ディサイション・パワード 2部第21話



ヨウたちは核攻撃隊の進路を作るため、辺りの敵の一掃にかかっていた。
ヨウと美衣の爆発的はエネルギー砲により、次々と敵が光の中へ消えていく。
リリスとフィンのディスも近づき、背中合わせになる事によって彼らみたいに巨大なエネルギーを放射する事を可能にしていた。
4人の働きとジミュートやオーシャンたちの力で徐々に道が開かれてきた。
「先へ進むぞ。ここから先は個人で動く」
ヨウたちはバラバラになり、さらにヴィーナスへ近づいた。

アドバンスもヴィーナスへ向け進行していた。
その時、幟唯はあの機体を見つけた。
「あれは・・・」
そして、天と渉流に云った。
「先に行って下さい。あとで追いつきます」
渉流は彼女の進行方向に例の機体を見た。
「シイ!」
幟唯は振り向いた。
「必ず追いついて来いよ」
「うん」
幟唯が嬉しそうに返事をし、アドバンスと艦隊、渉流は先へ進んだ。
そして、目の前で戦闘をしているターゲットに向かって行った。
「何・・・?」
幟唯が目の敵にしている美衣が彼女に気付いた。
幟唯は高速で突進して、一気にソードで斬りかかった。
美衣は回避し、セイバーを撃った。
向きを変え、体勢を立て直し再び攻撃を開始しようとする幟唯。
「こいつ・・・しつこい」
美衣が向かってくる白い機体にセイバーを連射する。
「おりゃあああ!!」
叫び声を上げながらソードで敵機に斬りかかる。
それをセイバーで防いだ。
「機体の性能に頼っている様で!!」
そして、美衣はそのままセイバーを放った。
ソードが弾かれ、武装がなくなった。
「クソッ、そんな事で!!」
素手で攻撃をしようとした幟唯に、美衣がセイバーを向け、放った。
それは頭部の横を通り、幟唯は怯んだ。
そして、幟唯の後ろで何が壊れる音がした。
後ろを振り返ると、政府の機体がバラバラに爆散していた。
自分を助けたのか?と信じられない風に敵機を見る。
すると、その敵機から声が入ってきた。
「戦えない敵を倒すなど、その様な事はしない。早く退きなさい」
そう言い残し、その機体はその場を去った。
幟唯はその機体の後姿をただただ見る事しか出来なかった。

ヨーランは後ろに残った敵部隊の殲滅に移っていた。
そこに、紫郎が相手をしていたはずのカマを持った敵が近づいてきたのを確認した。
「あれは・・・まさか!」
ヨーランは紫郎が負けた事を悟った。
「畜生!貴様ぁぁぁ!!!」
その敵機にセイバーを連射する。
それに乗っているイルスは攻撃を全てフィールドで消滅させる。
「ハァ、ハァ・・・邪魔するなぁぁぁ!!」
そして攻撃の体勢に移った。
ヨーランは警戒し、相手と距離をとる。
そしてセイバーを撃ち、接近戦に持ち込ませない様にした。
「死ねぇぇぇ!!!」
イルスは奇声を上げながらカマをブーメランの様に投げた。
それは回転しながらヨーランの機体の左横を通り過ぎ、後ろから戻ってきた。
そして両足を捕らえ、ヨーランは激しい衝撃に襲われた。
戻ってきたカマを掴み、そしてカマを振り下ろした。
「消えろぉぉぉっ!!」
ヨーランの機体に直撃し、縦に切り裂いた。
ヨーランは一瞬のうちに絶命し、その亡骸はディスと共に宙を漂って行った。
ZEROのメンバーと知らずそのメンバーを2人も倒したイルスは、さらに進んで行った。

ヴィーナス内ではハロの発射準備に追われていた。
「間もなく予定位置へ到達します」
オペレーターから創に伝えられる。
創は微笑し、戦闘の行われている方向を見た。
その時、オペレーターから非常事態が告げられた。
「大変です!前方に敵部隊多数接近中です!!」
他のオペレーターからも別の情報が告げられた。
「敵部隊、ミサイル多数発射しました」
創は冷静に指示を下した。
「艦隊を前に出し落ち着いて迎撃しろ」
云われた通りに艦隊は前に出てミサイルを撃ち落した。
しかしその艦隊は、落としたはずのミサイルによってほぼ壊滅状態に陥った。
レーダーから突如消えた反応にヴィーナス内がざわめき出した。
「ぎ、議長!この熱量、核です!!」
一帯は騒然とした。
「核だと?!」
創も驚愕し、血管が浮き出るほど怒涛した。
すると、さらにオペレーターが知らせた。
「ヴィーナス両舷に核攻撃部隊と思われる集団が!ミサイル発射されました!!距離80」
創はとっさの判断でこう命令した。
「ハロに充電したエネルギーを全てフィールドに回せ!ここで落ちる訳にはいかん!!」
専門の班はすぐに行動をし、フィールドを全開にして展開した。
左舷のミサイルは全て消滅させる事に成功したが、右舷のミサイルはタイミングをずらし撃たれたらしく、全て残っていた。
「ちょ、直撃します!!」
オペレーターの悲痛な声で伝えられた。
その時、全てのミサイルは一筋の光によって爆破された。
その発射された方向をみると、そこにはアドバンスと第2ランド艦隊の姿があった。
「アドバンスです!」
オペレーターが創に伝える。
反逆者によって助けられたので、創は複雑な顔をした。

『なんとか間に合ったな』
ユウキが天に云う。
「えぇ、ギリギリでしたが」
天は答え、すぐに戦闘体勢へ移った。
渉流も艦へ向かってくる敵を落としていく。
すると渉流は、前方から黄金色の機体が向かってくるのを肉眼で確認した。
「あれは・・・カイ!」
渉流は魁を艦に近づかせぬよう自分から向かって行った。
「お、おい!ワタル!」
天が止めようとしたが、渉流はそのまま敵陣の中へ消えて行った。

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