け入れられるのかもと思った。

 映画館であっても、お茶の間感覚で感想をぶつぶつ言いながら鑑賞なさるアメリカ人さんたち。今日も、さまざまな場面で、あれこれ同意したり反論したりしてた。こちらとしては、もう少し静かに観ていただきたいのに。

 「おくりびと」は、遠い極東の国の、素晴らしくも謎めいた世界(エキゾチックじゃぱん!)を、受け身の感覚で楽しめる。しかし、この「ザ・クラス」は、答えのない問題提起がなされてて、しかもそれが人種問題なので、アメリカ人は積極的に同調できるらしい。


追記 : むしろ、こちらアメリカの映画好きの連中のあいだでは、「おくりびと(英語題:Departures)」よりも、小泉今日子の「 トウキョウソナタ 」のほうが話題になっているのが現状。やはりカンヌで受賞してるし、既に全米での一般公開も決まった。





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最終更新日  Feb 2, 2009 11:16:54 AM
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