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小生は、子供の頃、昼間は川で 魚釣りを
四万十川のはるか、上流である。
上流には田畑が拡がり、川には堰があり、
(当時はだが)魚影が濃かったように思う。
上流の支流であるから、清流に棲む鮎は遡上してこない。
鯉、鮒、鰻、鮠、鯰、鈍甲などの雑食性の魚が多い。
ウナギはお腹が黄色く細長いアンギラ・ジャポニカ・ウナギである。
うなぎの中でも最も美味しいと言われている。
(養殖鰻はお腹が白く、大振りであり、淡泊であり、別物のようである。)
夕方になると、仕掛けの準備である。

竹籤を編み込んだ筒の出口に、逆の漏斗状の筒を嵌め込み、
入り口の反対側は結束するか、丸木で蓋をした特殊な仕掛けを、
川底に沈め、小石を沢山載せて入り口以外を隠し、
入り口は川下に向けておく。
筒のなかには、うなぎの好きな
ドジョウ、ミミズ、蚕のサナギなどを酒粕とともに
入れておく。
下流のウナギは臭いに引かれて入り口に誘導される。
一旦、中に入ったウナギは外に出られない仕組みである。
早朝に、その仕掛けを上げるのが楽しみであった。
重いか、軽いか、で成果が判るのである。
ところが、「ずるい大人の方法」があった。
今は違法であるそうだが、そのころには、田舎のことで夜半に
大人が車のバッテリーを使い、自分は長靴で身を固めて
「プラス」、「マイナス」端子を水につけて小川に電流を流すことで
ウナギなどを痺れさせて、浮かして掬い取る漁法があった。
小生は「ずるいやり方」だと思っていたが、
電気ショックで魚を捕る遊漁法は現在、全国で禁止されている。
「爆薬爆発」、
「電気ショック(=「 ビリ(ビリ痺れる)漁 」)、
「毒流し」などによる遊漁捕獲は危険であり、
「楽しむべき遊漁」とは相容れないモノであり、
漁業資源の枯渇にもなるから禁止されたのであろう。
「電気ショック漁法」は、許可により有害魚
(琵琶湖などのブラックバス、ブルーギルなどの外来魚類)を
駆除する目的以外は原則禁止である。

< 電気ショッカーボート:滋賀県琵琶湖周辺 >
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ただ、釣り番組TVでみると大物の魚類(マグロ、チョウザメ、オヒョウなど)を釣る際、
ワイヤ釣り針(または銛)使用では
一時的に電流を流して失神させる装置が付いているのを
見たような気がするから、近海・遠洋漁業法では電気規制が限定的に
許されているのかも知れない。
もっとも、あまり遠くであれば通電しても利かないかも知れず、
釣り人にも危険でさえある様な気がする。
(・・・1つの例:電極をラインに沿って釣り魚まで送り込み、
釣り魚に電極が届いたらスイッチを入れて、
2~10秒後にスイッチを切ると釣り魚は気絶したままとなる・・・)
小生は海釣りは全くの素人である。
★
話は既に逸れているが、
海の魚と違い、陸の鹿などの食害予防のために、
民家の農耕物を守るための 電気柵 が事故を招いている。
電気柵 というと、
スティーブ・マックイーン主演の映画「 大脱走 」を思い出すが、

< 「大脱走」DVD二十世紀FOX >
そのような 人間を通さないための危険なものではなく、
「動物に軽い一時的な電気ショックを与えることで通過が危険行為である」
ことを認識させるモノである。
電気柵 は、漏電時0.1秒以内の漏電遮断器、断続的に流すパルス発生装置のある
制御装置付きで、危険看板を立てなければならない
・・・電気事業法に基づく経産省令。


< 経産省 原子力安全・保安院 電力安全課:資料から >
「日本電気柵協議会」では、電圧(読売新聞の例示は8,000V)を高めても、
パルスは1秒間隔で1/3,000秒の断続的電流供給システムの 電気柵 なので、
「 電気柵 に触れた動物が一時的な衝撃を覚え、
次から近づかないようになる程度のモノ」という。・・・小生は電氣音痴である。
・・
これは、
昨今の、高齢化による「鳥獣ハンター」不足を補うには必須のモノという。
★
電氣柵 事件 は、
「100V家庭用電源から、440V変圧器で高圧化したままの電流を流した。
アジサイや桜などの新芽を守るために、自宅や所有地の範囲を越えた、
町管理河川対岸で起こった。 電気柵 電線が河川に垂れ下がる」ことで
発生した。
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河川法違反、電気事業法に基づく経産省令違反などとなろう。
既に数回危険についての住民からの注意があったのであり、
「危険運転・・・」と類似の問題であろう。
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今後も、高齢化により過疎地域は拡大して、
鳥獣との共存関係は新たな段階に入っている。
東京電力第一原発事故で、人為的過疎地域は拡大しているから
鳥獣との共存には特区を設けて、地区ごとに対策を立てないといけない。
国会論議では異常なほど国防意識が高まっているが、
国内では如何に鳥獣との共存・種の保存・防衛を図っていくかも
議論すべきではないだろうか。
一般人が「専守防衛」しかない鳥獣被害を、
国家・自治体連合としてどのように対処するかを講ずることが出来れば、
多少は膠着した国会の国防論議も進むと呆けは感じる。
野鳥、野獣を愛護するとばかり言っておられない。
増えすぎた野鳥を爆撃機、ミサイルに、
野鹿や熊やイノシシや猿などを戦車、軍艦などに
喩えることは無駄・無意味であろうか。
鴉や椋鳥?の鳴き声に怯えるこの頃である。
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呆けの真夏の戯言である。
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