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小学3年生のころ「ああ無情」を読んで、子供ながらにとても感動したことを覚えています。
中学生になり、国語の教科書で「銀の燭台」と題した抜粋を読んで、「ああ無情」に再会しました。感動がよみがえり、もう一度読み返してみよう、今度は子供向きじゃなく本来の大人用のものを読もうと、集英社の世界名作全集の「レ・ミゼラブル」に挑戦しました。緑色の本で、上下巻の2冊に分かれていました。
きっと内容は難しかったでしょうが、あらすじは知っていたので、読み切れたようです。
途中、「ワーテルローの戦い」の章が長くて、退屈で嫌気がさしたのを覚えています。
でも最後には、やはり感動して胸が一杯になったように思います。ジャン・バルジャンの名前は、忘れることはありませんでした。
お友達のブログで、この映画のことを知りました。とても感動したというので、楽しみに見てみました。
お話は大体本に忠実に作られていましたが、あの長編大作をわずか2時間余りに収めるのはやはり大変ですね。焦点はジャン・バルジャンと彼を追いまわすジャベール警部の二人の関係に絞られていた気がします。(形だけはなんか、ルパン三世と銭形警部みたいですね~。全然違うけど)
心がすさんでいたジャン・バルジャンが改心するきっかけとなった神父さんとの出会いはやはり心に残ります。人が人を信じることの凄さ、素晴らしさを感じます。誰でもそうなったかどうかはわかりませんが・・・警察官を返した後に、ジャンバルジャンに語りかける神父さんの言葉に心打たれました。
同じ人なのに、刑務所を出てきたばかりのジャンバルジャンと改心した後の彼とではこうも変わるのかと驚きでした。目が違いますね。荒々しい険しい目と、静かに憂いを秘めた目と。40過ぎたら自分の顔に責任を持てという言葉を聞いたことありますが、心は目に現れ、表情を作り、顔になっていくものだとつくづく思いました。いい顔を作るには心がけ良くしなきゃね。
それにしても、パンを1個盗んで19年も投獄させられるなんて・・・。大人しくしていればもっと早く出られたのかもしれないのに大変なことです。一つ道を踏み外すととてつもなく大変な人生になってしまうものですが、でもやり直せないことはないと希望も感じます。
一度目覚めた良心は、彼の罪をかぶって裁判にかけられてしまった者を見捨てることができず、自分がその罪人だと告白するジャンバルジャン。黙っていればわからないのに、彼は黙って見過ごすことができませんでした。「偉い!」と簡単に言えません。私ならどうするかしら。そんな立場になった時、正直に言えるかしら。重い選択です。
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