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友を偲ぶ会の余韻
飲み会での厚生経済学者の法話で思ったことであるが、
小生の学生時代に専攻した理論経済学は、数学や統計学などの
応用分野で、 すっきりとした図形を 描き、「社会をシステムとして理解」できた、
と思えるほどに、古き良き時代であった。
米国のノーベル経済学授賞者に習って、経済学への数理分野の応用が
社会を理解するうえで「最新の武器」であるような錯覚を覚えた。
自分の高校時代まで過ごしてきた受験勉強でも「歴史・文学
もの」は本棚の隅に追いやられていた。
受験勉強のせいではなくて、むしろ自分の頭の記憶収納容量
(メモリー)が小さすぎて、読むのも避けていたに過ぎないが。
「内生変数」、「外生変数」、「パラメーター」という分類にわけるのは、
微分、偏微分、積分などの操作が可能な領域に考えを追いやるのが、
自分の鈍い頭の回転に都合がいいからに過ぎなかった。
「パラメーター」という社会の仕組みを取り込むということは、
人類の歴史・制度を 学び、 全体の最大値などを 見るだけではなくて、
構成する各特殊部分の 最良値にも 目を向けるなど、
複雑性を背負い込むことになる。
「パラメーター」は「制度パラメーター」と言った方が、より判りやすく、
「特定の固執した宗教・イデオロギーの選択枠組み」とは異質の
超越・広域概念である。
日本の「制度パラメーター」は、聖徳太子の時代、武家の時代、明治維新、
太平洋戦争終結などで、大きく変わっている。
日本の「遣隋使」、「遣唐使」から「大陸の制度を導入」した時代、
制度の取り込みを疎んじて、ほとんど「鎖国」した時代、
黒船来航、咸臨丸などの派遣で「欧米の制度を意欲的に取り入れ」た時代、
太平洋戦争の敗戦で、戦後に「米国の制度を受け入」れた時代などがある。
今は、「維新の会」で明治維新にもどり「パラメーター」を見直す時代、
判りにくい「美しい国」を改め「戦後の移入パラメーター」を検討して
新しいパラメーターを築き直す時代など、「パラメーター」を巡っての
制度・政策論争に移っているように思う。
小生としては、日本の政治も随分と進化、深化しているように見える。
小生には、(前与党は意図しなかったものの)「国民に約束していない
消費税増税」を前首相の一存で現与党の趣旨に沿い成立させた、と見える。
これが、厚生経済学者のいう「独裁的な選択」と主権者・国民には
映ったようだ。
日本国民は裸の王様を黙って見過ごすほど馬鹿ではない、
ことを見せつけたのが、 先の選挙であったように思う。
*
消費増税はイタリアに見るように国民からは不人気であるが、
現在の日本でも有る程度は仕方がないと日本国民は感じている。
無意味な論争を仕掛けてばかりいる現野党が心許なくみえて、
与党の党首=総理大臣が不思議と「聖徳太子」のように見える。
「聖徳太子」の後光の後ろには、制度・政策ブレーンが十分に
備わってきているようだ。
日本賢人会議が控えているのかも知れない。
適正なパラメーターを選択して日本国民をリードして貰いたいものである。
呆けの独り言である。
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