




近鉄京都線で西大寺方面に向かい、桃山御陵前を過ぎて宇治川を越えるときに、澱川橋梁と呼ばれる鉄橋を渡る(右図参照)。この鉄橋は単純トラス橋と呼ばれる構造で、主構にトラス(三角形の集合体)を用い、2つの橋台でトラス構造の桁を支えている。すなわち橋桁がなく、橋桁がない分、強度を確保するためにトラス構造としているのである。単純トラス橋では日本最長の161.4mを誇り、近鉄京都線の前身、奈良電気鉄道敷設時の昭和3年10月に完成したもので、国の登録有形文化財に指定されている。橋桁を使えば、簡単な構造で、しかも安価に架橋できるのに、何故、単純トラス橋としたのであろうか。
奈良電気鉄道線の建設計画では、当初は橋脚を立てて架橋する予定であった。ところが、架橋を予定した地点の周辺には帝国陸軍第16師団の練兵場があり、架橋地点は渡河訓練場として使われる予定だった(右図参照)。師団側は橋桁が訓練の妨げになることから、難色を示し本省へ伺いを出した。【京都市の鉄道史】その14 京都駅、結言 2026/06/27
【京都市の鉄道史】その13 新時代の鉄道 2026/06/24
【京都市の鉄道史】その12 ローカル鉄道 2026/06/23
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