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あのね、ず~~っと昔、とてもシャイで、心優しい人とデートしたことがあるの
二人で、カウンターの中の棚に並ぶ、色とりどりの洋酒のボトルを眺めていたら
彼が 私の顔も見ず ポツリとつぶやくように 聞いたの
「君は 寂しくないの?外国で独り暮らしなのに・・・」
「俺なんか、時々寂しくて 男のくせに泣きたくなるんだ」
「何で 君はそんなに 元気で明るいのかな~」
「そうね~どうしてかな?あまり考えたことはないけど・・・」
「そうね~私が女だからかナ~?」
「あのね、最近気がついたんだけど、男の人の方が寂しがりやさんだよネ~」
「女の人ってさ、どんな状況でも自分の中に、家庭があるんじゃないかしら?」
「男は女がいないと、家庭がないけど、女はそこにいるだけで自分ひとりでも家庭なんだっていう気がするの」
「だから、独りでも寂しくないんじゃない?」
「でもね、、、寂しいときは勘違いしやすいから、寂しさから始まる恋愛は長続きしないと思わない?」
「なのに、寂しい人を見ると 放っておけなくなるなんて~矛盾しているネ~」
「私ね、ふっと思ったんだけど、、、本当はね、誰とでも結婚できるんじゃないかな?って」
「この人じゃなきゃ、ダメなんて言うのは、、、傲慢だよね」
笑いながら、そう言うと、、、彼はあわてて、ビールを吹きだしそうになりながら言った
「だめだよ~、誰とでも結婚できるなんて、軽く言っちゃいけないよ!」
でもネ、、、本当にそう思っていたの
何の理由もないけれど、そう思ってたの。。。