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サリィ斉藤

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カテゴリ: 旅の話
ノイシュバンシュタイン城といえば、ドイツ観光の目玉としてあまりにも有名です。

バイエルン国王ルートヴィヒ2世が、歳月と資金を湯水のように注ぎ込んで造り上げた「王の夢の城」。

ルキノ・ヴィスコンティとヘルムート・バーガーが大好きな私にとっては、この城は、映画「ルートヴィヒ」で目にして以来、いつか訪れたいと憧れていた場所でありました。

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今回、ワールドカップ観戦でドイツを訪れることになったので、ミュンヘンに滞在して試合の予定のない一日を利用し、城のあるフュッセンの地を訪ねました。

観光ツアーだと、バスで城の麓まで乗り付けて一気に見学するようですが、私たちはミュンヘンから、ローカル列車で約2時間ののんびりした行程を楽しみました。

城のあるホーエンシュバンガウの村は、メルヘンチックな小さなホテルやレストランが立ち並び、観光客を運ぶ馬車が待っていて…
村全体が、一つの舞台のようです。

ホーエンシュバンガウ村から城を見上げる

観光客を待つ馬車

一方、村のチケットセンターは、機械化が進み非常に近代的な感じでした。
バスでマリエン橋のそばまで山を上り、後は炎天下を汗をかきつつ歩きます。

マリエンベルク橋から見た白鳥の城


ちなみにその橋を、逆にお城の側から見てみると…こんな感じです。

マリエン橋

チケットを買う時に、ガイドツアーを申し込むと集合時間を指定されます。
私たちは早めに着いてしまったので、ギラギラと太陽が照りつける下で延々、中に入れるのを待っていました。

ノイシュバンシュタイン城(中庭から見上げる)

う~ん…
想像していたより、ずっときれい。というか、キレイすぎる。
あまりに新しくピカピカした感じが保たれている(のか、お化粧したのかは謎)ので、19世紀の城に来た!というよりは、 ディズニーランドにいるみたいな気分 になりました。

ノイシュバンシュタインの入場を待つ

いよいよ中へ入場。…でも、室内は撮影禁止なのでした。ザンネン。

しかし、ワーグナーのオペラをモチーフにした壁画や彫刻にビッシリと埋め尽くされた城内の、あまりにも絢爛豪華な様子に圧倒されてしまった私たち。

一つひとつの装飾はとても美しいのだけれど、どこまでもどこまでも理想の美を求めようとするあまり、「きれい」というよりは一種「すさまじい」空間でした。
ただ、お城のバルコニーから見る風景は、それはそれは心洗われる美しさで、見とれてしまいました…

ノイシュバンシュタイン城からの眺め


「いやぁー、ここまで来ると“バカ殿”だな、ルートヴィヒって」
…という、身もフタもない一言に、一同激しくうなづいてしまったのであります。

城の建築に熱中した挙句、引きずりおろされるように退位させられ、直後に不審な水死を遂げたルートヴィヒ2世。
しかし、その彼が残した城が、今では莫大な利益をドイツにもたらしているのですから、バカ殿さまも捨てたものではありませんね。

永らく中途半端に放り出していた、 旅のフリーページ
新しく、今回の ドイツW杯の旅 のページも作りましたので、よかったらぜひご覧ください。

明日からは夫の夏休みで、お弁当づくりも早起きも9連休です。
物騒なニュースも続いていますが、どうぞ皆様、楽しい夏をお過ごしください。





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最終更新日  2006.08.11 23:42:59
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