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本日の名言: 「そなたにも、やがてそなたの義が見えてこよう。」(by上杉謙信)
先週の 兼続の「脱泣き虫宣言」 で、敵を殺すという問題は解決を見たのか、という疑問。
案の定、やっぱり、兼続は、いまだ迷いの中にあるようで。そんな兼続に、謙信公がかけた言葉が今週のメモリアルワード。
迷えるもののみが到達する「己の義」。
「迷い、立ち止まり、悩むからこそ、人は成長する」
脳溢血で倒れ、意識を失う謙信公。
もう言葉は聞けぬらしいので、今回は謙信公の言葉を選ぶことに。
謙信公の温かな励ましの言葉に、「泣き虫返上」兼続も、思わず涙が出て止まりません。
まずは、あらすじ。
天正5(1577)年9月15日。
七尾城を攻め落とした謙信は、信長を討つため、加賀へと軍を進めた。
一方、安土城の信長は、「待っていたのよ、この時を。」
「3000丁の鉄砲の前で、ほえ面をかく謙信が見える。」
魔王信長の家臣柴田勝家の3万の軍は、濃尾平野の手取川(てどりがわ)を越えて陣を張っていた。
「大切なのは“時”じゃ。天が味方する“時”。」1万3000の軍で決戦の時期を待つ謙信。
そんな大事な決戦にも、蟄居中の兼続は、雲洞庵で一人自分と闘う日々。世俗とかけ離れた毎日を送っていた。
そこに、初音登場。
「先日、加賀の手取川で、上杉の軍勢が織田の大軍を打ち破りました。」と。
鉄砲の弱点である、激しい雨のさなかの夜襲・決戦で、鉄砲は役立たず。追い詰められた織田勢が雨で水かさを増した手取川で千人以上の死者を出したと。謙信の圧勝。
「毘沙門天の降臨」とも言うべき、謙信の大勝利を喜ぶ兼続に、
「ひとつだけ、わからないことが。」と初音。
天下取りの好機にもかかわらず、追い討ちを掛けずに引き返した上杉軍をいぶかしむ初音に、
「御屋形様は慾で動く方ではない。なすべきことをなしたと考え、追い打ちされなかったのだろう。」と、兼続。
「なすべきこととは?」「世に正しき道を示すこと、それが上杉の「義」なのだ。」
「それでは何のために戦に勝ったのか」わからぬと初音。
「謙信公は天下など、どうでもよいのですか?」
「私は天下を取る男をこの目でみてみたいのです。天下に興味のない男など、つまらない。」
一方、負けた信長は、「万に一つの機を逸するものに、天下など取れぬ。恐れるな。」と羽柴秀吉に。
「世の流れは速い。」
「「義」などという考えに酔っていられるのも、今のうちじゃ。酔いはいつか覚めるもの。」
「上杉謙信、神を気取っていられるのも、今のうちよ。」と。
そのころ、春日山城の毘沙門堂では、神ならぬ謙信がめまいを。
年が明け、天正6(1578)年早春。兼続の蟄居が解かれた。「今すぐ春日山に出仕せよとの、御屋形様の御下知じゃ。」
いまだ迷いの消えぬ兼続に、北高全祝は「志あるものは、ついに成る。」と、説教。「しっかりした志を持てば、どんな困難や挫折があろうとも、心配はいらん。必ずやうまくいく。」「もっと胸を張れ。」
兼続の父は、「お藤に今日の姿見せたかったのお。」
もう少し早く「紅葉の教え」に気付くべきだったと言う兼続。「母はこれからも、お前を見守ってくれよう。」と父。
弟与七を連れて、春日山城に駆けつける兼続。
「殿はまことにわしをお許しになったのであろうか。」兼続の心配。
戻った兼続を、上田衆の仲間は暖かく迎えるのだった。 樋口兼続とゆかいな仲間たち
(笑)。
一緒に蟄居処分を受けていた泉沢久秀とも、「お互い長かったのう」と感激の対面。
そして、殿、景勝は、「蟄居の苦労話を聞かせてくれぬか。兼続らしゅう、面白うの。」
「殿がお笑いになったぞ。」
「殿はそなたがおらぬ間、ずっとお黙りになったままでの。」「わしらがどんなにご機嫌を取ろうとしても、無駄だったのじゃ。」
「そなたの帰りを、殿はいちばんお待ちになっておられたのじゃ。」
新たな家臣として、与七も加わり、景勝の館は、温かな笑いで満ちたのだった。
「だいぶ身にしみたようじゃな。」景勝の母、仙桃院は、戻った兼続に、「やはり景勝にはそなたが欠かせぬようじゃの。」と、「北斗の七星」の話をするのだった。
王である「北辰の星」(北極星)景勝を、いつも離れず傍にいて守る「北斗の七星」。「兼続、そなたの星。」
仙桃院も、母お藤も、その運命を信じたのだと聞かされて。
「この兼続、二度と殿のお傍を離れませぬ。」「北斗の七星の如く、お仕えいたします。」仙桃院の言葉に、誓いを新たにする兼続だった。
「わしは、昨日初めて、殿や上田の仲間たちの強い思いがわかった。」
「あんなにわしを待っていてくれたとは。」
「そんな想いに応えたい。いや、応えなければならぬ。」今まで以上に、志を強く持った兼続がいた。
3月になり、関東出兵の日が近づいてきた。
春日山には、越後・越中・加賀から総勢6万の軍勢が集まって。
景虎「皆、御屋形様を敬い、天下に上杉の名が轟くのを待ち望んでおりまする。」
だが、謙信は天下取りの野望はないと。 信長と戦う目的は、足利幕府の再興だと。
「その役目を終えれば、越後に戻るまでじゃ。」
「わしは、信長に、いや天下の万民に、 威を得るより気高きものがあることを知らしめたいのじゃ 。 それこそが我が「義」。 人が人であることの美しさ。」
謙信に呼びつけられた兼続。
景勝や景虎と違って、「義」のためといえど、敵に刃を向けられる自信がないと。
迷うことだらけの兼続。
だが、謙信は「それでよい」と。
兼続を見ていると、若いころの自分を思い出すと。
迷うことだらけの兼続だからこそ、見つけられるものがある。 「己(おのれ)の義じゃ。」
「わしは長い戦いの中、迷いに迷った末、己の義を得た。」
「そなたにも、やがてそなたの義が見えてこよう。」
「真の義を見つけうるものがあるとすれば、その者は、己との闘いの中に孤独の身を置き、瞑想を続けるものじゃ。」
「兼続、わしはそなたこそが、我が意思を真に受け継ぐものじゃと思うておる。」
感激で兼続の頬を涙が伝わり落ちる。 兼続開眼か?
兼続が去った後、毘沙門堂で倒れる謙信。 嵐の予感が。 次回、「謙信死す」。
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今週の感想。
オープニングの演出の欄に、 高橋陽一郎 の文字を発見して、がっくし。 また、、、。
脱力~(涙)と、正直言って期待はしてませんでした。
案の定、初音の登場シーンで、また暗転(苦笑)。またか、という気分になりましたが、
かぶるように流された、
手取川の戦いの再現シーンは臨場感があって、ほんとうの合戦を見ている気分に。
初音@長澤まさみの説明もわかりやすくて良かったと。
辛口の評論を続けてきましたが、いいところはいいと褒めたいと思います。
でも、他はあんまり見るべきものがなかったような(苦笑)。
特に、直江信綱屋敷のエピソード、まったく言って蛇足でした。
振り返るお船に紅葉のシーンの演出、演出家さんが「いいだろ~」と言っているようで、ちょっと興ざめ。
孤独な景勝の姿を俯瞰からとらえたシーンの多用といい、
どことなく、狙って効果をしかけられている、あざとさを感じて、はなは不愉快に。
でも、上田衆の仲のよさ、いつもながらの心温まる言葉のやりとり。
そして、殿、北村景勝さまの、笑顔。 ところどころには、見どころもありました。
あんまり笑顔のない人の、微妙な笑顔を、北村一輝さんが、好演!!
なにげな笑顔、しぐさに、北村一輝さんなりの、上杉景勝さまのリアリティがありました。
そんな中、今週のツボは、そんな殿、景勝さまの、
「久しく会わぬ間に、ずいぶんと腕を上げたようだな(腕組み)。」
「明日はわしが稽古をつけてやろう(腕組み)。」
「手加減はせぬぞ(腕組み)。」
でしょうか。 キャー、腕組みしている殿って素敵!!もっと見たい!殿の腕組み(うるうる)。その手ではなを抱きしめて!
男らしい景勝さまの仕草に、性懲りもなく、ときめくはなの乙女の心。
次回は謙信公死す? 早速吹き荒れる不和の嵐?
どげになるだね?と心配しつつ、ただ静かに次週をまつ、はなでありました。
>>>>>もう、電池切れ?
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