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★
不思議なことに国民の意識を全国的に諮ったはずの
英国の国民投票が「 国民の意思を明確に表していない 」という
不思議な現象が起きている。
1. 離脱派が勝利したが、離脱派の支持の公約とでも言うべき
「 EUへの拠出金を公的医療制度に振り向ける 」のキャンペーン
(真偽のほども不明)が、UKIP党首の前言撤回?で
怒りの声が上がっている。
それほど、真偽の程が不明の議論で掻き回された
国民投票であり、投票者自身が間違った投票をしたと反省をする
現象が起きている。
再投票を希望するモノも多いようである。

< EU 支出と収入:European Commission Budget in figuresなどから作成 >
2. 国民投票の結果は離脱派が残留派を僅かに3.78ポイント
だけ上回った。
離脱派が優勢だったのは、ロンドンを除くイングランドと
ウエールズであり、
残留派が優勢だったのが首都・ロンドン、スコットランド、
北アイルランドであった。
国際都市である首都・ロンドンでは独自の立場を取る声明を出し、
スコットランドなどでは独立投票の機運も高まりつつある。


3. 英国調査機関ロード・アシュクロフトの投票動向調査(サンプル=12,369人)では、
若者の多く(73%)は残留を望んでおり、老い先短い高齢者に
教育・就労の不便を強いられる羽目になったと不満が出ている。

< ロード・アシュクロフトの投票動向調査 (サンプル=12,369人)&国民投票 >
4. 残留派がやや有利だとしたオッズの先読み機能などで、
投票者が残留だと早とちりして、それでも不安が残る移民・難民問題など
の意識が残ったため、逆効果で離脱派が僅差で勝利したに過ぎないだろう。
国民投票では、誤解に基づいて投票したとの
「後の祭り」に嘆く人が後を絶たないようである。
5. 国民の投票行動で混乱が起きたのは、
国政がポピュリズムに影響されかねない時代に
突入していることを臭わせている。
6. 国民と議会が混乱したときには、英国国会の最後の切り札が
残っているように思える。
それは、最後の審判は 国王(女王) に委ねられている。
イギリスは国民投票では「離脱」を決定しているが、
国会では「離脱」が決議されていないし、「離脱」の伝達や、
「離脱」後の対EUへの対応が発表されていない。
不鮮明な「 離脱 」の意志決定は、
「国会=庶民院主導」で再決議されるべきであり、
国王(女王) の賢明な最終審判 を待つ必要があろう。
国民の投票行動を調査機関ロード・アシュクロフト、
世論調査会社ユーガブ、
英大手新聞ガーディアンなどで見れば、
少なくても10年後は完全に残留派が優勢になることが明白である。
★
呆け頭は、
国王(女王) の最後の審判 が久方ぶりに実行されることを
望みたい。
その前提として、EUが大国・独、仏中心の核心的利益から離れて、
各国が連邦制を尊びながら、独自の政策を実行できるような
システム構築が必要かも知れない。
★
呆け頭の戯れ言である。
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