ミステリの部屋

ミステリの部屋

2007年02月27日
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三百六十人の乗客を満載したジャンボ・ジェット機が忽然とかき消えた!
その直後、二千五百万ドル相当のダイヤモンドを要求する手紙が舞い込んだ。
航空会社とFBI、それに州警察が調査に乗り出すが、手掛かりはナシ。
そこにさっそうと登場するのが、若き弁護士ベレッカー。
ただし開店休業中。
そして元妻兼秘書のアニー。
二人が航空会社の友人から、この事件を耳にしたのが運のつき。
十万ドルの報奨金めあてに、素人探偵よろしくうろちょろするうち、事件の深みにまきこまれ―そして最後には、あっと驚く結末が…軽妙洒脱なユーモア・ハードボイルド。
(「BOOK」データベースより)


乗客を乗せたジャンボ・ジェット機が姿を消す話、としてこの作品の名前は知っていました。
これだけスケールの大きい謎はなかなかありませんね。

『スカイ・ジャック』というタイトルから、サスペンスタッチなのかと想像していましたが、ユーモア・ミステリでした。
しかもハリウッド全盛期のラブ・コメディを思わせるようなドタバタ調です。

主人公は若き弁護士ベレッカーと秘書のアニー。
美人のアニーはべレッカーの元妻で元秘書なのですが、「上役としての彼は申し分ない、だめなのは夫としてだけ」と、離婚して秘書を探している彼に自分を売り込んできました。

この二人がジャンボ機消失事件に首を突っ込んで、あちこちで騒動を巻き起こしていきます。

特に、アニーがスチュワーデスの友人から借りた制服を着て調べ回っている時に、本物のスチュワーデスに間違われて飛行機に乗るはめになり、無茶苦茶な仕事ぶりで混乱を引き起こすところは笑えました。


まともで悪いか、と言われそうですが、ついついとんでもなく奇想天外なものを期待してしまったので……。
もしかしたら実現可能かもしれません。……やっぱり無理かな?

車の駐車場所のことでバトルを繰り広げる近所のおじさん、謎の宗教団体など、くせのある登場人物たちが話を彩り、二人のウィットに富んだ掛け合いが最高の作品でした。


作者のトニー・ケンリックは1935年オーストラリア生まれ。
1970年、殺人事件をコメディアン・コンビが追及する『殺人はリビエラで』で、作家デビュー。
奇想天外なプロットと、ユニークなキャラクター設定で笑いに満ちた作品を書きました。
ほかには、おかしな誘拐事件『  リリアンと悪党ども改版  』があります。



 スカイジャック改版 : トニー・ケンリック







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最終更新日  2007年02月27日 18時36分41秒
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