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『発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた (バンブーエッセイセレクション)』は、漫画家の春野あめ氏が自身の大人発達障害体験をマンガ形式で描いた一冊だ。25歳でADHD診断を受け、執筆を通じてASD特性も自覚した著者が、人間関係のトラブルを自己分析する内容が魅力。
書籍概要
竹書房から2024年3月に刊行されたこの本は、定価1,300円(税抜)。中島美鈴氏が監修し、バンブーエッセイセレクションシリーズの一冊。発達障害当事者の生々しいエピソードを明るくマンガで紹介し、読者が共感しやすい構造だ。当事者向けの認知行動療法や具体策も盛り込み、前向きなメッセージが特徴。
著者紹介
春野あめ氏は漫画家で、発達障害当事者。25歳時の診断を機に自己分析を深め、ASD・ADHDの特性を「自分で考えて」紐解く。Twitter(@AmeHaruno)で本の宣伝も積極的で、特性による「やらかし体験談」を包み隠さ描くスタイルが支持を集めている。診断から8年かけて二次障害を克服した経験が、本の基盤。
主な内容とケース
本書は「CASE」形式で13のトラブルエピソードを分類。ASD傾向、ADHD傾向、ADHD+ASD、二次障害などに分け、原因分析と対策を解説する。各CASEに中島先生のメモが付く。
CASE01: 話の意図を汲み取れない(ASD傾向)
休日出勤中、先輩の「適当に他のことやってて」を「YouTube視聴OK」と誤解し注意される。曖昧表現の解釈が苦手で、「はっきり具体的に伝えて」とアドバイス。わからないことを聞く練習を推奨。
CASE02: 失言する(ASD傾向)
相手のニュアンスを読み取れず、失言連発。ストレート表現が原因。
CASE03: 後先考えない行動(ADHD+ASD)
衝動的に動くパターン。
CASE04: 言葉を攻撃と感じる(二次障害)
精密機器比喩を人格否定と受け止め涙。
CASE05: 人との距離感がおかしい(ASD)
ボディタッチや距離の誤り。
CASE06: 融通がきかない(ASD)
ルール遵守が極端。
CASE07: 連絡をしない(ADHD)
忘れっぽさから。
他のCASEでは「人の話を聞けない」「嘘をつく」「理想が高すぎる」「危険な行動(性被害リスク高)」なども。ADHD女性の性感染症リスクが4倍、妊娠10倍との研究引用あり。
二次障害と対策
注目は認知の歪み章。恣意的推論(証拠なしネガティブ結論)、個人化(他事自分のせい)、ラベリング(ダメ人間)、べき思考、過度一般化、全か無か思考、読心術思考などを列挙。著者は希死念慮まで陥るが、認知行動療法で脱出。ツールとして生成AI活用を提案:「○○と言われた意図は?」と聞くと客観視可能。
中島先生メモで専門解説。指示は「はっきり・具体的に・ゆっくり・文字で」。当事者は暗黙ルール学習を。
魅力とおすすめ
マンガ形式で読みやすく、明るい作風が前向きにさせる。若者や当事者、保護者に最適。高機能ASD児親にも刺さる内容。「診断より自分を知る」重要性を強調、心療内科受診を促す。楽天ブックスなどのレビューでも共感多数で、発達障害理解促進に寄与。
この本は、特性を「怠慢」と思わず脳の違いと知るきっかけを与える。2500文字程度の紹介で全貌つかめず、ぜひ手に取って。
発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた (バンブーエッセイセレクション) [ 春野 あめ ]
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