異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2026.07.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(真偽、入り混じるネットの情報)

発信もあれば、とんでもない嘘も少なくない。

 ネットを見ていると、「大谷が逆転ホームランを打った」という話とか、
芸能人の誰が離婚したとか、結婚したという話で、大ウソの事が少なく
なく、そうした情報を見た時は、筆者は必ず、真偽をチェックする。

 また、日本が世界で信頼され、頼りにされているという、「日本褒め」
のネットチャンネルで、平気で嘘を書く人も少なくない。トヨタが工場を
建設して、その国が大きく経済発展したなどという話に出くわすと、筆者
はトヨタのホームページで確認する。これで、大ウソがわかる。


ネットの良さは、嘘も真実も混在で配信される事で、それを見る人たちが、
真偽を見極める目を養う事が出来るという事だと思う。

 つまり、新聞、テレビも含め、世の中で流されている情報の7割は嘘か
誇張されたもので、そのまま信用してはいけないという事がネットの普及
で一般の人に定着しつつあるということである。

 そして、ネットの配信だけでなく、テレビや新聞、更に週刊誌などの
いわゆる大手マスコミも含めて、今の時代、「この報道はおかしい」と
一般の人が冷静に見極める力を持ちつつある事で、それはとても喜ばしい
事だと筆者は感じる。

 最近の例で言えば、髙市首相の事務所のスタッフがネットで、ライバル
を貶める配信をしたという話は、ほとんど嘘だと多くの国民がわかり始めた。


いた女優、橋本愛が、夫役の男優、佐藤二朗にセクハラされたと訴えている
という話に対するネットの反応は、この話をした橋本が共産党員で、元々
おかしな人だったという話になりつつあり、更に、この話を大々的に取り
上げた週刊文春が大間違いだという声が大勢となりつつあるし、この週刊誌
報道に過剰反応したフジテレビはあまりにもお粗末という事になって来て


 中には文春廃刊論まで出て来ている。様々な問題で世の中をかき回して
来た文芸春秋社が、今は雑誌が売れなくなり、中国共産党から資金援助を
受けて売国的な動きまでしているというような話になって来て、下手すれば
会社が傾きかねなくなってきている。

(罪が重い、青山氏のロシア敗戦の話)
 前置きが長くなったが、ネットで自民党の参議院議員の青山繁晴氏が
2週間ほど前に、「プーチン大統領、まさかの敗戦へ」と題する自身のネッ
ト配信で語った事が、静かな議論になっている。

 知っている人が多いと思うが、青山氏は共同通信の記者上がりで、今は
自民党の参議院議員になっている。筆者は青山氏のネット配信の功績は、
国会の表の議論ではなく、実質的に政策や方針、法律が決まっていくのは、
自民党の部会での議論であるという事を示し、そこでのやりとりを説明して
いる事で、政治の裏舞台を解説している事だと思う。

 筆者もその内容をよく見るが、青山氏は、自分はアメリカ軍の司令官
とも親しく、アメリカの軍や政府幹部などから、普通の人が手に入れる事
ができない情報を得ているというトーンで話をする事が少なくなく、それ
は、結構、鼻についていた。

 ただ、筆者も長年、大手マスコミで記者をしていたので、彼のこうした
癖は記者にはよくある自慢話で、割り引いて受け止めれば良いといつも思
って聞いているが、今回の「ロシアがウクライナ戦争で敗戦する」という
タイトルとその中身の話はあまりにひどく、かつ、無責任であると思う。

 イラン戦争もウクライナ戦争も、大手マスコミでもネットでも、どちら
が有利か、今の戦況はどうなっているのかという話は、話す人によって、
大きく異なる。

 イラン戦争について言えば、「ついに、イランは崩壊する」と解説する
人もいれば、「アメリカ、トランプが大失敗」「イスラエルの首相は退陣
に追い込まれるのは確実」という人もいて、見方が大きく分かれている。

 イラン戦争について言えば、イランは国のトップが暗殺されただけでなく、
ミサイル攻撃などで、国土に大きな被害が出ているというのは事実だと
思うが、その一方で、イランのドローンやミサイル攻撃でイスラエルの首都
などが激しく攻撃されて、大きな被害が出ているという話も、かなり信憑性
がある情報のように感じる。

 だが、このイスラエルの被害については、マスコミはほとんど報じない。

 マスコミだけでなく、ネットでも、たまにイスラエルの被害の話が出るが、
直ぐに消されて、知らない人が多い。知っている人も多いと思うが、イスラ
エル、ユダヤは世界の金融、マスコミ、映画業界に大きな影響力を持って
いる。だから、イスラエルに不利な情報はマスコミにはまず出ない。

(北方領土のせいか、反ロシアの感情が根強い日本の言論空間)
 青山氏が「ロシア敗戦」のネット配信をするきっかけになったのは、駐日
ウクライナ大使が、日本の国会議員相手に講演をした事で、青山氏はそれを
引用しながら、「ロシアはどうしようもない」「ロシアは戦争に負ける」と
結論づける話をしているが、内容を聞くと、大いに違和感を覚える。

 日本人は、終戦直前にロシアが北方四島を不法に略奪した事を元に、ロシ
ア嫌いの人が多いし、ネットの配信でも、反ロシアのトーンが少なくない。

 もっとひどいのは、ロシア専門家として、テレビや新聞、ネットなどに
出て来る学者と称する人の話の内容である。少し前までは筑波大学の教授
の肩書で、中村氏が反ロシアの話をよくしていた。

 中村氏の話は、その後の経緯で、彼が話をしていた事が違ったとわかり、
マスコミにあまり出なくなり、今は東大准教授の肩書で、小泉氏という人が
よく登場するが、聞いていると、筆者の目からしても、その内容はあまりに
もトンチンカンだ。

 直近の話では、ネットで「ロシアを知る人ほど、ロシアがウクライナを
攻撃するとは思わなかった」という信じられない話をしている。筆者はロシア
問題は専門外だが、筆者の見聞きした情報だけでも、「ロシアはウクライナ
を攻撃するのは常識だった」のである。

 ロシア、ウクライナ問題は、歴史のどの時点を起点にして、議論するかで
話ががらっと変わって来る。

 例えば、クリミアは2014年に、ロシアが攻め込んで占領し、自国領に
してしまった。これを欧米は攻撃するが、ウクライナは元々ロシア領だった。
それを、当時のソ連の指導者フルフチョフが、ウクライナ人である妻の誕生
日のプレゼントとして、ウクライナ領にしたという経緯がある。

 当時は、ウクライナはソ連圏の国で、ソ連領でもウクライナ領でも、大差
ないとフルフチョフは考えたのである。そもそも、ロシア人とウクライナ人
とは、東京と大阪位の差で、民族も言語も極めて近い。ロシア人とウクライナ
人同士で、結婚している人も結構いる。

 トルストイやドストエフスキーなどのロシア文学を読めばわかるが、ソ連
が革命で誕生する前のロシアは、フランス、ドイツ、イギリスなどと普通に
友達、知人として、付き合っていた。今のように変に嫌われたり、警戒された
りはしていないかった。

 それが、共産党政府が出来て、その思想が輸出されそうになって、欧州の
国には、反ソ連、反ロシアの感情が生まれたのである。

 一方、ロシアの立場に立つと、ナポレオンの時と、ヒットラーの時に、
フランス、ドイツの軍隊が自国に攻め込んできて、厳しい戦いを強いられた
苦い経験がある。だから、自国の外に、防衛のための緩衝地帯を設けたかっ
たのである。それがソ連時代の東欧であった。

(約束を破り旧東欧諸国をNATOに加盟させた欧米)
 ソ連が行き詰まり、崩壊した時、アメリカとソ連が協議をして、アメリカ
側の政府高官は、旧東欧の国は、NATOに加盟させないと約束した。これは
公然の事実である。

 しかし、アメリカ、欧州はこの約束を破って、旧東欧の諸国を次々にNATO
に加盟させていった。それでも、ロシアは我慢した。その我慢が限界に来た
のが、ウクライナ問題だったのだ。

 民族的にも、言語的にも極めて近いウクライナをEUやNATOに加盟させる
動きを欧米がするようになり、今は武器も資金も欧州がウクライナに援助する
ようになって来て、ロシアは我慢の限界を超えたのである。

 更に、親ロシアの政権だったウクライナで、アメリカの政府の高官が、
工作をして、打倒し、親欧米政権を誕生させた。そして、この親欧米の政権
がウクライナ東部に多く存在するロシア人の弾圧、虐殺を始めたのだ。

 プーチンは、これに対して、何回も警告を発したが、その動きが止まる事
がなかったので、2022年にウクライナに侵攻したのである。ロシア系
住民からの「助けて欲しい」という声に応えたのだ。

 だから、プーチンは「特別軍事作戦」という言葉を使ったのだ。戦争の
目的をロシア系住民の保護に限定し、キエフ(今のキーウ)など東部に戦線
を拡大させないと決めていた。

 しかし、欧州の援助でウクライナが思ったり抵抗を続けるので、ロシア
内部には、もう「特別軍事作戦」を止めて、本格的に戦争をして、必要なら、
核兵器さえ使うべきという声まで出て来ている。

 公表されていないが、プーチンの頭の中には、いつまでという時期と、
欧州諸国の対応次第で、どういう作戦に切り替えるという図式が出来ている
と専門家はみている。その一環で、最近は首都を爆撃しだしたのだ。

 元々、ウクライナはレーニン、スターリン時代に、人工的に作られた国で
ある。西部地区は旧ポーランド王国など、西欧の文化、習慣に接してきた人達
中心の地域だが、東部は元々ロシア領で、ロシア人が住んでいた地区を、1つ
の国にして、西側の人間がソ連に反抗をしないようにして、出来上がった国
なのである。

 そうした歴史的な経緯を抜きに、ロシアが一方的にウクライナに攻め込んだ
という話は全く違う。

 欧米の人間、特にマスコミや、欧州にいるグローバリストの人達はプーチン
が嫌いだ。何年か前に、アメリカの有力雑誌が表紙にプーチンを描いた。この
時のプーチンの絵は、牙を生やさせ、悪魔として描いたのだ。

 何故、そうしたか。ソ連が崩壊し、当時の無能だった指導者エリティンから、
アメリカにいるユダヤ人、および、ロシア在住のユダヤ人達は、ロシアの石油
や天然ガスなどの資産を略奪し、その3分の1から、半分を強奪したと言われ
ている。

 その結果、ロシアの年金制度、保険制度が崩壊し、国全体の平均寿命が10
歳以上短くなった。生活に困窮し、病院にも行けなくなったのだ。

 その奪われた資産の多くを取り戻したのが、プーチンだったのだ。だから、
ロシア国民のプーチン支持が高いのだ。彼は国を守った救国の指導者だった
からだ。

 ユダヤ人側からすれば、一度奪ったものを取り返されたので、腹が立つ。
だから、プーチンを悪魔と描くのだ。

(ロシア兵が50万人死亡、ガソリン不足で国民が大変という嘘)
 青山繁晴氏の話に戻すと、その話の根拠は、駐日ウクライナ大使から聞
いた話がほとんどである。ネットで、ウクライナ人で、ウクライナ戦争を
中心に配信をしている人がいるし、防衛問題に比較的強いと言われる配信者
も、いつも、ウクライナ有利に描き、ロシアが苦戦しているとか、負けて
いると描いている。

 ウクライナ戦争でロシア人の戦死者は50万人だと、青山氏は、駐日大使
の話を元に、ネットで話をしている。しかし、これは論理的にあり得ない話
だ。

 ロシアはウクライナ戦争は志願兵で戦っている。徴兵はしていない。50
万人の死者が出れば、徴兵などしないと、戦線が保つことが出来ない。少し
考えれば、わかる事だ。一方のウクライナは徴兵になっていて、軍隊に入り
たくない人間を無理やり捕らえて、軍隊に入隊させるという様子を描いた
ネット画像まで出ている。

 ウクライナ戦争では、ウクライナ人とロシア人の死者は、ウクライナ人の
死者の方が何倍も多いというのが一般常識である。今の時代、衛星で墓も
映し出される。ウクライナで死者が多く、新規の墓が急増しているという
話は、衛星画像から言われているが、ロシアにはそんな話はない。

 また、青山氏は駐日大使の話を元に、ロシアで原油価格が高騰し、給油も
1回20リットルしかできないと話をしている。こうした話に対して、日本
人でロシアに住み、一般国民の目線で情報を発信しているニキータさんは、
「一部の人のガソリンの買い占めなどの動きはあったが、一般国民はほとん
ど困っていなくて、普通の生活をしている」と話している。

 ウクライナ戦争の終わりについて、アメリカン人で退役軍人で、冷静に
戦争を分析している人や、アメリカのミアシャイマー教授などの世界情勢
の分析をしている人は「戦争は実質ロシアの勝利で、年内には終わる」と
語っている。

 ウクライナ戦争が始まり、欧米の経済制裁で、ロシア国民が生活に困窮
しているという事がよく言われた数年前、当時、FOXニュースのキャスタ
ーを務めていたタッカー・カールソンは、スタッフ数人に、ロシアに行かせ、
国民目線で、日々の生活はどうなっているかを取材させた。

 結果は、ロシア国民は普通の生活をしていて、物資などに困っていない
という事がわかり、彼はそれをテレビで放送した。こうした行動がタッカー
・カールソンがFOXを解雇された原因の1つと言われている。

 同じマスコミ出身者でも、カールソンと青山繁晴の違いは大きい。
青山氏は今、環境副大臣である。つまり、単に議員であるだけでなく、日本
政府の一員である。こうした立場をもっと理解し、その発言はもっと慎重
になるべきではないか。

 今回の彼の「ロシアが負ける」という配信は今後の対ロシアの日本政府
の行動に大きな影響を与える恐れさえあるし、青山氏を信じる人も少なく
ないので、本当に愚かで、お粗末な配信だと筆者は思う。

(地政学的にも、日本はロシアとの関係を深めるべき)
 ロシアについては、地政学的に、対中国という日本の国家戦略の観点から、
これまでの日本の基本方針を見直す時期に来ていると、筆者は考える。

 ロシアと中国は長い国境線を持つ隣国として、地勢学的には仲が悪い。
現実に国境紛争を何回も起こしている。日本はこれを利用して、敵の敵は
味方の観点から、もっと、対ロシアの長期的な国家戦略を考えるべきである。

 少なくても、ロシアを中国にすり寄るような行動をさせるような、今の日本
の対ロシア外交はあり得ない事である。

 ロシアはエネルギー大国でありながら、領土が広く、資源開発も国家開発も
まだまだ不十分である。だから、潜在的に技術と金を持つ日本に協力をお願い
したいというニーズをロシアは持っている。これがわかるから、安倍元首相は
プーチンとの対話を何回も試みたのだ。

 在米の評論家である伊藤寛氏ではないが、プーチンは戦後の世界のリーダー
の中で、数少ない優秀な人物で、深い洞察力を持つリーダーである。長期の
スパンでものを考え、協力関係を形成すべ相手であると考える。

 筆者は大手マスコミに経済記者として所属していた時、当時の東商会頭の
永野重雄氏を団長とする日本の大企業の経営者6、70人の大ミッションが
当時のソ連を訪問する一行の随行取材で、ソ連に1週間滞在をした経験が
ある。

 当時のソ連は末期で、経済的にも困窮していて、当時のトップは永野氏に
対して率直に「ソ連は経済的に困窮していて、ヨーロッパロシアにしか手が
回らない。アジアロシアは日本に開発をお願いしたいくらいだ。シベリアの
開発は全部任せても良いという位に思っている」と語った。

 これを聞いた永野氏は、北方四島だけでなく、サハリン、シベリアまで日本
が実効支配できるチャンスと思い、帰国後、日本政府首脳に語りかけたが、
日本は政治家も官僚もそれに乗ろうとしなかった。永野氏だけでなく、筆者も
本当に長期ビジョンを持たない日本政府首脳にがっかりしたのを覚えている。

 戦後の日本の政治家は、いざという時の決断が本当にできなかった。
佐藤栄作首相の時代に、アメリカのニクソン大統領は、日本に核武装を促した。
まずは在日米軍の核の管理・運用を日本に任せ、慣れたら、独自に核開発をしろ
という提案で、二度にわたって言ったという。

 だが、佐藤元首相は「そんな事をしたら、政権が吹っ飛んでしまう」と考え、
これを断り、ニクソンはキッシンジャーの勧めもあって、米中国交を結ぶ。
佐藤元首相がニクソンの提案に乗っていたら、今の東アジアの景色は大きく
変わっていただろう。

 対ロシアでは、今からでも遅くはない。これからでも良いから、日本とロシア
の間で、信頼関係を構築し、経済・技術協力をしていけば、極東ロシアは日本人
が自由に行き来できる時代が来ると筆者は考える。

 最近出た本で、ソ連が日本の北方四島を占領したのは、アメリカのアイデアと
軍事的な支援で行われたものだったという事が描かれている。ロシアだけを
敵視する従来の見方を変えないといけない。

 たった1週間だったが、ソ連滞在で、多くのロシア人に会い、話をしたが、
基本的にロシア人は誠実で、人懐っこく、親切な人達が多かった。

 また、深夜運航のバスの運転手や、深夜走る夜行列車の車掌に女性が普通に
働いていて、女性の労働進出など、今と比べものにならない程進んでいなかった
日本と比較して、旧ソ連は本当に男女平等を実践していると感じた。

 日本からの技術援助、資金援助で、日本とロシアの関係は大きく発展する。
それは日本にとって色々な意味で、大きな役割を果たすと筆者は考える。そう
した事を考える時、今回の青山繁晴氏のネット配信は、大きな足かせになる
恐れさえあると思う。





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Last updated  2026.07.08 19:25:16
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