投資逍遥

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2005/10/15
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カテゴリ: 読書
この本は1992年11月に発行されました。
著者は1929年生まれで当時は63歳位でした。
著者は交通史に大変な興味をお持ちの方のようで、30年にわたり資料を集めてこられたとのこと。
著者の略歴によると、大学卒業後サラリーマン生活を30年以上継続されたとのこと。
仕事以外のことを少しずつ長期間続けることの価値を認識させられます。

以下は 【この本からの引用】 【征野の感想】 です。


【この本からの引用】
明治5年、東京・八王子間46キロにいち早く往復馬車が許可となる。


【征野の感想】
10月9日の日記 に書きましたが、相沢菊太郎の明治20年の小旅行でも、東京・八王子間の馬車を利用しています。


【この本からの引用】
明治30年代中頃になると、自転車は上流階級や金持ちのステータスシンボルではなくなって実用化の段階に入った。

【征野の感想】
明治の前半は自転車を持っているのは上流階級であったようです。
時の流れを感じますね。

自転車が日本に渡来したのは幕末のようですが、そうだとすると陸上交通機関では、生き残りとも言えます。
馬車や人力車は、もうなくなっていますからね。
おそらく今後とも自転車は便利な乗り物として残るでしょう。


【この本からの引用】
明治41年秋の展覧会に出品した満谷国四郎(みつたにくにしろう)画伯の油絵「車夫の家族」の大作で、いま東京芸術大学に所蔵されている。

【征野の感想】
車夫とは人力車を引くのを生業としている方です。

満谷国四郎の「車夫の家族」 は、「とあるスラム街に住む車夫一家の平和なひとときを、この作品は複雑な色彩と光の影で鋭く捉えている」と、著者は言っておられます。

以下に「車夫の家族」の解説を少々。

車夫の家は、上がりがまちから裏口まで3畳ほどの長屋の一部屋。

人力車を引くのを生業とするものの収入は様々だったようです。
金持ちのおかかえの車夫は安定した高収入であったようです。
もちろん高収入といっても「それなりの収入」という意味です。
それに対して、「借り車夫」といって、人力車を自分で持たずに人から借りて営業している方の収入は、やはり低かったようです。


この「車夫の家族」に描かれた車夫は、「借り車夫」なのかもしれません。






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Last updated  2005/10/15 06:06:06 PM
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