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折々に思う 最近アップした記事が結構話題になった。一種のハウツーものだが、読まれていない方のためにここにアップし、何故彼らは試験で器用に間違うのかを、要因の一つを考えてみよう。 国会は相変わらず混迷しているようだ。ところで、選択問題の多い国家試験や就職試験の正答と、国会答弁で使われる常套語が同じであることを。ということは、国家試験を受ける場合、国会答弁の言葉に慣れていると正解率がアップすることを。国会答弁の例であるが、「~を検討する。」「~を配慮する。」「~のことがある。」「~鋭意努力する。」「~を調べることとする。」「~を提案する。」等々。あげれば切が無いが、断定・確定などの表現は無い。実は選択問題の多い国家試験は、「曖昧な表現」の問題が正解であることが多い。「くどい断定的表現」はまず誤答になると思ってよい。言うならばプラスイメージだと考えられる表現法を選択するのがコツのようだ。入社試験などにもこの考えは応用できるだろう。現に、就職や国家試験を受験しようとする対象者に個別の家庭教師方式で教えている。なかなか項目から内容の真実を正しく選べなかったり、内容を記憶できない彼らに、文章の表現の仕方を把握し、内容は二の次にして、先ずは形式表現の正誤をみつけてマル・バツの付け方を教えている。決して良い試みではないが、これまで結構この方式でうまく試験に合格者を出している。そういえば私の文章表現も「~も」「~のようだ」の「曖昧表現」が多い。気づきました? と言うものだが、こうしたことには気づかれないようだ。運転免許取得するために苦労している学科試験もこれで乗り越えられたと感謝されているが、考えれば法規内容を理解していないことだから怖いと言えば怖いものだが、今のところそうしてパスした子どもたちから事故を起こしたとの報告はないから、まあ大丈夫なのだろう。 さて、この方式をマスターした子どもの以前に受けたテスト回答用紙見せてもらうと惨めな気持ちになる。よくもこれほど器用に間違い箇所にマルを付けるのだと。記憶や論理だてることに不得意な彼らは、もう一つ決定的と思われる性癖がある。これは決して悪い性格や性質と評されるものではないが、こと選択問題やマルバツ式の問題には不向きとなる。何しろ、彼らの生来的に備わっている真面目さから、~ができない」「~の必要はない。」「~のみである。」「常に~である。」「理解する。」「説明できる」等々の過剰にくどくて断定的な表現がある文章を正しいと選んでしまう。多分に彼らがテストに失敗するのは彼らの真面目さと頑なさがそうさせるので、すっきりしない曖昧なことを忌み嫌うからではないだろうか。換言すれば融通の利かなさである。器用に正しい解答を縫うように避けて間違い文のみを選んでいくのも一種の才覚であろうが。不利益が付いて回る。
2013.06.07
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ー青空発WEB新聞ー 福島みんなのニュース(出典) 写真はトトロの「散歩道」である。福島県福島市に「信夫山」がある。『となりのトトロ』も主題歌「さんぽ」(作詞;中川李枝子)の舞台。この山は、福島市の中央にある標高275m。新幹線のトンネルが走っている。母校双葉高校の甲子園予選の応援に麓の「信夫山球場」に来たことがる。球場のセンター方向(?)の背景に信夫山があった。今は放射線の影響で散歩する子どももまばらと。「さんぽ」の歌詞の「さかみち(写真)」、「トンネル」、「くさっぱら」など。自然がいっぱいあり、松ぽっくりもたくさん落ちいて、「となりのトトロ」のオープニングそのもの。ただ、この山の放射線測定値は1.460μSvert/h(5月6日現在)。東京・新宿区(0.050μSv/h)の30倍もある。いつ子どもたちが「さんぽ」の歌詞のように山へ遊びにこれるのか?ニュースではこれから「桃」の季節になる。今夏は桃を食するついでに信夫山を訪れては?と呼びかけている。
2012.05.07
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