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2007.08.21
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カテゴリ: RESET [Through]
涌井は、Xと離れてからもうすぐ1日が経とうとしていた。
弘美と出会うためだけに過去に戻ってきたリスクは、
このまま会っても弘美にリスクを背負わせてしまう可能性がある。
涌井本人が父親として受けるべきと思っていたのだ。
Xのケアを待つしかない。
現代では、彩香と仁美も心配していた。

彩香:「なんかさ、あのクレープ屋にいくたびに思うんだよね、娘さんの事。」

仁美:「そうそう、なんか私達知り合っていたみたいに親近感が湧くというか、
同じなんだなって思える」



仁美:「当たり前じゃん!」

涌井とXの帰りを待つ2人にはもう、弘美と出会えるくらいに心が整っていた。
涌井は、例の文具店に向かい、店員に話しを聴きに行った。
情報では、1時間前に弘美が自殺している事になっていたからだ。
学校からの報告は、当然店にも伝わっているはずだ。
店が閉まっていた。
情報がきたのか、昼間から閉まっているということは、文具店としてはもう開店
しないという事だ。

涌井:「ああっ、このまま変わらなかったら、俺は何のためにきたのかわからん
!X、頼む…!」

どこかにいるXに向かって声を張り上げた。


弘美:「今の耳鳴りかなあ?」

X: […いや違う、多分父親の声だ、きっとヤキモキしてるんだと思う…]

弘美はそれを聞いて、涙を浮かべた。
その間、弘美の心から取り出す事の出来なかった、恨みと辛さが消えていく。
Xは、その現象に驚いた。

結婚や、親子を経験しないXにとって、この気持ちには勝てない。
絶対に経験した者でしかわかり得ない絆があるからだ。
時間が経つと、切れかかっていた親子の絆は深まる事がある。
いつも顔を合わせている間は、ウザイだの、キモいだの言っている娘が、
何らかの事で離れてしまい、何年もの間、会わなかった時期に、過去の記憶が甦る事が
ある。
その記憶は、決してたいしたことはなく、日常の生活や、ウザったい時の事が、
不思議と懐かしむ事で、全てがよき思い出となり、親子なんだと改めて感じる。
絆とはそういうものなのだ。
今、会う事が有り得なかった2人にとって、一番大事だったものを取り戻そうと
している。
弘美とかつての親友、真紀や、一目惚れの男子生徒とも、仲が再び修復された。
それも弘美自身の力と、真紀達の親友の絆を捨てずにいたおかげだった。
みんな、Xには持っていない力でケアをしているのだ。

X: […これなら、俺の出る幕なさそうだな、涌井。ツイてるな…]

親子関係を無惨にも引き裂いた理由の中に、やはり学校の態度にも問題があった。
Xは、むしろ修正しなければならないのは学校側にあると考えた。
今でもだいぶ修正された過去。この代償は必ずある。
過去を修正するという行為自体、自然の流れに逆らっていることを
深く心に刻まなければならない。
未来に支障なく、達成も後悔も共に歴史は流れて出来ているからだ。





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Last updated  2007.08.22 01:28:37
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