事例で解決、労働トラブル 労働基準法がよく分かる

2007.08.28
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カテゴリ: 労働基準法物語
(就業規則作成及び届出の義務)

第70話

おせっかい親父:さて、労働条件の基本的な検討は以上じゃ。次は、服務規律の検討に入ろう。ところで、パソコン教室ということじゃが、社長のビジョンでは、現役を引退したパソコン初心者をターゲットに、パソコンの奥深さを教える事業を展開したい、とのことじゃったな。

パソコン教室社長:これがメインだが、彼(現在唯一の従業員)の言う、パソコン上級者向けに、様々な応用技術を伝授したい、ってのも、面白いと思うようになってきた。彼は、システムエンジニアのキャリアだが、彼自身はあまり、パソコンの応用技術はないようだ。もともと、営業の達人っていうことで、雇入れたので。だけど彼の前の職場の後輩数人が、パソコン命を宣言していて、どうも、彼にほれ込んでいるようだ。それで、どこまでも彼に付いていって仕事をしたい、ってことなので、スカウトすることにした。彼らは、システム構築やサーバ運営、ホームページ作成等々をやってみたい、ということだ。ただ、やはり、応用技術の伝授というのは、いささかオーバーのようで、まずは、彼ら自身の応用技術の展開、ということになりそうだ。

おせっかい親父:いきなり、新たな展開ですな。 (ほんとに、大丈夫かな… と内心心配する親父) パソコン教室の運営ということで、労働条件を検討してきたが、この人たちの労働条件は、別途考えなければいかんかも知れんな。

パソコン教室社長:まあ、彼らはバックログ(ソフト開発の積み残し)をかなり抱えているようで、雇入れは来年4月以降になりそうだから、まずは、パソコン教室が先だ。彼は、流石に営業が上手で、10月開講予定のところ、かなりの受講生を獲得した。インストラクターの選抜も急がないと… さて、そんなだから、先に進めよう。

おせっかい親父:さて、服務規律じゃが、出退勤、セクハラ防止、二重就業禁止、競業避止義務等の一般的な服務規律のほか、業務の特質上、守秘義務、個人情報漏洩防止、私的財産権の帰属等の規定も必要なようじゃな。殺人や詐欺等で最近問題になっている、闇サイトや裏サイトと関わらない様にする、と言った規定も必要かも知れんな。服務規律は、懲戒規定とリンクさせることも必要じゃ。『飴と鞭』ではないが、表彰規定も用意しておいた方がいいだろう。

パソコン教室社長:その辺は、親父の経験に委ねる。ドラフトを作っておいてくれないか?

ってなわけで、大方、親父の頭の中には就業規則の全体像が出来上がったため、2週間後をめどに案を提示するお約束をして終了。


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(作成及び届出の義務)
第八十九条 常時十人以上の労働者を使用する使用者は、次に掲げる事項について就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならない。次に掲げる事項を変更した場合においても、同様とする。
一 始業及び終業の時刻、休憩時間、休日、休暇並びに労働者を二組以上に分けて交替に就業させる場合においては就業時転換に関する事項
二 賃金(臨時の賃金等を除く。以下この号において同じ。)の決定、計算及び支払の方法、賃金の締切り及び支払の時期並びに昇給に関する事項
三 退職に関する事項(解雇の事由を含む。)
三の二 退職手当の定めをする場合においては、適用される労働者の範囲、退職手当の決定、計算及び支払の方法並びに退職手当の支払の時期に関する事項
四 臨時の賃金等(退職手当を除く。)及び最低賃金額の定めをする場合においては、これに関する事項
五 労働者に食費、作業用品その他の負担をさせる定めをする場合においては、これに関する事項
六 安全及び衛生に関する定めをする場合においては、これに関する事項
七 職業訓練に関する定めをする場合においては、これに関する事項

九 表彰及び制裁の定めをする場合においては、その種類及び程度に関する事項
十 前各号に掲げるもののほか、当該事業場の労働者のすべてに適用される定めをする場合においては、これに関する事項

労働トラブルの未然防止のため、就業規則を作りましょう。





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Last updated  2007.08.28 22:47:24
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