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2025.11.22
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70 代の弓の名手から教わったこととは??

  先日、 70 才代の男性から弓道のお話を伺う機会がありました。


その方は背筋がすっと伸び、動きは静かで、まるで一本の弓のような美しさ。


「弓道とアーチェリーの違いはね、技術じゃないんですよ」
そう柔らかく話し始められた時、私は思いました。


“この方の言葉は、きっと深いところにつながっている” と。

アーチェリーは技術で当てる世界。
風、距離、力のバランス、道具の調整。



すべて「外側」を的確に読み取り、点数を競う競技です。
一方、弓道は「内側」を整える武道。
心のざわつき、呼吸の乱れ、欲の強さ――
それらが矢の行方を
左右するのだといいます。



70
代の弓の名手は続けました。
「弓道の的はね、狙うものではなく、心の状態が映る鏡なんです」
この言葉に、私は胸が震えました。
伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道で大切にしている
“心の温度”そのものだからです。



弓道は、所作の一つ一つに意味があります。
足を運ぶ歩幅、弓を掲げる高さ、弦を引く呼吸。
無駄な動きが一つもなく、
そこには 気品 が漂います。




「心が整っている人に自然と生まれる静かな強さ」
その男性の所作はまさにそれでした。



そして弓道は、礼から始まり礼に終わる世界。


“弓を扱う前に、自分の心を扱いなさい”
“矢を放つ前に、相手への敬意を放ちなさい”



私はその話を聞きながら、不思議とロコレディの現場を思い出しました。
キッチンカーでお客様を迎える時の姿勢。
アパレル店舗の売場で服を丁寧に扱う手つき。


お客様にお渡しする一品一品への心配り。


「気品」と「礼節」は、実は商売の中に自然と流れています。

弓道の達人は最後に、こう締めくくりました。
「矢が当たることより、当たるべくして放たれたかが大事なんです」
これは、売上より“心を込めた一瞬”を大切にする
伎芸型おもてなし商売道の哲学と重なります。


焦って売ろうとすると外れる。
心を整えて向き合うと自然に届く。
弓道も商売も、人の心も同じなのだと思いました。

70
代の弓の名手からいただいたこの学びは、
これからの私の接客にも、人生にも、
そっと寄り添ってくれる気がしています。


参考になれば幸いです。






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最終更新日  2025.11.22 10:12:56
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