三一太福

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2008.01.08
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カテゴリ: 谷垣禎一政調会長
 自民党旧宮沢派(宏池会)の流れをくむ古賀派(46人)の古賀誠会長(党選対委員長)と谷垣派(15人)の谷垣禎一会長(党政調会長)は、1月16日に東京都内で会談し、両派の合流で最終合意する。5月13日にお披露目のパーティーを開く。派閥会長は古賀氏で、谷垣氏はナンバー2として代表世話人に就任する。合流後の「中宏池会」は61人となり、第2派閥の津島派(68人)に次ぐ勢力となる。

 2000年の「 加藤の乱」による分裂から7年余を経て両派が合流するのは、年内に見込まれる衆院の解散・総選挙に備えるためだ。政界再編や「ポスト福田」に向けた影響力強化を狙う。古賀派幹部は「次期衆院選で自民党が大幅に議席を減らし、自民、民主の枠組みがなくなれば、大きなリベラル勢力は結集の核になる」と語る。



 「保守本流」と言われながら両派は小泉、安倍両政権で冷遇され、合流構想は幾度となく浮上しては消えた。谷垣派が谷垣氏を次期総裁候補とすることを合流条件としたことに、古賀派内の麻生太郎前幹事長らを支持するグループが反発したことも大きい。

 しかし、昨年9月の福田政権発足で両派とも主流派入りしたこともあり、谷垣派は「今は福田政権を支えるべきで次の総裁候補を論じるべきではない」(中堅)と合流条件の棚上げを決め、合流話は一気に進んだ。

 次期総裁選を目指す谷垣氏にとっては、必要な 推薦人20人を確保できる利点がある。合流に当たっては谷垣氏を総裁候補と明確に位置づけないが、総裁選経験者は谷垣氏だけ。いざとなれば一本化するとみて妥協した。



 ただ、合流しても新派閥が一枚岩になる保証はない。先の総裁選で麻生氏を支持した 菅義偉前総務相は古賀氏に「合流は妨げないが、次の総裁選は麻生氏を支持する」と明言。 鈴木俊一元環境相らも菅氏と連動するとみられている。

 谷垣派からも、「谷垣氏を総裁候補として認めてもらえなければ、事実上の古賀派への吸収合併だ」(中堅)との不満の声も漏れる。次の内閣改造で、古賀氏が誰を入閣候補として推薦するかをめぐっても派内がガタつく可能性もあり、合流の後遺症はしばらく続きそうだ。



 「ポスト福田」にふさわしい人物のひとりとして谷垣氏を考えている私としては、「谷垣首相」誕生に弾みがつくわけで、両派合流について大いに歓迎している。本音を言えば谷垣氏が派閥会長となってほしいくらいだ。

 できれば麻生派も合流して欲しいが、「ポスト福田」を狙っている麻生氏の派閥を取り込めないのはやむを得ないのかも知れない。





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最終更新日  2008.01.11 22:15:00
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