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サリィ斉藤

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カテゴリ: 本の話
愛・地球博に行った時、ヨルダン館で「死海の塩のバスソルト」なるものを購入しました。

今、ダイエットに励んでいることもあって、汗がたくさんかけるのがうれしい。

ぬるめのお湯に、半身浴でたっぷり浸かっているのが好きなのですが、目に悪いとは知りながら、ついつい本や雑誌を持ち込んでしまいます。
この3日間ほど、お風呂の中で読んでいたこの本が面白くて、毎晩1時間以上の長風呂になってしまいました。
葉桜の季節に君を想うということ
「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午

流行の純愛小説のような、詩的なタイトルですが、この本は、刊行当時にずいぶん話題になったミステリ。
「絶対に映像化が不可能な、あっと言わせる叙述トリック」
が評判を呼んで、新聞の書評欄などでもよく取り上げられていました。

私は、映画でも本でも、結末のどんでん返しが評判で、絶対最後は驚くよ…と吹聴されているものだと、よぉし見破ってやろうじゃないの、と燃えてしまう(?)妙な負けん気があるのですが、この小説には…ほんと、鮮やかにだまされました。



この小説、最後に作者がつけた「補遺」というのがあるのですが、箇条書きで書かれたそれを一つひとつ読み進むたびに、自分の「思い込み」を突きつけられていくという…。
自虐的な快感さえ味わえる本でした。とっても面白かったです。

小学生の頃、アガサ・クリスティの「ポアロ」シリーズからミステリーを読み始めた私は、そのせいか今でも、どちらかというと海外ミステリの翻訳物を手に取ることが多いのです。
今週は、久々に日本のミステリーを読んで、本の世界にはまりこむ幸せを味わいました。

限られた時間の中で「面白い本」を着実に読みたい、と思ってしまう私は、「ミステリーベスト○○」「今年のベスト10」といったブックガイドもよくのぞきます。
新聞の書評欄は、なかでもよく参考にするものの一つ。

読売新聞は、子ども向けにも本の紹介ページが充実しているのですが、一昨年はミステリ作家の北村薫さんが、古今東西のミステリの名著を紹介する、入門ガイドを週に一回連載していて、とても楽しく読んでいました。

この連載は、挿画となっていた大野隆司さんの版画もあわせて、一冊の本にまとめられています。
ミステリ十二か月
【送料無料商品】ミステリ十二か月

文章も、紹介されている本の充実度もすばらしい(ちなみに本自体は大人向け)ですが、特にいいのが、ネコをモチーフにした大野さんの版画。
谷中安規の影響を強く受けられたと自認されるだけあって、どこかノスタルジックで、本当にかわいい絵の数々がオールカラーで収載されています。

しばらく、個人的にミステリ熱が高まりそうな予感です。

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最終更新日  2005.05.27 22:39:41
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