ミステリの部屋

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2007年06月13日

白馬2泊3日の旅（その２）

(4)

テーマ：ドライブ･小旅行(1757)

カテゴリ：ちょっと旅したり

この前の日記を（１）としてしまったので今日は（２）を書きますが、実は後は帰る日のことだけなので余り書くことは多くないのです。

3日目の朝も、朝起きると窓の外は雨でした。
松本まで車で行って、そこからは列車に乗ります。昼ごろ発のため、少しは時間がとれるので、たくさんある美術館のどれかに行こうということになりました。

そして選んだのは「安曇野ちひろ美術館」です。

私が社会人1年生のころ、職場にやってくるセールスマンの方から色んな本を買いました。百科事典、美術全集、科学事典、など。

今ではなんてことないのですが、その当時は断るということがなかなかできなかったのです。
話だけでも聞いてくださいといわれて聞いているうちに話が長くなって、そうなると買わないと悪いような気がしてきます。洋服やお化粧にお金をかけるより、内面を充実させましょうよ、と言われると「そうかな」と思います。
まったくあきれた世間知らずでした。

いわさきさんの絵はとても優しく、そこに描かれた子供が本当に愛らしくて、すぐに好きになりました。
作品集には飾ることができるように絵が何点か付いていたのですが、それをいつも家のどこかに飾っていたくらいです。

でもこれまで、信州がいわさきさんのゆかりの地だということは全く知りませんでした。

東京育ちながら、学校の休みにはご両親の実家がある安曇野で過ごしたこと。山歩きが好きだったこと。長男出産後には夫が司法試験の勉強をする間に絵筆1本で生活を支えるため、まだ赤ちゃんの息子さんを実家に預けていたこと。

戦争が終わった日のことや、宮沢賢治に夢中だということが書かれた日記もあり、いわさきさんの人生をたどることができました。

駆け足ではありましたが、やさしさだけでなく、繊細さと強さと平和への願いを持ち続けた人だということがよくわかり、より身近に感じられるようになりました。