異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2026.02.24
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(韓国以下の国になったとさえ言われた日本の凋落ぶり)

を追い越すのではないのかとさえ言われ、世界から恐怖と羨望の目で見られた。
その様子はハーバート大学のエズラ・ヴォーゲル教授が「ジャパン・アズ・ナン
バー・ワン」という書物で書いた。

 それが1990年代になると、様変わりになり、日本は転落し、失われた30年
と言われる時代になっていく。

 なぜ、日本が転落したかについては、日本では、バブル時代に日銀が急に金融引
き締めをして、不動産バブルが破裂したことと、大蔵省(現・財務省)が財政収縮
と、消費税の導入と数回の引き上げをして、経済を徹底的に冷やした事が原因であ


 財務省と日銀が「諸悪の根源」、更に「経済音痴」である事は、その通りだが、
筆者は、日本ではほとんど語られていないが、アメリカが日本対策をしっかり行い、
その対策で日本が転落して行ったと考えている。

 その中心にいたのはビル・クリントン大統領である。1993年に大統領に就任
した彼が何をしたかは、ジョン・トラボルタが主演した映画「パーフェクト・カッ
プル」によく描かれているが、簡単に言えば、銀行・金融のルールを大きく変更し、
超円高にして、日本製品の国際競争力を奪った事が大きい。

 更に、1989年から始まった日米構造協議で、日本に様々な注文をつけ、嫌、
因縁に近い文句を言い、日本の経済競争力を削いで行ったのである。

 財務省の「日本は世界一の借金国」という、事実と違い、日本を貶める宣伝が
世界にばらまかれ、急成長して来た韓国や中国からも、「もはや日本は韓国以下


(東日本大震災が日本を見直すきっかけに)
 しかし、ここ数年、世界の専門家の日本を見る目が変わって来た。きっかけは
2011年の東日本大震災であったと、筆者は考える。

 多数の死者が出て、家屋も崩壊し、原発さえ大きな被害が出たこの震災に世界
各国のマスコミが取材に殺到した。テレビが欲しがる映像は、被害のひどさととも
に、略奪、強盗、乱暴という混乱だった。しかし、CNNもイギリスのBBCも


 海外の本部からは、何故、そうした映像がないのだと、現場の取材陣に厳しい
注文が来たが、現場で取材をしている者たちは、「ないものはない」としか言え
ない。だが、ここからが日本のNHKを始めとするテレビ局と、イギリスBBC
は違ったのだ。

 家族が死んで孤児になった子供や、身内が何人も死んだ年寄りも、文句を言わず、
静寂に列を作り、配給を待ち、更に、配給を受けている人たちも、子供や年寄りに
先を譲ったりする姿に驚愕したのである。
 更に、地震と津波でガラスが壊れ、無人となった商店から食品を持っていく人が、
きちんと金を置いていく姿に、「これは何でだ」と思い、徹底した日本取材を開始
したのである。

 そして、日本人には「お天道様が見ている」という言葉があることを知る。欧米
にも似たような発想はあるが、日本ではそれが徹底していて、人に見られて恥ずか
しい事はしないという意識が強くある事を知る。

 そして、誰に命令される訳でもないのに、自然にルールを守り、整然として行動
する。困った人は周囲が助けるという国民性が身についていることを知るのだ。

(改良されたラーメンは日本の料理に)
 仕事の仕方でも、国内外に関係なく、引き受けたものは、きちんと約束通りに実行
する。そして、自分達が引き受けた事案は、引き渡した後も、見守りをして、何か
あれば、ケアをきちんとするという姿勢が見直され出したのだ。

 日本人にとって、信頼がとても重要で、信頼のためなら、身を粉にしても努力を
する日本人の姿勢がそこここで目につくようになって来た。更に日本は政治的な要求
や、何か見返りを求めたりしない事もわかって来た。

 国際的に安価で工事は引き受けるが、数年でトラブルが発生したり、政治的な要求
がついていたり、ケアを頼むと、法外な金を要求する中国などとは全く違う事がわか
って来た。

 工業製品でも、自動車や家電製品など消費者が購入して使用する製品は、1970
年代、80年代に世界を席巻したが、自動車を除くと、中国や韓国にシェアを取られ、
表面的に見る影もなくなり、家電製品、半導体、携帯電話、造船、銀行などの分野
では、世界のトップから転落した。

 しかし、その一方で、中国や韓国などの半導体や携帯電話などの部材や製造装置
などの分野では、世界を席巻するようになって来た。

 中国には億単位の監視カメラが国内の設置されているが、その監視カメラはソニー
の製品が多く使われているという。また、自動車発祥の国という誇りを持つドイツ
のポルシェやBMW、ベンツなどの部品を見てみると、日本の自動車部品会社の
製品が多く使われている。

 更に、航空機などでも、世界的なメーカーはボーイングなどの外国企業だが、
その機体をみると、エンジンや推進力などの部品には日本企業の製品が多く使われ
ているし、機体も東レなど日本企業の製品がないと、成り立たない状態である。

 気が付いてみると、世界の最先端の業界の部品、部材、製造装置などは日本企業
が大きなシェアを占めるようになって来たのである。

 なぜ、そうなったかと言えば、部品、部材メーカーは徹底した品質管理、製品の
絶えざる改善、改良をしている、その努力が他国の企業の追随を許さなくなって
来たのである。

 CDもトランジスターも、音楽のシンセザイザーも、最初にその原理、仕組みを
考えたのは外国人である。しかし、それを突き詰めていき、実用化し、世に普及
させたのは、日本企業、日本人である。

 食品でもラーメンは中国発祥のものだし、カレーもインド発祥のものである。
しかし、日本人は、それを取り入れ、自分流にどんどん改善し、全くと言って良い
くらい、違うものや、多くのバリエーションを生み出している。結果として、今や
欧米では、ラーメンは中国のものではなくて、日本の料理という受け止めとなって
いる。

 つまり、気が付いてみると、日本がないと、世界が回らないという分野がそこ
ここの出てきて、日本はまさに「世界に不可欠な国」になって来たのだ。

(世界の国民が求める理想の国家像、日本)
 イギリスの凄いところは、工業製品で日本を見直すだけでなく、文化や芸術など
についても、日本調査を始める。

 「枕草子」は千年以上前に、女性が書いた随筆である。当時の世界では、文字は
王族や貴族、聖職者など一部の人のもので、ほとんどの人は読み書きができなかった。
ましてや、それほど身分が高くない女性が随筆を書くなどという事は信じられない
事なのである。

 しかも、中身はクールに世間を分析し、それを詩的に軽やかに表現している。日本
人は、どんな民族なのだということになる。

 「源氏物語」は世界最古の小説である。しかも、筆者は女性である。

 研究は日本語にまで及び、漢字、ひらがな、カタカナという異なる3つの文字を
使い、非常に難しそうだが、よくよく調べてみると、漢字は初めて出会った文字でも
なんとなく、どういう事か理解できるし、漢字だけだと、頭が疲れるが、ひらがな
で頭が休憩でき、しかも、色々な表現ができることなどもあり、非常に合理的な文字
だという研究まで出てきている。

 普通の外国人が日本に興味を持ちだしたのは、ここ数十年では、アニメや漫画の
影響が大きく、電気自動車、テスラの経営者、イーロン・マスクも子供の時に、日本
の漫画やアニメに接して育ったと言っているほどだ。

 そして、多くの外国人は漫画のストーリーや絵に興味を持つ内に、その背景に描か
れている人間のものの考え方、価値観、自然の在り方に興味を持つようになり、やが
て、日本を訪れようと思うようになって行き、それが、インバウンドなどのつながっ
て行ったのである。

 そして、日本に来てみて、夜、女性や子供が一人で歩ける治安の良さ、誰か困った
人がいれば、周囲の見知らぬ人が協力して助けてくれる。電車に乗ると、列を作って
整然と乗車するし、電車の中では、他の人に迷惑をかけないように、静かにしている。

 交通機関は正確で、10分、15分の遅れは当たり前という欧米とは全く異なる
社会に驚く。

 救急車が道路でサイレンを鳴らせば、周囲の車は減速して、道路の端に寄り、救急
車を通り易くする。これも外国では見られない光景である。

 病院に行っても、アメリカではちょっとしたことで病院に行けば、数万単位の金が
飛んでいくし、軽い手術を受けても、百万円を請求される事も珍しくないのに、日本
では、非常に安価に医療サービスが受けられる。

 「日本は住みやすさという意味では、世界の国民が求める究極の姿」という声すら
出ている。

 日本が相互助け合いであったり、他人をおもいやる気持である大きな理由は、地理的
に常時、台風や地震、災害などが日本を襲い、近隣住民が助け合わないと生きてこれな
かった事が大きいと筆者は思う。

 そのへんについては、評論家の林房雄氏が書いた随筆「緑の日本列島」の詳しい。
ただ、残念な事に、この本は絶版になっている。

 日銀、財務省、アメリカの圧力で停滞していた経済も、高市政権の誕生で、少しは
動き出すことが期待されている。「世界に不可欠な国」だけでなく、「豊かで、安心
生活できる国」にもなってほしいものである。










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Last updated  2026.02.24 10:38:34
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