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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829 @ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Apr 18, 2008
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カテゴリ: Movie



フランスの田舎町。老画家ラドミラル(ルイ・デュクルー)は広大な敷地をもつ屋敷に独り暮らし。住込みの家政婦は遠慮がないが、出て行かれては困るのでいつもラドミラルの方が折れている。
日曜日の今日は息子ゴンザグ(ミシェル・オーモン)の一家が遊びに来る日。子供達は屋敷に着くなり悪戯し放題。息子はラドミラルそっくりの堅物。そういえば嫁も同じだ。しばらく歓談するとやがて昼食。その後は午睡に。


静寂を破ったのはラドミラルの娘、ゴンザグの妹であるイレーヌ(サヴィーヌ・アゼマ)だった。パリから車で駆けつけた彼女はゴンザグの子供たちにも人気で、屋敷は途端に賑やかになる。


しかしイレーヌには彼女なりの悩みがあった。パりに戻ろうとするイレーヌを引き止め、ドライブに連れて行ってもらうラドミラル。イレーヌはいつもアトリエの隅ばかり描く父に、もっと人間を描くように勧める。楽しいひと時を過ごすが、やはりイレーヌは帰ってしまう。

夜になり、息子一家も帰った。アトリエに入ったラドミラルは新しいカンパスを立てると新作の構想を練るのだった・・・。


田舎と言ってもパリから汽車で1時間、車で45分と言っているので、そんなに遠くはないのだろう。東京からだと高尾あたりのイメージか。パリよりは南方らしく、並木や芝の緑がきれいだ。
息子一家、妹(独身)ともかなり頻繁に実家を訪れているようだが、老父は芸術家ゆえ繊細でもろく、寂しさに耐えられない。特に皆が帰ってしまった後の静寂は無理からぬもので、これは誰でも多少経験があるだろう。


息子も嫁も自分に似て堅物。娘はやや奔放。未婚だからかもしれないが、やはり娘は放っておけないラドミラル。僅かだが自分の殻を破ろうとするラストがほほえましい。




外見がちょっと藤原釜足に似ている舞台出身のルイ・デュクルーは73才にして映画初出演であったが、サスガに上手い。イレーヌ役のサヴィーヌ・アゼマも娘・妹・叔母・経営者・恋愛中の女性という様々な面を自然に演じ分けていて良かった。セザール賞の主演女優賞を取っている。

少々物足りなさはあるが、なかなか心に染みる作品である。波長が合えばだけど。


監督:ベルトラン・タヴェルニエ
製作:ベルトラン・タヴェルニエ/アラン・サルド
原作:ピエール・ボスト
脚本:ベルトラン・タヴェルニエ/コロ・タヴェルニエ
撮影:ブリュノ・ド・ケイゼル
音楽:ガブリエル・フォーレ

1984年・フランス / 95分 / 評価:4.0点 / 子供:○






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Last updated  Apr 18, 2008 10:46:05 PM
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