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★
東南アジアで日本の鉄道技術の安全性、正確な運行ダイヤ
等に評価が高まっている。
同エリアでは、経済成長とともに都市への人口が集中し、
交通渋滞の解消のために 都市間の地下鉄・高架鉄道などの
新設・延伸計画が相次いでいる。
ちなみに、公共交通にうちの鉄道利用はソウル51%、香港46%に対し、
バンコクでは6%に過ぎない。タイ政府は40%を目標としている。
・・・・・
このような環境の中で、豊富な資金、人力などをバックにした中国が
インフラ整備に虎視眈々と 狙いを定めている。
安全性、正確性などを唱う日本企業、日本商社に対して、中国企業は
環境や法令遵守には拘らないため「事業が速くて安い」との評価がある。
日本企業は「品質は優れているが価格が高い」との評価である。
中国は、6月に合併してできた世界最大の鉄道車両メーカーの誕生や、
設立されたばかりのAIIB自体が中国が主導するインフラ整備のための
投資銀行であることから、官民一体となっての受注獲得攻勢に出てくると
見られる。
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中国は、他方で、南沙諸島等で威圧的な領土拡張(浅瀬の埋め立て)を行い、
広範な地域の軍事緊張を高めている。
また、公共運輸機関という極めて重要な分野に、安易な設備計画や運行計画を
受け入れることは、大事故の危険性を無視することに成りかねないから、
「安い速い」だけでは長い目では通用はしないこととなる。
//////
多民族国家である中国が、古代~中世に、
フン族やモンゴル帝国として席巻した、
「 シルクロード 」(及び拡大した海のシルクロード)を
有効な国威昂揚の足がかりにしたい現・中国政府であり、
日本企業も厳しい競争に曝されることになろう。
★
東南アジアの主な都市鉄道の整備事業計画
| 国 (都市) |
現在の 総延長 |
事業計画 |
日本企業の 主な受注 |
備考 |
|---|---|---|---|---|
| ベトナム (ハノイ) |
都市間鉄道のみ |
総延長371kmの新設(9路線)、一部は今年中に開通予定 |
日本支援の2路線は入札未実地 |
|
| ベトナム (ホーチミン) |
都市間鉄道のみ |
総延長122kmの新設(7路線)、一部は2018年中に開通予定 |
日立製作所=日本支援の1号線の車両・設備一式 |
地下区間の一部は清水建設・前田建設工業(古い建物が残る市街地で地中を掘削する技術が評価された) 地上区間を住友商事・地場ゼネコン |
| フィリピン (マニラ) |
48km |
計75kmを新設(2路線)。既存路線の延伸も。 |
丸紅=車両基地建設など |
|
| タイ (バンコク) |
85km |
2029年までに 新設・延伸で 515km |
丸紅・東芝・JR東日本=「パープルライン」の鉄道システム・車両・メンテナンス事業 今までは、都市鉄道で建設の一部を日本企業が受け、車両・システムは独や中国企業にさらわれた。2016年開業の「パープルライン」でようやく車両などが納入できる。 |
バンコク北部の貨物ターミナル跡地の新駅建設は、高架鉄道「レッドライン」整備事業(全長26.3km、総事業費3700億円)の一環。日本が新幹線技術を売り込む高速鉄道、2空港間の連絡鉄道も乗り入れる予定。2019年利用開始。 |
| マレーシア (クアラルンプール) |
280km |
新設・延伸。新設のMRT1号線51kmは2017年に開通予定 |
三菱重工業、明電舎=MRT1号線向けシステム |
|
| シンガポール |
180km |
2030年までに360kmに倍増 |
川崎重工業=車両 清水建設、五洋建設=トンネル工事 |
|
| インドネシア (ジャカルタ) |
150km |
地下鉄総延長 55km(南北・東西の2路線)を新設。一部は2018年に開通予定 |
住友商事、日本車輌製造=南北線向け車両 三井物産など=システム |
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