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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Apr 11, 2008
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カテゴリ: Movie

『ファンタズム』 を発表。現実と非現実の境界を取り払った新鮮さが評判となり、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭(ファンタジーやホラーが対象)で審査員特別賞を受賞した。一躍有名となったコスカレリは以後『ファンタズム』シリーズ専門のようになり、1作目から9年後の1988年に 『ファンタズムII』 を発表した後、1993年『III』、1998年『IV』と5年ごとに続編を送り出した。そして2008年、ついに5作目が登場する予定である。アメリカではそこそこ知られたシリーズであるが、我が国では極めてマイナーであり、3・4作目は劇場公開されなかった。それが昨年全作品DVD化され陽の目を見るようになったことは、長年付き舎ってきた身からすれぱ嬉しいような、そうでないような、複雑な心境である。


それはともかく、『III』である。冒頭、『I』と『II』を上手く編集してこれまでのあらすじか流れる(観てないと判りづらいだろうが)。特にもう絶対無理と思われた前作ラストからの強引なつながりには感服。ここで主人公マイケルがマイケル・ポールドウィンにすりかわる。言うまでもなく1作目から13年ぶりの登場であり、ストーリーの進行(1作目から10年後の設定)と一致していて違和感がないのがいい。前作『II』のヒロイン、エリザベス(ポーラ・アーヴィン)があっけなく殺されてしまったのは残念だったが。

『ファンタズムII』のポーラ・アーヴィン

前作から完全にアクション映画となったので、今回も助っ人が必要である。レジー(レジー・バニスター)は年齢の割には頑張っているが、肝心なところで頼りなく、また例によってスケベ心を起こして失敗したりするので、相棒役が欠かせない。今回は何とまだ幼い少年のティム(ケヴィン・コナーズ)。小学生くらいなのだが、両親のいなくなった自宅を守って強盗達と戦ってきたキャリアがあり(父親が保安官だったので銃器類は充実)、侵入してきた強盗や悪人は容赦なく殺害する。『ホーム・アローン』なんて甘ちょろいものではない。


このティムと途中で出会った元兵士の女性ロッキー(グロリア・リン・ヘンリー)が仲間となり、宿敵トールマンに拉致されたマイケルも途中から加わるが、マイケルには何か隠された秘密がありそうで、重荷を負っている感じ。ちょっと『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドのようだ(奇しくも本作のサブタイトルは「Lord of the Dead」と言う)。今回は1作目で死んだマイケルの兄ジョディ(ビル・ソーンベリー)も別の姿で現れ、彼らの手助けをする。まるで『スター・ウォーズ』のオビワンか『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉親父か、と言ったところだが、生死を超えた兄弟愛がミソであり、何だかホロっとする。


結論から言うと『I』には及ばないものの、『II』よりは上出来だと思う。アクション・シーンは『II』と同じぐらいだが、物語全体の骨格が整ってきており、また恐怖の球体スフィアや手が変形したクリーチャーなどの出来栄えもよろしい。グロさも『II』より低い。因みに本作で一番グロテスクなのは、強盗をティムが倒すシーンである。


おっと、忘れてはいけない、宿敵トールマンは今回も健在である。演じるアンガス・スクリムは当時既に67歳。多少の衰えは仕方がない。現在は82歳になっているが、新作『V』にも出演しているようだ。


監督:ドン・コスカレリ

脚本:ドン・コスカレリ
撮影:クリス・チョーミン
編集:ノーマン・バックレイ
SFX:ケヴィン・マッカーシー
オリジナル音楽:フレッド・マイロー/クリストファー・L・ストーン

1993年・アメリカ / 95分 / 評価:4.0点 / 子供:×






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Last updated  Apr 13, 2008 12:05:20 AM
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