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Feb 15, 2017
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カテゴリ: 自由が丘氏寄稿文
カルメン 」と「 蝶々夫人

自由が丘氏


 オペラに関しては、平成7年、偶然の機会で

北京にて、大町陽一郎氏指揮の「 トゥーランドット 」を観て以来

40数作品:80公演位を鑑賞している。

今年の1月下旬に、新国立劇場にて、ビゼー作曲の「 カルメン

そして2月上旬に、プッチーニ作曲の「 蝶々夫人 」を鑑賞した。






 超名作 「 カルメン 」(1875年)

このオペラを、観たとか観ないとか関わらず

カルメン 」と言う女性の名前とか存在を

そして劇中の歌唱「ハバネラ(恋は野の鳥)」の

旋律を知らぬ人は居ないと思えるほど有名であろう。

この「 カルメン 」の筋立ては、簡単である。

 舞台は1820年頃のスペイン:セヴィリァ。



煙草工場で働く女工「 カルメン 」が刺激的に踊る「 フラメンコ 」の後

一輪の真っ赤な薔薇の花を投げられ動転。

彼には幼馴染の許嫁ミカエラが居るにも拘らず

カルメン 」の妖艶な魅力や魔性にノックアウト。

除隊し「 カルメン 」と共に密輸団に加わる。

その「 カルメン 」の前に登場するのが

超絶大な人気の闘牛士:エスカミーリョ。

カルメン 」は当然の如く彼の元に走る。

エスカミーリョが歌う「闘牛士の歌」が聞こえる場外

ドン・ホセは「 カルメン 」に歌う

「俺はまだお前を愛している」。

振り向きもしない「 カルメン 」に

ナイフを突き立てるフィナーレとなる。

 オペラ芸術の起源は、1600年頃と言われ

以後、何百何千のオペラ台本が作成されたと想像するが、

その女性主人公、今で言う「女力」の頂点に居るのが「 カルメン 」では? 

美貌、生き様、妖艶さ、魔性等々、女性特有と言われる

動物的、本能的、性的な特性の最右翼の女性ではなかろうか?

 超大役である「 カルメン 」の役柄、歌唱テクニック上

オペラ歌手として頂点の歌唱力と存在力が必要。

過去3回鑑賞したが

奔放闊達な女性の魅力満点の「歌唱力、美貌、存在力」に

中々出会わなかった。

 今回は、ほゞ理想形に近い、、、の女人歌手であった。

 なお、オペラ鑑賞等々の途上

主演者の役柄等々への感情移入をする場合が多い。

 もし、我が人生のある時、目の前に「 カルメン 」が現れ、歌い踊り

そして、一輪の 赤き 薔薇 を投げかけられたとするならば、、、

我が魂は、 バラ 、、、 薔薇 、、、。

 惚け老人の妄想でもある、、、








 「 蝶々夫人 」(1904年) 

 これまた、名作

日本人には、特にお馴染み。 蝶々さん が歌うアリア、、「ある晴れた日に、、、」

ある晴れた日に、、、海の彼方に、、、船が現れるの、、、見えるでしょ、、、

彼が来たのよ、、、

 舞台は、明治初期頃の長崎:大村港。

給油修理の為に停泊しているアメリカ軍艦のピンカートン中尉は

大村花街の15歳の芸者「 蝶々さん 」と米国領事の立会いの元

結婚式を挙げる。 蝶々さん は、厳しく躾けられ没落武士の娘であり

親類縁者の反対を押し切りキリスト教に改宗するなどして、

純粋な結婚生活を夢見て歌う、、、

「私を愛してくださいね、、、小さな、、、小さな、、、幸せで好いの、、、」

  一方のピンカートンは、結婚式の場で領事に向かい、こっそり呟く。  

「乾杯、、、しかしこの乾杯は、将来いつの日にか?迎える正式な妻の為に、、、」

「新居は、999年の賃貸契約。何時でも一方的に解約できる特約あり。

 この結婚も同じ、、、」

  彼は、正式な結婚とは言え、、、まさに船員、マドロスさんが、歌うような、、

「港、、、港の、、、女たち、、」と同レベルの出来事と考えていた。

 短く、甘い、幸せな日々を過ごし、、、次の言葉を残し離港する。

「、、、駒鳥が巣を作る頃には、帰ってきます、、、、」

蝶々さん は妊娠し男の子を授かる。

来る日も来る日も 蝶々さん は、子供を連れ港の見える丘に登り、

彼の帰国を待つ。待つこと3年、、遂に港に汽笛。

「あれはアメリカ軍艦:エイブラハムリンカーンの汽笛。彼が帰ってくる、、、」。

然し、ピンカートンは、母国アメリカで結婚しその夫人同伴にて長崎に寄港。

領事から 蝶々さん の現況を聞いたピンカートンは、自責の念に駆られ逃げるように姿を消し、

その夫人にも「私の存在が悪かったのでは、、、」とも、言わせる。

ピンカートン夫人により居宅を訪問された 蝶々さん は、事実を悟り

子供を夫人に預け、父親から授かった短刀にて自刃を図る。

遠くに、ピンカートンの声、、、「 蝶々さん 、、、、 蝶々さん 、、、」と、、、

悲しげに叫ぶ声を、、、耳にして、、、、

 オペラ作品は、基本的には、イタリア、フランス、ドイツ等作曲者に因る。

まさにヨーロッパ仕様である。この、「 蝶々さん 」作曲者はイタリア人で、舞台は日本。

どの程度、明治前後の日本の文化社会とか花街の習慣や掟等を学んだか知らないけれども

兎に角、異国情緒たっぷりの作品である。

 劇中、「お江戸日本橋」、「宮さん、宮さん、、」「カッポレ、、」等メロデーが挿入され

それを聞く日本人の私にとっては、聴き心地が良い。

 このオペラ「 蝶々さん 」を、20数年前、NYシティー劇場で、初めて見た。

 歌うはイタリア語、舞台天井部分に英語の字幕の為、筋立を殆んど理解できない。

そして、15~18歳の役柄の 蝶々さん と女中の「鈴木」は、

いずれも、巨体とも言える体格の西洋風、着物姿の女性。

そんなソリストが、大声で朗々と、ある時は切なく、哀しく歌う姿は、悲劇と言うより、

軽妙さと滑稽さを感じさせるような舞台であった。

そんな印象の中の今回である。

 前奏から情緒たっぷりのスタート。

「あっ、、、このオペラの演出者は日本人だ、、、」を思い出す。

特に、結婚式の花嫁の行列、、、大村花街の大勢の芸者衆に囲まれての行列。

それはそれは日本情緒たっぷり花嫁道中。

昔見た浅草国際劇場の松竹歌劇団並の壮観さでもあった。

演出は「栗山民也」氏である。知らなかったが、演劇中心の大御所の演出家なのだ。

その為、舞台上での、人員配置、動きなどが、全くリアルで絵になる風情。

そして

歌手も、単に歌い上げ、絶叫するだけでなく、嬉しい時は嬉しいように

悲しい時は悲しいように、極く普通に歌い上げている。

元々この筋立て、結末は悲劇である。

そんな風情を最初から最後まで貫き通す演出に、完全に嵌り込み

最後の自刃シーンでは、、堪えた涙がどっと流れ出てしまう程であった。

純粋無垢の「 蝶々さん 」。

芸者に身を崩しながらも、アメリカ軍人と正式な結婚と未来を夢見たが、、、

なんと、、、何と、、、単なる、、、港、、、港、、、の遊び女の扱い。

この演出の「 蝶々さん 」を見ていると、、、

何故か?古き昔の「ジャパユキサン」とか

「韓国の従軍慰安婦」、「戦後日本の米軍兵相手の街娼」等々と重なってしまった。

ちょっと、悲しく、、、辛い、、、劇後感想でもあった。

 この、「栗山民也氏演出、安藤赴美子さん演じる 蝶々さん 」。

トップレベルの完成度のオペラ。鑑賞する価値は十分にある。







 <新国立劇場ホームページから:上段=カルメン、下段=蝶々夫人>






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Last updated  Dec 3, 2019 11:08:08 PM
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