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母の誕生日&古市佳央さん(ミクシィ名しゃちょうさん)の誕生日。
そして義父の命日でもある、忘れられない日です。
夕方、母のいるホームにプレゼントの服を届けに行き、夜は義母のところへ命日の花を
届け、仏壇にお参りし、お茶を飲みながら、義父の最期の日の話しをしてきました。
母は数年前から、アルツハイマーの為、特別養老ホームでお世話になっています。
何か?と感じたのは、今から7~8年前になるでしょうか。
父が脳梗塞で入院した時、毎日付きそっていた母でしたが、その頃から物忘れがひどく
なり、私は母のために伝言ノートを書き、その日の父の容態、見舞いに来て下さった方の
お名前などを報告していたのですが・・・
読んでいるはずなのに、「あら、あの方、お見舞いに来てくれたかしら?」とか、ちぐはぐな
ことを言うのです。(ちゃんと読んでるの?と親子喧嘩みたいなこともありました・・・)
少し気にはなったものの、父の看病疲れから忘れっぽくなっているのだろうと思って、、、
あまり拘らずにいたのです。
退院してからも、リハビリの通院、左半身がマヒした父の介護で忙しい日々を過ごしてい
て、私も当時は自分で店をやっていたこともあり、昼間、実家に行く時間もないまま過ぎて
行きました。
ある日、父からの電話で、母が毎朝、泣いていると言うのです。
父は脳梗塞の後遺症で少しロレツが回らないこともあり、聞き取りづらいので・・・
「お父さん、お母さんが泣いているの?」と確認すると、「そうだ!」と答えるので、、、
「お父さんが泣かしているんじゃないのぉ~?^^」と冗談を言うと、どうもそれどころじゃな
いような暗い声で、最近は死にたいとかおかしな言動が多いと言う。
こりゃ~~大変!と感じた私は、即、精神科の病院へ予約を入れ、母を診てもらうことに
しました。(痴呆症?または老人性の鬱病?かも知れないと思ったので)
幸い、我が家の近くには精神科専門の大きな病院があり、痴呆症の専門外来もあるので
そこで診てもらうことにしました。
ちょうどその日は、女性の医師(副院長)でベテランの頼りがいのある先生でした。
結果、アルツハイマーの初期では?ということでした。
初期は判断がつきにくいので、かなりひどくならないと病気であることがわからず、家族も
単に物忘れがひどくなったと思い、「どうしたの!」と怒る場合が多いそうです。
あら?もうこんな時間!明日は早いので今夜は途中ですが、この辺で・・・
これから、ますます高齢化が進み、アルツハイマー、老人性痴呆の方も多くなるでしょう。
母の病名がわかった時、ショックと同時に納得出来たのです。
病名がわからない時は不安でしたし、母の物忘れに苛立つこともありましたが・・・
医師から「この病気は進行をゆるやかにすることは出来ても治すことは、今は出来ない」
とはっきり言われ、「大事なのは、まわりが病気を受け入れることですよ」と言われたこと
で、私の心がスト~ンと落ち着いたのです。
あれから、数年たち、父の死もわからず、母の記憶は確実に薄れていきつつあります。
最近は私の名前さえ忘れているようですが、たとえ過去の記憶が薄れても母は母です。
私の母であることに変わりはないのだと、、、実感しています。
今日は、母の誕生日。
綺麗な花柄のカットソーを胸にあてて「あら!派手かしら?」と嬉しそうにしている母・・・
その笑顔は昔の母のままでした。