りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2024.01.04
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葬儀でもう一人の幼馴染キャロルに再会するつもりだっただろうボビーは、そこでキャロルもすでに数年前に亡くなっていた事を知り、思い出の先をたどっていくのです。



同じ家の一階と二階にそれぞれ部屋を借りて住む、謎の男テッドと、シングルマザーとその子どもボビー。
どこか普通ではないテッドに対し母親は不信感をもっているが、自転車を買ってもらえないボビーは、「新聞を読んでくれれば毎週1ドル報酬として払う」というテッドと接し、本やスポーツの話を聞かせてもらいながらどんどん懐いていく。





キャロル、本当に可愛かったなあ。



幼馴染三人の映像がとても美しくって、
そういえばこんな風景あったなと、私自身の幼少の映像が蘇ってきました。

幼馴染や幼稚園の友達と、当時は幼児でも子供だけで川や海や野原を遊びまわって、結構危ない事もあったんだろうけど・・・
だからこそ、忘れがたい記憶。


沼津港へ伸びる貨物用の線路の周りでいつも遊んでいたこと、思い出します。
大人になって、幼馴染達も映画のごとくいろいろな未来が待ち受けていたっけ。

テッドは、ボビーやキャロルを愛おしく思いつつも、世の中の普遍の摂理を口にする
「幻の国(アトランティス)は大人になれば消える」

誰もが思い出す幼少期の記憶と、幻が消えて大人になってからの生活。
アトランティスでは悲しい事や恐怖による傷があったとしても、どこか甘美な幻の国。

スティーブン・キングの世界感がありますね。


多分1955年前半位?オンリーユーがかかっていました。
ボビーはこの時11歳だから、私より15歳位年上になるんでしょうかね。
もっと昔の話みたいだけど、私にとっては、ついこの間の話でもあるような。

それから、当時の女性が夫に先立たれたら、仕事を得て生きていくのがどれほど大変だったかも考えてしまいました。


今セクハラには気を遣ってしまい、若い子とのコミュニケーションが難しくなりました。
私が若い頃は、先輩や上司が隙さえあればイヤラシイ話をふってきたりしたけど、
意外と結構為になる事も多かったし・・・
何より、やはり会話するきっかけにはなってましたね。
悪い事ばっかりでもなかったような。


上辺は冗談ぽくっても、罠をはってるような上司も確かに居ました。
それも、普段から鍛えられていたから、なんとか冗談返しやらキツーイ拒否やらで切り抜けられたわけですもんね。


この映画では、ママがちょっと自己本位ではあるけど・・・でも、なんとか子を育てつつも理想の自己実現を目指して頑張っていました。

子どもの自転車は買ってあげないし、小遣いを稼ぎ始めたら、お祭りの日お小遣いもあげない。
でも高そうなドレスは沢山持っていて、常に綺麗で居たい女性なんですが・・・
やっぱりキレイなのは素敵で、嫌いになれません。

私は1959年生まれだから、日本ではアメリカよりさらに女性が仕事を得るのは難しかったはずで、やっと得た仕事も、職場のセクハラや、給与の少なさに生活は苦しくて、その仕事を捨てて愛人になる女性も多かったようでした。

で、小学校中学年頃「ウーマンリブ」の大きな波が起こって・・・
せっかくだったのに後年、日本では女性が自由に働くと罰を受けるような、第三号という制度を施すことになります。

一律に女性(ほとんどの場合)の収入の大小だけで、得させるか損させるか線引きするなんて、いびつな制度だと思うんですけどね。

でも不思議な事に、私の大学時代後半になっても、バブルの頃にはぜいたくな暮らし欲しさに、バブルの成金を「パパ」と呼び毎月20万とか30万とかのお小遣いをもらう女子大生も多かったです。

1980年代以降になっても、つまりは女性が男性並みの仕事や給料を得ることは難しいことで。
大卒であっても(というか、大卒の女性自体就職先が余り選べない時代でした。)自分が必死に働くより、男性に養ってもらう方が生活が上だという事実があったんでしょう。


それでも、ボビーのママは仕事を見つけ希望を抱いて生きていきます。

ママのしでかしたことを、許せないはずなのに、
「いつか、ママを許してもらえる?」と聞くママに「やってみるよ」と答える場面、涙が止まりませんでした。






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最終更新日  2024.01.04 18:33:01
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