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2011.11.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ヘンなときにヘンな本を読むわたしは、上野さんの「スカートの下の劇場」をふむふむと読んでいた。

 目からウロコ本、の一種かな。

 といっても、きわめてまじめでもあるので、別に眉をひそめる必要なんてさらさらない。
 あるひとがいみじく形容したように「下着を通してみたセクシュアリティの文明史」ということだろうか。
 いまのニホンはいわば、欲望列島と化してるともいえるのではないかな。
 それを上野社会学でもって、ぶったぎるとどうなるか。
 でもこのテキストが編まれたのももうずいぶん昔のこと。
 いまは遥かに複雑化しているのだろうか(というか、あるいは単純化、とも考えられなくもないけど)。


 橋本明さんは「男も女も異性と寝ているのではなくて制度と寝ているのだ」という。
 うーん、まさしくフーコーの世界だな。

 ちょいとツマミ食いするならば:
「女がどのくらい自分の身体にとらわれ、身体に封じこめられているか」を明らかにしていて、たとえば、拒食症のモンダイも扱われ、さきの中島梓さんのテキストともかなり係わってくる。

 XXXXとは何か。これすなわち、自分が妄想しているということが、最大のXXXXなのだ。
 だから、欧米のXXXは肉体を物質視し、ニホンのXXXは「X的な妄想を増長」させることに基づいている。
 つまり、いわゆるXXX小説の場合、実際のX行為描写より心理描写のほうがよりXXXX感に富んでいるという。
 ふうーん、たしかに、そりゃ、そうだなあ~。

 うんうん、フェメニズムもここまでくれば、タブーなんてなくなっちゃうな。

 上野さんの事実上の処女作は、「セクシイ・ギャルの大研究」だけど、それは読んだことがない。
 はじめて上野さんのものを読んだのは朝日の夕刊の文化欄に出てた、インテリアの社会学についてのもの。

 切り抜いておかなかったので長いあいだ、また読みたいなと思ってはいたけど、それもかなわなかった。
 ところが、その小論、ちくま学芸文庫「増補・<私>探しゲーム」に出ていて、思わず欠食児童がカツどんにありついたように読んでしまった。
 難しいテキストも混ざっていてちょっと難儀もしたけど、いい本だった。

 と思いきや、上野せんせーのセミナーに飛び入りさせていただけることにもなってしまって、ああ、ジンセイは奇遇だなあ、なんて感想をもらしていた。
 こんどは、当たって砕けろ。とばかりにうちのガッコ-での講演をお願いしてみたら・・・

 もちろんタダでしていただいたので、あとで打ち上げにバイキングにお誘いしたけどね。
 というわけで、懇意にして戴いております。

 かくしてわたし、あんまり大きい声でいうと恥かしいけど(いまさら、もじもじする柄じゃないでしょおーが!)、セクシュアリティに関心を抱いてる。
 するとジェフリー・ウイークスというひとの「セクシュアリティ」という本(上野さんが監訳)を送ってくださった。
 フーコーの性の歴史、以降、もっとも意味のある本だという触れ込み。
 再読しなければだな、なんせセクシュアリティの後進国たるメキシコと米国の歴然とした差異に眼を白黒させた記憶しかないもので。
 (ところで河出書房新社のこの本、書店の店頭でみたことがとんとありませぬ)
 かくかくしかじか、上野せんせーには計三冊も本を戴いてしまった。
(上野せんせー、ご無沙汰しておりますが、常々せんせーをケイアイしております)

 と、上野せんせーをどっこいしてしまったけど、いまではフェミニズムも幅がひろく、いろいろな傾向のものがひしめき、上野せんせーをもって、ニホンのフェミニズムを代表していいかどうか、そんな疑問を抱くひとも少なくないということぐらいのじょーしきは、わきまえているつもりであります。(でも、いま、ジェンダーのことにまったく触れてきてこなかったことに気がついた(この文の主語は一人称ね))


      (2003/10/10)






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最終更新日  2011.11.27 13:25:14
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